大地 4 新潮文庫 改版

パール・バック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102099049
ISBN 10 : 4102099042
フォーマット
出版社
発行年月
1982年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,327p

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    アメリカでの亡命留学で新たな知識と文化を吸収した王淵だが、帰国を迎えた中国の現実は苦々しいものだった。アメリカにも中国にも馴染めない彼の孤独がフォーカスされており、何かと美化したり軽蔑したりとその痛々しさは冷静な筆致のなせる技。もっとも、このまっすぐさが帰国後の挫折で自身と向き合う苦悩や居場所や愛する人を見出すドラマを形作っているとも言える。「外国の習慣でも、悪いことばかりじゃありませんわ!」「僕たちは、何も恐れる必要がないんだ」—絶えず新たな問題と価値観を生み出す時代の変化の先に希望を託す著者を感じた。

  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    この巻の主人公、王淵は第一巻の主人公、王龍からみると孫に当たります。この間に歴史は激しく動き、中国は清朝の没落から辛亥革命、国民党の成立から共産党の創設にまで至ります。淵も否応なく時代に巻き込まれながらも6年間のアメリカ留学という別世界も味わいます。時代の流れとともに急激な変化の中で世代間の考えの相違も顕著になります。淵は前時代から見ると多くの自由や知識を得ますが個人の資質がそれ以上に大事であると感じさせられました。

  • Willie the Wildcat さん

    心の故郷への路。目の前の現実に垣間見る1つ1つの真理を正面から受け止め、咀嚼。気づきが鍵。時代の変化や文化の違いを超えた不変の真理。周囲の支え・・・、愛情。全てを失い迎える王虎の最期に、「土の家」で寄り添う愛蘭の母が象徴。印象的なのが、価値観の狭間に落ち、王淵が苦悩する過程。「親の心子知らず」と痛感した私自身の経験が脳裏に浮かぶ件・・・。「土の家」もあくまで象徴で、やはり心。時代、国境を越えても不変な価値を問う。私自身のこれまでの人生を振り返り、唯々感謝の念。色褪せない作品だなぁ。

  • キムチ27 さん

    西洋から見た革命前後の中国までが完結。文学の描く普遍性に痺れた。初読の際は、四巻が散逸した情景に感じられ、延々と王淵の苦悩が続く事にうんざりし、最後の王虎の死を前にした美麗との場面が感動的で涙をポタポタ落としたものだ。流石に感性が老いたので其を懐かしく感じる。全巻を俯瞰したら大地と苦闘する王龍夫婦、取り分け阿蘭の女性像が重い。次は梨花の生き方。残りは王淵の苦悩がこんなに今日的に感じられたことが再発見だった。革命を描く有り様に不満あろうけど私は筆者の意が其処に安住せず、人生を語りたかったのだとを認識した。

  • あたびー さん

    (表紙これとちゃう)6年間の米国留学の後帰国した王淵は彼を義母と共に迎えた美齢に心奪われる。故郷に父を訪ねると王虎は老いて部下も雲散し、王淵の為に兄王二から多大な借金をしていた。混乱する国情の中従兄弟に勧められた職につきながら、王淵は美齢への思いを募らせていく。26歳にもなって余りにも幼い王淵の恋愛観にイライラしながら読むことになるが、それは作者が彼の心のひだを余さず描くからなのだろう。白人女性である作者が新旧思想の狭間で悩む中国男性の考え方をここまで把握しているのは見事だ。

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パール・バック

1892年〜1973年。宣教師だった両親とともに生後まもなく中国に渡り、以後前半生を中国で過ごすユニークなアメリカ人作家。大学教育は母国アメリカで受けるが、結局中国に戻って宣教師の妻となり一時南京大学で英文学を教える。1931年『大地』を発表し1932年にピュリッツアー賞を受賞。1938年にノーベル

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