告発 北朝鮮在住の作家が命がけで書いた金王朝の欺瞞と庶民の悲哀 かざひの文庫

パンジ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784884698782
ISBN 10 : 4884698789
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
263p;19

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読書メーターレビュー

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  • K.C. さん

    北朝鮮在住の作家による短編集。独裁国家というものがこのように理不尽であるものかと感じさせる。太平洋戦争に敗れた後の占領軍の行動もこれくらいだったのだろうし、戦前戦中の軍部の行動もこれに近いのかもしれないが、想像の域を出ない。米朝の緊張緩和が進みそうな現在、この短編に登場する人物の状況が好転するのはいつのことになるのだろうか。

  • nata さん

    全七編の短編集。自らを偽らなければ生きていけない社会の中で、心を持ったために傷つき破滅する人たち。『駿馬の一生』は馬というモチーフから、オーウェルの『動物農場』のボクサーを思い出した。一生をささげたものが欺瞞だったというのは、社会主義に限らずあり得るテーマだ。そしてこれら重苦しい短編が書かれてから四半世紀が経ったが、まだ金王朝の独裁は続いている。

  • しょうゆ さん

    北朝鮮フェア3段。全短編に通底しているのは、やり場のない理不尽さ。収容所へ送られる恐怖、いつまでたっても抜け出せない貧困、いつ密告されるかわからない不安。生きることにこれほどにも制限があるものなのかとただ不憫になり、日本に生まれた自分は幸福としか言えない。「伏魔伝」が寓話っぽくて好きだった。

  • たま さん

    この原稿を持ち出すことができたのですね。一人でも多くの人に読まれることを願います。

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