「接続性」の地政学 グローバリズムの先にある世界 上

パラグ・カンナ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562053728
ISBN 10 : 4562053720
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
342p;20

内容詳細

「接続性」をキーワードにすれば合理的でまったく新しい世界が見えてくる―世界経済フォーラム「若き世界のリーダー」にも選ばれた俊英『「三つの帝国」の時代』の著者による世界的ベストセラー上陸!

目次 : 第1部 接続性―世界を読み解くキーワード(国境線から懸け橋へ/ 新たな世界のための新たな地図)/ 第2部 権限委譲は避けられない(大いなる権限委譲/ 権限委譲から集約へ/ 新たな「明白なる使命」)/ 第3部 接続性の優位性(第三次世界大戦は「綱引き」戦争か?/ サプライチェーン大戦/ インフラ同盟/ 新鉄器時代)

【著者紹介】
パラグ・カンナ : 1977年、インド生まれ。グローバル戦略家。ジョージタウン大学外交学部で学士号、同大学大学院で修士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)にて博士号を取得。現在、CNNのグローバル・コントリピューター、シンガポール国立大学公共政策大学院の上級研究員。数多くの政府機関や企業のアドバイザーを務め、国家情報会議や米国特殊作戦部隊のアドバイザー、ニューアメリカ財団やブルッキングス研究所の研究員など歴任。世界経済フォーラムの「若き世界のリーダー」に選出された

尼丁千津子 : 翻訳家。神戸大学理学部数学科卒。ソニー(株)勤務を経て、実務を中心に翻訳に携わる

木村高子 : 英語・フランス語翻訳家。フランス・ストラスブール大学歴史学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。スロヴェニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みねたか@ さん

    圧倒的な情報量、世界を俯瞰し各地に焦点を当てながら、生き物のように増殖変遷するグローバルサプライチェーンの今を知らしめる。道路、鉄路、パイプラインなど大陸を縦横につなぐ巨大なインフラが世界の距離をドラスティックに縮める。瞠目するのは各地でインフラを開発し物の流れを開拓構築する中国の国家としての圧倒的な力。一方、アメリカは巨大都市の活力により情報・資本・人を吸い寄せ存在感を維持するという対比が際立つ。今後、メガシティの存在が一層増していくという指摘も興味深い。まだ上巻ながら、世界が異なる姿に見えてくる。

  • Shin さん

    衝撃的に面白い。地政学はもともと興味があってたくさん本も読んできたが、古い地政学の理論からは思いもつかない斬新な世界が描き出されていて興奮してしまう(と同時に著者にジェラシーも感じる)。〈国境〉で仕切られた世界ではなく、国境を跨ぐ〈繋がり〉によってこれからの世界は叙述されるべきであり、国家同士のパワーゲームはサプライチェーンによって統合された地域同士の〈つなひき〉に置き換わっていく、という世界観。一帯一路を標榜する中国のインフラ/サプライチェーン帝国は世界を併呑していくのか。その中で日本はどうすべきか。

  • wiki さん

    世界的潮流を明白に浮かび上がらせる良書。「接続性の地政学(コネクトグラフィ)」という視点でグローバリズムを大観的に知れる。冒頭、「現代はひとつの根拠から無数のシナリオが描ける時代」であり、「そのなかで優れたシナリオとは、予測ではなくそこに到達するための過程が優れているものを指す」と著者は語る。インフラによって、既に国家を超越した繋がりが生まれている。どこを切っても世界との繋がりは無くせないのだ。最早「国家」などという微小な主義主張を飛び越え、「世界市民」としての哲学が要請されている事は論を待たない。

  • しゅー さん

    ★★積読していたので、執筆当時とだいぶ世界情勢が変わっている。楠木建さんが言うところの「新聞は寝かせてから読め」。残念ながら著者の「第三次世界大戦の危機は去った」「中国が台湾に侵攻することはありえない」と言う見立ては誤った。しかし、国境線や地理的な環境のみに着目する従来の地政学を、インフラの繋がりを基に考え直すという著者のアイデアは古びていない。しかも机上の理論だけでなく、現地を踏破するパワーは見事だ。資源、商品、資本、人、情報などの「流れ」と国境線、紛争、規制などの「摩擦」。今は摩擦が勝っている局面か。

  • ブラックジャケット さん

    世界がどうなるのか、各国の叡智が取り組んでいる課題ではあるが、現実は想定外に進むケースが多く皮肉な結果になりがち。著者は「文明の衝突」「歴史の終わり」からは遠い論拠を持ち出した。「接続性」である。20世紀を悩ませたイデオロギーを過去のものと、あっさりゴミ箱へ。世界を網の目のように発達したサプライチェーンを今後の世界を支配すると予言する。国境は意味のないものとなり、人、都市を結びつけるインフラ、接続性を最大の価値と見る。人類社会はインターネットに似てくる。大胆であるが、説得力に満ちた 前巻330ページだ。

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