怪物はささやく

パトリック・ネス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784751522226
ISBN 10 : 4751522221
フォーマット
出版社
発行年月
2011年11月
日本
追加情報
:
220

内容詳細

13歳の少年コナーは“それ”を受け入れ、飼い慣らし、乗り越えていくことができるのか…。作家の命はがんによって奪われたが、その作品は新たな作家に引き継がれた。嘘と真実、そして喪失と浄化の物語。

【著者紹介】
パトリック・ネス : 1971年、米国ヴァージニア州生まれ。南カリフォルニア大学卒業。1999年に渡英。一般向け読み物を2冊出版した後、YA向けの3部作“Chaos Walking Trilogy”シリーズを刊行。第3巻でカーネギー賞を受賞

シヴォーン・ダウド作 : 1960年、英国ロンドン生まれ。オックスフォード大学を卒業後、国際ペンクラブで人権擁護などに携わる。デビュー作の“A Swift Pure Cry”でブランフォード・ボウズ賞を受賞。2007年に逝去。書きためていた3、4作目が死後刊行され、『ボグ・チャイルド』(ゴブリン書房)で2009年カーネギー賞を受賞

池田真紀子 : 1966年、東京生まれ。上智大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェルナーの日記 さん

    本題が『怪物はささやく』だが、原題は”A Monster Calls"で直訳すると”怪物を大声で呼ぶ”になり、”ささやく”とはならない。主人公コナーは、どこにもいるようないたって平凡な13歳で母と2人暮らしのシングルマザーの少年だった。しかし、ある日母が重病を患っていることが判明する。しかもそのことを彼の周りの人たちが知ってしまった。それから彼に対する周囲の態度が一変する。まるで腫れ物を触るような態度。明らかに同情を示すような態度。コナーはそんな周囲の雰囲気に耐えられなかった。

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    難病に冒され日増しに衰弱していく母、離婚して新しい家族を持つ父、反りの合わない祖母、同情とからかいの対象でしか自分を見ないクラスメート、毎夜見るとてつもない悪夢、そんな境遇に日々息苦しさを募らせるコナー少年。大切な人がいなくなる事への絶望や不安、怒りや嘆きという少年の心理を、怪物というファンタジー要素を用いることでより浮き彫りにし、残酷な現実と正面から向き合う勇気や、正解は常に一つとは限らない世の理を描いている。怪物が語る物語の寓意は非常に深く、大人にこそ読んでほしい素晴らしい作品。挿絵も魅力的だった。

  • nobby さん

    なるほど、これは二人の著者によるリレーという経緯もふまえ、バトンを繋いでいきたい作品だ。そのタイトルや最初から頻繁に描かれるイラストの怪物から想像するファンタジーとは全く違う展開をみせる。少年コナーが対峙するのは、重篤な病と闘う母、学校での周囲からの望まぬ残酷な同情、ソリの合わない祖母など様々な葛藤ばかり。そこに突如現れた怪物は何故、誰の為にやって来たのか…ずっとコナーに語りかける「真実を話せ」という囁きが、ラストで明らかになっての哀愁がたまらない…そしてまた12時7分の意味に行き着き静かに頬をつたう涙…

  • neimu さん

    偶然1日に人の死を取り扱う話を二つ読むことになった。これは今年の読書感想文の課題だったよう。となると、随分重い作品を選んできたなと。装丁もイラストもキツイ。ホラーのように見えて、心理学的には頷ける設定だが、心の成長、自立には余りにも辛い内容が盛り込まれているので、どう読み解けばいいのか、大人の立場としては少し考える。今、あまり娘には読ませたくないかな。こういう直面の仕方、心の旅路を辿らせたくないなと思った次第。

  • ケイ さん

    「ボク・チャイルド」の作者のシヴォーン・ダウドが着想したものを、フィリップ・ロスが書き上げたのだと知り、再読してみた。そう思いながら読んでみると、ロスのダウドへの敬意が邪魔して、作品の流れがどこかぎこちない気がした。もちろん、良い作品ではあるのだけれど。ふんだんにある挿絵は、そういう縛りからは自由にのびのびしているようで、怖さ、孤独、そして見守る優しさが息づいている。黒しかないのに、段々とあたたかさの出てくる絵に、愛おしささえ覚える。

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