ホープ川の助産婦 「希望の医療」シリーズ

パトリシア ハーマン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336057754
ISBN 10 : 4336057753
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
499p;20

内容詳細

多難な人生に立ち向かう女性がいた。孤児となり苛酷な運命の波に翻弄され続けるが、恩人から助産婦を受け継ぐことになる。日々直面する生死をかけた営みのなかでも生来の豊かな感受性、正義感、やさしさで人々を包みこむ。20世紀初頭のアメリカ社会―貧困、人種、信仰、労働、都市と農村、友情、恋愛、夫婦愛などを一編の映画を見るように描写する。この作品を貫くテーマは勇気であり、ホープ川は主人公の魂を浄化する場である。

【著者紹介】
パトリシア ハーマン : 看護助産婦として全国各地で講演している。1960年代、70年代に共同農場の助産婦となり、後にオハイオ州立大学、ケース・ウェスタン・リザーブ大学、およびウェストヴァージニア大学で看護助産婦を務めた。現在、ウェストヴァージニア州モーガンタウンの近郊に住む

中村哲也 : 1989年、帝京大学医学部大学院修了。1991年、板橋中央総合病院院長就任。2006年、関東・東北・北海道に複数の医療法人を有するIMSグループの理事長に就任。2007年、板橋中央総合病院総院長となる。現職として、アジア慢性期医療協会理事長、全国公私病院連盟常務理事、板橋中央看護専門学校、イムス横浜国際看護専門学校の校長などを兼ねる

小林政子 : 1972年、明治学院大学英文学科を中退し外務省入省。リスボン大学にて語学研修。主に本省では中近東アフリカ局、国連局原子力課など。在外ではブラジル、カナダに勤務。1998年外務省を退職し翻訳を志す。ユニ・カレッジにて日暮雅道氏、澤田博氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • はる さん

    1930年代。大恐慌時代のウェストヴァージニア州の小さな炭鉱町で、助産婦として働く一人の女性の物語。大恐慌の影響下、貧困や人種差別が蔓延るこの町で、様々な状況の出産に立ち向かう主人公。だが彼女には人には言えない過去があった……。緊迫する出産場面が圧巻。当時の濃厚な空気感、主人公の揺れる心情の繊細な描写も秀逸だ。まだまだ技術も知識も未熟な時代、出産に立ち向かう主人公。様々な人たちの出産に関わるうちに、孤独だった彼女も少しずつ変わっていく。特に獣医師との淡い関係が爽やか。心が洗われるような物語だった。

  • 鳩羽 さん

    大恐慌時代のアメリカ、ウェストヴァージニア州で経験の浅い助産婦としてペイシェンスは働いていた。誰もが貧しく、お産を取り行っても満足な報酬は得られない。助産婦が膣に手を入れるのは違法行為だが、胎児の様子を知るためにはそうしなくてはならないこともある。黒人の少女ビッツィーを見習いとして居候させながら、ペイシェンスもまた苦労の多い人生を歩んできた人間として、悲しみを背負っていくのだった。…黒人差別や労働、貧困問題など、そしてもちろん出産の危険や喜びなど、語られることで開かれる人間の営みが静かに胸を打つ。

  • 夕立改二 さん

    誰でも最初は母親から産まれてきたという当たり前のことを思い出させられる。物語の主要なテーマはお産だが、他にも白人・黒人の人種問題や移民、労働者運動、貧困、生と死などそれだけで一本の話が書けるくらい濃いテーマが巧みに折り重ねられている。動物もたくさん描かれる、田舎に住むひとりの女性の物語はディネセンの「アフリカの日々」を思い起こさせるが、この本とは明暗の好対照になっている。誤字脱字が多く丁寧に校正されていない印象が与えられてしまうことは、せっかくの素晴らしい本の値打ちを損ねており惜しい。

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パトリシア ハーマン

看護助産婦として全国各地で講演している。1960年代、70年代に共同農場の助産婦となり、後にオハイオ州立大学、ケース・ウェスタン・リザーブ大学、およびウェストヴァージニア大学で看護助産婦を務めた。現在、ウェストヴァージニア州モーガンタウンの近郊に住む

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