CD 輸入盤

24のカプリース ツェートマイアー(2007)

パガニーニ(1782-1840)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4763318
組み枚数
:
2
レーベル
:
Ecm
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ツェートマイアー2度目の挑戦!
パガニーニ『カプリース』の凄演!


マニア注目のヴァイオリニスト、トーマス・ツェートマイアーは、1961年にザルツブルクに生まれたオーストリア人。本業のヴァイオリニストとしての顔に加え、近年では弦楽四重奏団を結成、さらに指揮者としても活動し、作曲家としても才能を見せる彼は、おそらく表現したいことが山ほどあるに違いありません。
 そんなツェートマイアーがパガニーニの『カプリース』を再録音しました。演奏は第1曲から強烈なアルペッジョに驚かされる凄いもの。ヴァイオリンの美音などまったく意に介さぬ、有無を言わせぬ迫力と意志的な音楽の追求ぶりは、その超絶技巧と相まって圧倒的な印象を残します。以後23曲、山あり谷ありのこの曲集で、ツェートマイアーは一瞬も気を緩めることなく、多彩な語法を駆使して緊迫した世界を構築して行きます。
 前回、1992年にテルデック・レーベルにおこなった録音も世評の高いものでしたが、15年ぶりとなる今回の録音では、その間にツェートマイアーが蓄積した様々な情報を反映してか、解釈がいっそう研ぎ澄まされ密度濃く過激なものになっているのが特徴。
 演奏時間はトータルで67分。前回より4分近く短くなっており、74分前後が平均的といわれるこの曲集の演奏としてはかなり速いものとなっています。もちろん、ツェートマイアーのことですから、テンポの緩急やダイナミクスの差は非常に激しいのですが、今回の録音は、彼のこれまでの録音の中でも最高の表現力を獲得したものと言いたくなる刺激に満ち満ちています。前回と較べて全体に均等に速くなるというような変化ではないのがいかにもツェートマイアーらしいところで、曲によって、部分によって速くなったり遅くなったりしているのが面白いことこの上なし。
 録音も優秀です。少々残響が多めだった、イザイの無伴奏(名演!)のようなこともなく、ヴァイオリンのさまざまな表情をディテールまで克明に聴き取れるのは、ツェートマイアーの芸風にはぴったりと言えます。(HMV)

【収録情報】
・パガニーニ:カプリース(奇想曲)Op.1
 トーマス・ツェートマイアー(ヴァイオリン)

 録音時期:2007年12月16〜23日
 録音場所:聖ゲロルト修道院
 録音方式:デジタル(セッション)

【演奏時間比較】
YEAR 1992 2007
No.01 1:44 1:55
No.02 2:44 2:51
No.03 2:51 2:39
No.04 5:23 5:32
No.05 2:38 2:24
No.06 5:14 4:33
No.07 3:19 3:40
No.08 2:38 2:48
No.09 2:28 2:53
No.10 2:06 2:15
No.11 5:17 3:26
No.12 2:25 2:21
No.13 2:20 1:28
No.14 1:05 1:10
No.15 2:37 2:41
No.16 1:18 1:27
No.17 2:59 3:10
No.18 2:12 2:25
No.19 2:55 3:06
No.20 2:59 2:22
No.21 2:56 2:50
No.22 2:55 2:19
No.23 3:50 2:57
No.24 4:06 4:02
TOTAL 70:59 67:14

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 1 in E major (Andante)
  • 02. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 2 in B minor (Moderato)
  • 03. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 3 in E minor (Sostenuto - Presto)
  • 04. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 4 in C minor (Maestoso)
  • 05. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 5 in A minor (Agitato)
  • 06. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 6 in G minor (Lento)
  • 07. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 7 in A minor (Posato)
  • 08. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 8 in E flat major (Maestoso)
  • 09. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 9 in E major (Allegretto)
  • 10. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 10 in G major (Vivace)
  • 11. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 11 in C major (Andante - Presto)
  • 12. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 12 in A flat major (Allegro)
  • 13. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 13 in B flat major (Allegro)
  • 14. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 14 in E flat major (Moderato)
  • 15. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 15 in E minor (Posato)
  • 16. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 16 in G minor (Presto)
  • 17. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 17 in E flat major (Sostenuto - Andante)
  • 18. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 18 in C major (Corrente - Allegro)
  • 19. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 19 in E flat major (Lento - Allegro assai)
  • 20. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 20 in D major (Allegretto)
  • 21. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 21 in A major (Amoroso - Presto)
  • 22. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 22 in F major (Marcato)
  • 23. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 23 in E flat major (Posato)
  • 24. Caprices (24) for solo violin, Op. 1, MS 25: No. 24 in A minor (Tema con variazioni. Quasi presto)

ディスク   2

  • 01. Record Label: Ecm
  • 02. Country Of Release: EU
  • 03. Year Of Release: 2009
  • 04. Notes: .. For Solo Violin

ユーザーレビュー

総合評価

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これは快演だ!パガニーニのカプリスが練習...

投稿日:2018/06/27 (水)

これは快演だ!パガニーニのカプリスが練習曲のように聴こえてしまうヴァイオリニストが多い中でツェートマイヤーの壮絶な演奏は、パガニーニのカプリスが無伴奏ヴァイオリン曲の集大成とも言うべき大傑作であることを実感させてくれる。これは、超名盤として推奨できる。

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昔のことになりますが、ドイツ・グラモフォ...

投稿日:2012/02/09 (木)

昔のことになりますが、ドイツ・グラモフォンのデビュー・シリーズで。コルネリア・バジーレ(1969年録音のLP盤)の演奏を聴き、パガニーニですから当然なのですが、大変苦労している様が記録されています。この曲は何故か日本人の演奏家によるものに優れたものが多いのです。バジーレの演奏からの連想で、まず19番でフィンガリングの飛躍する部分をどう演奏するかを聴いてから全曲を聴くことにしていますが、五嶋・神尾も見事。佐藤俊介は見事だが音が出し切れず、はっきり聴き取れないのが残念です。そこでツェートマイアー。格が違うなぁと感嘆しきり。全曲を通じて技巧のみならず表現のうまさ・自由さに圧倒され通しでした。彼の旧盤(1992年録音TELDEC盤)も影が薄くなりました。ヴァイオリン演奏を聴く楽しさここにありです。

TASSY さん | 東京都 | 不明

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嘲笑と賞賛…。この演奏、どちらに傾くので...

投稿日:2010/02/27 (土)

嘲笑と賞賛…。この演奏、どちらに傾くのでしょう…。ウォーホールの作品を芸術と見做すか、「変な絵…」と呟くか…。私は賞賛側です。冒頭から呆気に取られつつ惹き込まれました。今まで経験したことのない音・音・音…の連続。それらを豊かなホールトーンが包み込む。ウォーホールの作品を荘厳な教会内に展示し、独り静かにじっと鑑賞しているような雰囲気。グールドのゴルドベルク、クレーメルのバッハ無伴奏を初めて聴いたときに味わえた、あの感動・衝撃に浸りました。

masato さん | 新潟県 | 不明

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