バーナード・マラマッド

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レンブラントの帽子

バーナード・マラマッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904816004
ISBN 10 : 4904816005
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,154p

内容詳細

絶版になっていた「レンブラントの帽子」から代表的な3編を抜粋し復刊。マラマッドの最高傑作である表題作のほか、「引出しの中の人間」「わが子に、殺される」を収めた、心にしみわたる短編集。

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読書メーターレビュー

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  • アン さん

    短編集3編。ニューヨークにある美術学校の二人の教師の人間関係を描いた表題作。何気なく口にした言葉から、彫刻家は美術史家を避けるようになり…。ロシアを旅するライターが、タクシーの運転手からあることを頼まれる「引出しの中の人間」。息子と父親の心の隔たりを描いた「わが子に、殺される」。誰もが思い当たるような相手との行き違い。繊細に表現された悲しみや葛藤が心を捉え、自分ならどうするだろうと思いを巡らせます。人の胸のうちを理解しようとする難しさ。特に表題作は愛すべき人間の姿に心を打たれ、忘れ難い作品です。

  • nobi さん

    「レンブラントの帽子」:少しばかりレンブラントの作品を齧った者にとって、このタイトルは魅力的。その17世紀の画家を巡る物語か?と思いきや、中年男性間の心のすれ違いから来る思い悩みの連続が意外。結末も意外。「引出しの中の人間」:人を救うのはいいこと。でもそれが自らの犠牲のリスクと引き換えだったら?そのジレンマが東西冷戦時代、ソ連に旅行した者に降りかかる。それもユダヤ人の連帯感が絡むから余計に面倒。その揺れ動きが次第に増幅して読む側の鼓動も早くなってしまう。「わが子に、殺される」:ちょっと痛々しい父子の関係。

  • アキ さん

    3篇とも、これぞ短編ともいえる展開とラスト。『レンブラントの帽子』美術史家アーキンは同僚の彫刻家ルービンの白い帽子を誉めたつもりがその後無視される。言葉を交わさずに更に関係がぎくしゃくする。彼が謝った後に相手のとった意外な行動に心温まる。『引き出しの中の人間』1968ソ連を旅した私はタクシー運転手レヴィタンスキーに出会う。彼は作家であり短編をアメリカで出版してくれと頼まれる。4編の小説のラストがせつない。『わが子に、殺される』父親が自分で自分を孤独な人間にしてしまった息子に人生について諭す海辺でのラスト。

  • コットン さん

    短編が3編。表題作が良く、帽子に関わる少しの食い違いが2人の精神に作用する心理劇。

  • 星落秋風五丈原 さん

    美術史家のアーキンは同僚で彼よりも一回り年上の彫刻家ル―ビンが帽子を被っていたのを見て帽子を誉める。途端にル―ビンは表情を変えてアーキンを睨みつけ避けるようになる。帽子も姿を消す。アーキンは理由を思い悩むが、褒めたつもりなので段々むかむかしてくる。表題作は二人の男性の間に行き交う感情と言葉の物語だ。「行き交う」と書いたがル―ビンの内面は一切描かれず、そのため読者も理由のわからないアーキン同様「彼は一体何に不快になったのか?」を思い悩む。人とコミュニケーションを取るということは、傷を抜きには成立しない。

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