『シンフォニア・エン・ネグロ〜キング牧師へのオマージュ』、『コロンブス』、二重協奏曲　コロマー＆マラガ・フィル

バラダ：シンフォニア・エン・ネグロ〜キング牧師へのオマージュ

アメリカの偉大な人物、マーティン・ルーサー・キング。キング牧師の名で知られるアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者であり、1964年にはノーベル平和賞を受賞した人です。作曲家バラダは友人の紹介で1967年にキング牧師に会い、その思想と行動に強烈な印象を受けました。しかしその１年後、牧師が暗殺されるというニュースを知ったバラダはすぐに「黒人たちの解放」をモティーフにした作品を書き、偉人への思い出に捧げたのです。曲は民俗的であり前衛的で、バラダ自身の「平和への祈り」も内包された音楽です。
　メキシコ民謡を使った『二重協奏曲』はバラダの作品にしては、のどかな音楽。オペラ『クリストーバル・コロン（コロンブス）』からの抜粋である『管弦楽のための映像』は、これだけでも楽しめますが、全曲（8660237）にも耳を傾けてみてください。（NAXOS）

【収録情報】
バラダ：
・交響曲第1番『シンフォニア・エン・ネグロ〜マーティン・ルーサー・キングへのオマージュ』 (1968)
　第1楽章：弾圧
　第2楽章：連鎖
　第3楽章：先見
　第4楽章：勝利

・オーボエ、クラリネットと管弦楽のための二重協奏曲 (2010)

・コロンブス〜管弦楽のための映像 (1991)
　パロスの港
　提督！　提督！
　神の意志はどこにある？
　インディアの夜明け

　エマニュエル・アビュール（オーボエ）
　ホアン・エンリク・リュナ（クラリネット）
　マラガ・フィルハーモニー管弦楽団
　エドモン・コロマー（指揮）

　録音時期：2012年11月21-23日
　録音場所：スペイン、マラガ、オーディトリオ・デ・ラ・ディクタシオン
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）