CD 輸入盤

マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、ミサ曲ロ短調、カンタータ集 カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団(10CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4803532
組み枚数
:
10
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

J.S.バッハ:マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ、カンタータ集(10CD)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団


求心的で峻厳、独特の迫力と高揚感をもったリヒターの演奏は、現在も多くのファンの心を掴んで離しません。
 ドレスデン十字架聖歌隊で少年時代を過ごし、ライプツィヒ音楽学校ではシュトラウベ、マウエルスベルガー、ラミンに師事、やがてトーマス教会のオルガニストを務めたという若き日のリヒターは、まさにバッハ演奏のど真ん中にいて多くを吸収していました。
 その後、ミュンヘンに移ったリヒターはオルガニストとして活躍する一方、バッハの合唱音楽の理想的な演奏への意欲が高まり、1951年、25歳のときにミュンヘン・バッハ合唱団を結成、やがてオーケストラにも理想を求めるようになり、1955年にミュンヘン・バッハ管弦楽団を組織します。このオケのメンバーはバイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、バイエルン国立管の団員から選りすぐられたもので、合唱団同様、常設ではなかったものの、リヒターとの演奏会や録音の際には徹底したリハーサルがおこなわれ、理想に燃える指揮者の厳しい統率のもと、素晴らしく熱気に満ちた演奏を展開していました。
 当ボックスには2つの受難曲(マタイ、ヨハネ)とロ短調ミサ、そしてカンタータが11曲収められています。
 マタイ受難曲は1958年の録音で、リヒターの名を一躍世界的なものにすることにつながった有名な演奏。厳しく克明な表情づけがモダン楽器小編成によるかっちりしたサウンドにのって独特の求心力を生み出した稀有な演奏で、気楽さには欠けるものの、これはやはり凄いアプローチとしか言いようがありません。リヒターは後年、音楽的嗜好がロマン的なものに傾斜していきますが、ここではまったく迷いのない、自信に満ちた激しいバッハを聴くことができます。
 ロ短調ミサは1961年の録音が選ばれています。ここでの重さと高揚感の極端なまでのコントラストは、様式的な要素の強いミサという作品へのリヒターならではの解釈と言えるかもしれません。
 ヨハネ受難曲も名演です。合唱の雄弁な表情、ヘフリガーのエヴァンゲリストのストイックな美しさはやはり何度聴いても素晴らしいもの。
 11曲収められたカンタータも演奏は粒ぞろいで、第4番『キリストは死の縄目につながれたり』からいきなり過激なまでの厳しい表現に驚かされます。

【収録情報】
CD1・CD2・CD3
・マタイ受難曲 BWV.244
 アントニー・ファーベルク
 イルムガルト・ゼーフリート
 ヘルタ・テッパー
 エルンスト・ヘフリガー
 キート・エンゲン
 マックス・プレープストル
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
 ミュンヘン少年合唱団
 ミュンヘン・バッハ合唱団
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
 カール・リヒター(指揮)

 録音時期:1958年6〜8月
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD4・CD5
・ヨハネ受難曲 BWV.245
 イヴリン・リアー
 ヘルタ・テッパー
 エルンスト・ヘフリガー
 ヘルマン・プライ
 キート・エンゲン
 ミュンヘン少年合唱団
 ミュンヘン・バッハ合唱団
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
 カール・リヒター(指揮)

 録音時期:1964年2月
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD6・CD7
・ミサ曲ロ短調 BWV.232
 マリア・シュターダー
 ヘルタ・テッパー
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
 キート・エンゲン
 ミュンヘン・バッハ合唱団
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
 カール・リヒター(指揮)

 録音時期:1961年
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD8・CD9・CD10
復活節のためのカンタータ集
・第4番『キリストは死の縄目につながれたり』
・第6番『われらと共に留まりたまえ』
・第12番『泣き、歎き、憂い、怯え』
・第23番『汝まことの神にしてダビデの子よ』
・第67番『死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ』
・第87番『今までは汝らなにをもわが名によりて』
・第92番『われは神の御胸の思いに』
・第104番『イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ』
・第108番『わが去るは汝らの益なり』
・第126番『主よ、われらを汝の御言のもとに保ち』
・第158番『平安なんじにあれ』
 エディット・マティス
 ヘルタ・テッパー
 アンナ・レイノルズ
 ペーター・シュライアー
 エルンスト・ヘフリガー
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
 テオ・アダム
 ミュンヘン・バッハ合唱団
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
 カール・リヒター(指揮)

 録音時期:1967年〜1973年
 録音方式:ステレオ(セッション)

総合評価

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これらの正規の名盤が、これだけまとまって...

投稿日:2020/07/08 (水)

これらの正規の名盤が、これだけまとまって、この価格で入手できるのですから、購入して絶対に損のないCD BOXです。 演奏は素晴らしいのは言うまでもありませんが、年代を感じさせない録音もすごいと思いました。 私は残念ながら単売で買いましたので、金銭的には大分損をしていますが、、

古き良き時代 さん | 大阪府 | 不明

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1960年代、NHK、FM放送が開局した当時「バ...

投稿日:2013/09/13 (金)

1960年代、NHK、FM放送が開局した当時「バッハ連続演奏」という番組がありました。大学生だった私はこの番組でバッハの宗教音楽の素晴らしさに目覚めたのです。目覚まし時計をセットしオープンリールのテープレコーダでラジオのスピーカーにマイクを向けて必死になって録音しました。更にLPレコードの収集に向かいましたが、当時の私の乏しい小遣いではなかなか厳しかったのものです。それでもカンタータ全集全5巻やマタイ、ヨハネ、ロ短調ミサなどが揃ううちに世の中はCDの時代に移り変わり、録音機器もカセットテープからMDへと進化し、なかなかついて行くのが大変でした。 HMVを知ったのはつい数年前のことですが、それまで都内の店舗をはしごして探し回っていたのにこんなルートで入手できるのかと驚きもし感心した次第です。何より店舗では目に入らぬ音盤が一覧できること、そして一般の方たちの名レビューは音楽評論家のそれよりよほど参考になり、マルチバイ価格にもつられて!次から次と購入する羽目になりました。 余計なことばかり書きましたが、この10CDのリヒター集を見るに付け、あれほど苦労しながら集めた名演奏の音盤がこの価格で、いっぺんに手に入るなどということがあるものかとまさに隔世の感があり、いささか悔しい思いもしているのです。 現代の新しいバッハ演奏のスタイルも耳に慣れるとなかなかいいものだと許容できるようになりましたが、それでもリヒターのバッハは私には別格です。リヒターのバッハは私には「本山」、、なのです。

tama さん | 埼玉県 | 不明

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 そうは言っても、録音の古さは否めない。...

投稿日:2012/11/18 (日)

 そうは言っても、録音の古さは否めない。ピリオド楽器の愛好家にとっても最早唯一の名演とは言い難いものがあるだろう。  記録を留めておくために記載する。69年春、リヒターとミュンヘンバッハの来日の日生劇場側窓口となっていたのは、当時はまだ仲の良かった石原慎太郎と浅利慶太のコンビで、オルガンなしでバッハ公演を行わせたかったらしく、「電子オルガンでは本人は不満らしい」との石原の場違いな憤慨が当時の新聞紙面に載っている。結局当時300万で日生にオルガンを設置し、公演後はキリスト教ミッションで礼拝堂にオルガンをもたなかった明治学院がそれを引き取る形で落着した…日本は依然貧しく、戦後を曳きずっていた。今や明治学院はバッハ研究のための組織をもつ学究に育っている。その年の4月28日の来日公演が、当時の沖縄反戦デーの影響を受けて公演順延となったことについても、当時の日本人の一部には対米で同盟を結んでいる事に慎重な意見が多かった事が反映している事を指摘しておこう。  翻って、フルトヴェングラーのバイロイトの第九は、名演であろうが、それですべて事足れりとするほど現代はあまくない。いくらデジタルでリマスターしても、実演が蘇るわけではない事に人は留意すべきだ。  リヒターの59年盤マタイを聴き、その名演を当時ライブで見聴きした人にとっては神がかり的な名演ではあろうが、50年たって、なお最高の名演と呼びうる根拠はない。リヒターが比較的早く没したために、敢えてすべての録音を常にカタログに準備しておく事は音盤業者には至難の業だとも言える。  したがって、これは一つの財産の開示にすぎない事も、熱心なファンは充分理解するべきではあるまいか。

砂林 さん | 埼玉県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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