CD 輸入盤

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲 カザルス

バッハ(1685-1750)

Ponta2倍 ベストセラー

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK2041
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
 パブロ・カザルス(Vc)
 録音:1936-39年HMV原盤
 日本語解説:鈴木秀美

多くの復刻CDの中でも最高のリアリズム音質と評判高い名演中の名盤!!オーパス蔵最大のベストセラー。(キングインターナショナル)



はんぶる・ドットこらむ 山崎浩太郎
第28回 今月のヒストリカル 「古き鏡、新しき鏡」
 今月はオーパス蔵による、カザルス独奏のバッハの無伴奏チェロ組曲集を取りあげる。

 恐るべき音質、といってしまおう。
 LPやCDの他者の覆刻でしか聴いたことがなかったわたしは、心底驚いた。こんなにも豊穣な、こんなにも生々しい音楽がこの録音の中に存在していたとは、まったく知らなかったからだ。
 「永遠の名盤」などと絶賛されながら、いまひとつよくわからないレコード。それがわたしにとっての「カザルスの無伴奏チェロ」だった。音楽に霞みがかかっているというか、生気に欠けている印象が否めなかったからである。「バッハって、聴いて楽しむより奏いて楽しむもので、楽器をやらない人間には縁のないものなのかな?」などと、分かったようなことを考えていたこともある。
 しかし、間違っていた。
 世の中、自分が間違っていたことに自分で気がつけたときくらい、嬉しいものはない。他人からそれを指摘されると腹が立つばかりで、誤謬に加えて自己の心の狭さまで痛感させられて、落ちこまざるを得ないのだが、自分で気がついたときには本当に嬉しい。
 昨日ではなく今日を生きていることを、昨日と今日とは違うということを、実感できるから。そして、ということは明日も違うのかもしれないのだから、それを確かめるために明日も生きていたいと、思うから。
 観察の対象が現代のものである必要はない。不変の、きまりきった、他人によって評価が確立されているものであるはずの、古典を対象にしていても、われわれの見方は揺れつづけ、落ちつくことがない。
 だからは古典はわれわれの鏡となる。
 鏡に映る自己は次第に年老い、やがて朽ちはてるだろうけれども、その日まで昨日とは違うことを考えつづけるなら、生きていた甲斐があるというものだろう。
 ましてこのオーパス蔵のように、知っていたはずのレコードがまるで違う、新鮮な生気をたたえて登場してくるなら、生きている喜びは倍加する。くすんでいた鏡を磨いてもらったら、ぴかぴかと輝いて、自己の姿も鮮明に映しだされる、そんな気持ちである。
 チェロだけの音、底鳴りするような響きだけに身をひたすことが、こんなにも気持ちがよいことだとは、知らなかった。
 カザルス自身、LPの音質よりSP時代の音質の方が、音色の輝かしさは少なくても、より忠実だから好きだと、「カザルスとの対話」の中で述べている。眼前で楽器が鳴るような今回の復刻を聴けば、カザルスが言わんとすることがわかったような気がする。
 ところで、今回のオーパス蔵のCDのライナーノートは一風変わっていて、バロックチェロ奏者の鈴木秀美が書いた、ライナーノート執筆お断りのメールが、そのまま転載されている。
 前代未聞のライナーノートではないかと思うが、とても面白い。鈴木もまた、このカザルスの録音という鏡に、己を映しだしているからだ。わたしのようにただ聴く者とちがって、鈴木は自身もチェリスト、自身も他者の鏡となるべき宿命を負う者だ。あれは古い鏡だからと、批判的にならざるを得ない(その素晴らしさを認めつつも)新しい鏡の、真摯であるがゆえの苦しみが感じられる。
 わたしにとっては、古いのも新しいのも、ともに良き鏡である。気楽なものだ。

CDは国内プレスとなります。

総合評価

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音質が良いとの評判で、以前HMVに発注する...

投稿日:2015/12/12 (土)

音質が良いとの評判で、以前HMVに発注するもしばらく待たされた上で入手困難の案内(今では「購入不可」の表示)。国内の主要CD販売店でも入手不可。amazonでは法外な価格が付いていて萎える。CDは以前から持っていたが、音質がいまいちで、その昔購入したレコードで聴いていた。最近たまたま定価でSACDが販売されていたので勇んで購入したのだが、よくぞここまでの音にしてくれたものだ。ホワイトノイズが大幅に低減され(当然あるにはある)、大バッハがしっかりと響き渡る。生のチェロの音はどうのこうのとか、音響エンジニアが音をいじっているとか関係ないね。大したもんだ。で、これだけ支持を受けていながら何故購入不可なのか不思議でならない。この演奏をこの録音で聴く機会が奪われるのは誠に勿体ない。もっと安価にして再販しようよ。

爺さん さん | 千葉県 | 不明

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このSACDのカザルスの音には驚嘆です!!拙...

投稿日:2013/04/16 (火)

このSACDのカザルスの音には驚嘆です!!拙宅のリビングにカザルスが訪れて、眼前で演奏しているかのように生々しいのです。チェロのボディーに残る重い響きや、弦から指が離れるときにうっかり出てしまうキーンという音まで入っています。しかも魂を込めて弾くカザルスの力強い音楽性に、聴く者の魂も共感し共鳴し、至福のひとときが流れると共に、まるでカザルスと時を共有しているかのような錯覚を受け、いつしか時の流れを忘れ、いつまでも聴き入ってしまう自分に気づくのです。クラッシック音楽を嗜む人は全て!、このSACDを手にすべきです。カザルス盤がバッハの無伴奏チェロ組曲の聖典とも言うべき不朽の名盤であることは、国内で長く語り継がれてきました。その真価が初めて明らかになり、「不朽の名盤とは何たるか?」の問いへの解答がようやく明らかになったと思います。それは、時を超えて演奏者と対面させてくれる。それは、深く感動させてくれる。それは、演奏者の人柄にまで思いを至らせ、演奏者を好きにさせてくれる。従来のCDとは全く次元の違う音で復活させたこのSACDの制作に関わられた関係者の方々には深く感謝の意を表明します。このSACDは人類の宝とすべきです。ああっカザルス.........カザルス...................カ ザ ル ス..........。このSACDさえあれば,従来盤(CD)はもういらない。☆は千個くらいつけたい...。

広島のパヴァンヌ さん | 広島県 | 不明

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バッハの無伴奏チェロ組曲はあらゆるチェリ...

投稿日:2012/02/11 (土)

バッハの無伴奏チェロ組曲はあらゆるチェリストにとっての聖典とも言うべき不朽の名作であり、本盤のカザルスによる演奏を嚆矢として、錚々たるチェリストが数々の演奏を遺してきていると言える。カザルスによる本演奏は1936〜1939年のSP期の録音であり、その後に録音された他のチェリストによる演奏と比較すると音質は極めて劣悪なものである。そして、単に技量という観点からすれば、その後のチェリストによる演奏の方により優れたものがあるとも言えなくもない。演奏スタイルとしても、古楽器奏法やオリジナル楽器の使用が主流とされる近年の傾向からすると、時代遅れとの批判があるかもしれない。しかしながら、本演奏は、そもそもそのような音質面でのハンディや技量、そして演奏スタイルの古さといった面を超越した崇高さを湛えていると言える。カザルスの正に全身全霊を傾けた渾身のチェロ演奏が我々聴き手の深い感動を誘うのであり、かかる演奏は技量や演奏スタイルの古さなどとは別次元の魂の音楽と言えるところであり、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な凄みがあると言えるだろう。その後、様々なチェリストが本演奏を目標として数々の演奏を行ってはきているが、現在においてもなお、本演奏を超える名演を成し遂げることができないというのは、カザルスのチェロ演奏がいかに余人の及ばない崇高な高峰に聳え立っていたのかの証左であると考える。いずれにしても、カザルスによる本演奏は、バッハの無伴奏チェロ組曲を語る時に、その規範となるべき演奏として第一に掲げられる超名演であるとともに、今後とも未来永劫、同曲演奏の代表盤としての地位を他の演奏に譲ることはなく、普遍的価値を持ち続けるのではないかとさえ考えられる。前述のように、本演奏は音質面のハンディを超越した存在である言えるが、それでも我々聴き手としては可能な限り良好な音質で聴きたいというのが正直な気持ちであると言える。私としても、これまで輸入CD盤やリマスタリングされた国内CD盤(EMI)、さらにはナクソスやオーパスなどによる復刻など、様々な盤で本演奏を聴いてきたが、本盤の驚異的なSACD盤が登場するまでは、最も優れた復刻はオーパス盤であったと言える。特に、2010年に行われた新たなリマスタリング盤は、かなり聴きやすい音質に生まれ変わったところであった。しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって、更に見違えるような鮮明な音質に生まれ変わったところだ。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、これが1930年代のSPの音とは思えないような見事な音質であると言える。あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、カザルスによる歴史的な超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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