CD 輸入盤

シャイー・イン・ライプツィヒ〜バッハ:マタイ受難曲、ブランデンブルク協奏曲集、ほか(7CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4827796
組み枚数
:
7
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


 シャイー・イン・ライプツィヒ

2005年9月にゲヴァントハウス管弦楽団カペルマイスターに就任したシャイーは、ライプツィヒの象徴的存在でもあるバッハの音楽に真摯に取り組み、レコーディングのほか、国外公演も含むコンサート活動を展開して高い評価を得ていました。
 今回登場するセットは、そうしたシャイーとゲヴァントハウス管弦楽団のバッハ録音をまとめたもので、自身が最も偉大な音楽と考える作品として『マタイ受難曲』と『ドン・ジョヴァンニ』のふたつをあげていたシャイーならではの『マタイ受難曲』ほか、手軽にバッハの聖地における現代のバッハ演奏を楽しめる内容となっています。

 Disc1&2 ブランデンブルク協奏曲


世界最古の歴史を誇るゲヴァントハウス管弦楽団は、バッハと深いつながりを持つオーケストラでもあり、シャイーはその伝統を大切にして、すでに実演では『マタイ受難曲』を演奏して高い評価を得てもいます。そんな「バッハ演奏の伝統にフォーカスする」と語るシャイーがゲヴァントハウス管弦楽団と描きあげる『ブランデンブルク協奏曲』。

【いくつかの楽器のための協奏曲集】
ブランデンブルク協奏曲は、ケーテン時代のバッハが、就労環境悪化に伴う転職活動の一環として、ブランデンブルク辺境伯にまとまった作品を献呈し、ことを有利に進めようという気持ちから生まれたといわれる作品集。結果としてバッハはライプツィヒのトマスカントルの職を得て、同地で亡くなるまでの27年間を過ごすことになります。
 その意味ではライプツィヒとゆかりのある『ブランデンブルク協奏曲』ではありますが、バッハ自身は楽譜に「いくつかの楽器のための協奏曲集」と記しているだけで、要は作曲時期、独奏楽器ともバラバラな協奏曲を、編成の大きい順にひとまとめにすることで、献呈向きの体裁を繕ったということなのかもしれません。
 とはいえ、基本的にはコンチェルト・グロッソのスタイルによる6つの協奏曲は、どの作品もあふれるばかりに豊かな音楽性に彩られた見事なもので、バッハの作品中、もっとも多くのCDや映像作品がリリースされていることからも、作品の人気の高さは明らかです。

【シャイーのバッハ】
シャイーは2003年に、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とマーラーの『バッハによる管弦楽組曲』を録音していました。これはマーラーがバッハの管弦楽組曲第2番と第3番から選曲しオーケストレーションを施したいわゆる「近代化されたバッハ」でしたが、今回は、バッハゆかりのオーケストラとの共演ということで、伝統を大切にした演奏がおこなわれるのではないかと期待されます。

【ゲヴァントハウス管のブランデンブルク協奏曲】
ゲヴァントハウス管弦楽団の『ブランデンブルク協奏曲』そのものもたいへん珍しく、これまで選抜メンバーによる「ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ」のCDがあったくらいではないかと思われるので、現在のゲヴァントハウス管弦楽団の姿を伝える録音の登場は歓迎されるところです。

【収録情報】
● ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV1046
● ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047
● ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048
● ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049
● ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
● ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV1051
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)

録音時期:2007年11月22-23日
録音場所:ライプツィヒ、ゲヴァントハウス
録音方式:デジタル(ライヴ)

 Disc3 ピアノ協奏曲

大胆にペダルを使用して饒舌に歌ったバッハ協奏曲の新境地!

1976年テヘラン生まれのピアニスト、ラミン・バーラミは、ワイセンベルク、シフ、レヴィンなどに師事したほか、グレン・グールドに影響を与えたことでも知られるバッハ演奏の大家ロザリン・テュレックから多くを学んだといいます。今やその活動範囲を現代音楽にまで広げているバーラミですが、バッハでは大胆にペダルを使用してシャイー指揮ゲヴァントハウス管と一体感のある演奏を展開しています。

【収録情報】
● ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052
● ピアノ協奏曲第2番ホ長調BWV.1053
● ピアノ協奏曲第3番ニ長調BWV.1054
● ピアノ協奏曲第4番イ長調BWV.1055
● ピアノ協奏曲第5番へ短調BWV.1056

 ラミン・バーラミ(ピアノ)
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 リッカルド・シャイー(指揮)

 Disc4&5 クリスマス・オラトリオ

【伝統継承発展と着実な成果】
現代から古楽まで、幅広い音楽に情熱的に取り組むリッカルド・シャイーが、バッハ作品の伝統継承の総本山ともいうべきライプツィヒで、ゲヴァントハウス第19代のカペルマイスターに就任したのが、2005年9月のことでした。
 以来、欧州各地での数々のコンサートや、デッカへのレコーディグ、ユーロアーツへの映像収録などで着々と声望を高めているシャイーとゲヴァントハウス管弦楽団。彼らによるバッハはすでに『マタイ受難曲』『ブランデンブルク協奏曲』がリリース済み。ドラマティックな要素への対応が見事な『マタイ』と、ソロも含めて各楽器すべてが高水準な『ブランデンブルク』、どちらも評価の高い演奏でしたが、今回は祝典的要素を伴う連作カンタータ集『クリスマス・オラトリオ』ということで、それらとはまた違った傾向の魅力が味わえるものと思われます。

【古楽界の歌手陣】
歌手たちは古楽界を中心に活躍している人から選ばれており、聖トーマス教会少年合唱団の元メンバーたちによって1992年に結成されたア・カペラ・グループ、アンサンブル・アマコードに所属するマルティン・ラットケとヴォルフラム・ラットケのほか、美声で名高いキャロリン・サンプソン、ドイツのコントラルト、ヴィープケ・レームクールに、同じくドイツのバス、コンスタンティン・ヴォルフが起用されています。
合唱は『マタイ』のときと違って、小編成で古楽界を中心に活躍するドレスデン室内合唱団が受け持っているのも注目です。

【モダン楽器オケに古楽器イディオム導入】
オーケストラは前2作と同じくゲヴァントハウス管弦楽団を小編成に絞り、ヴィブラートを抑え目にしてピリオド奏法にも配慮、一部には古楽器も用いるという手法を採用。
シャイーはすでに古楽器アンサンブルを指揮して欧州各地で『クリスマス・オラトリオ』を演奏しており、その模様は映像に収録され放送もされていましたが、インタビューでは、コンセルトヘボウでのアーノンクール体験も例に出し、モダン楽器オーケストラに古楽器のイディオムを導入することが最上の選択であると述べており、レコーディングにあたっても、これまでと同じアプローチで臨んでいます。いろいろな意味で期待のできる演奏といえそうです。

【収録情報】
● クリスマス・オラトリオ BWV.248

マルティン・ラットケ(テノール:エヴァンゲリスト)
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
ヴィープケ・レームクール(アルト)
ヴォルフラム・ラットケ(テノール)
コンスタンティン・ヴォルフ(バス)
ドレスデン室内合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)

録音時期:2010年1月7〜8日
録音場所:ライプツィヒ、ゲヴァントハウス
録音方式:デジタル

 Disc6&7 マタイ受難曲

かつて、自身が最も偉大な音楽と考える作品として『マタイ受難曲』と『ドン・ジョヴァンニ』のふたつをあげていたシャイーによる注目の録音。『マタイ受難曲』伝統継承の総本山とも言うべきライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団は、バッハと深いつながりを持つオーケストラであり、を指揮した、伝統を大切にしながらも、21世紀に生きる人々に向け、新たな『マタイ』像を提示してみせることに成功したと伝えられています。
 21世紀の現在は、古楽研究が進み、バロック作品の演奏には古楽器が使われるのが当たり前になっています。そうした背景もあってか、シャイーはここでオーケストラを小編成に絞り、ヴィブラートを抑え目にしてピリオド奏法にも配慮、また、一部には古楽器も用いるなど、伝統と最新モードをうまく融合させているのだとか。
 速めのテンポが設定された力強い第1部と、ドラマティックで、場所によっては驚くほどの情熱的な表現もおこなわれているという第2部の、内容の違いによる巧みな描き分けもシャイーならではのものです。(HMV)

【収録情報】
マタイ受難曲 BWV244
 ヨハネス・クム(テノール:福音史家)
 ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス:イエス)
 クリスティーナ・ラントシャマー(ソプラノ)
 マリー=クロード・シャピュイ(アルト)
 マクシミリアン・シュミット(テノール)
 トーマス・クヴァストホフ(バス)
 クラウス・ヘーガー(バス:ピラト、ペテロ、ユダ)
 テルツ少年合唱団
 ゲルハルト・シュミット=ガーデン(合唱指揮)
 ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
 ゲオルク・クリストフ・ビラー(合唱指揮)
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 リッカルド・シャイー(指揮)

 録音時期:2009年4月2-3日
 録音場所:ライプツィヒ、ゲヴァントハウス
 録音方式:デジタル(ライヴ)

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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