ハーマン・メルヴィル

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白鯨 下巻 新潮文庫 改版

ハーマン・メルヴィル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102032022
ISBN 10 : 4102032029
フォーマット
出版社
発行年月
2006年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,569p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    下巻に入っても鯨の蘊蓄はとどまることなく、モビー・ディックとの格闘は最後のわずか3章のみであった。本書は、かくのごとく構成からしても破天荒な作品である。構成の全体を俯瞰するならば、語り手のイシュメールはあるいはドン・キホーテに擬えられるかも知れない。エイハブはその幻想の中で、さらに純化されたドン・キホーテといった二重構造を持つことになる。そして、彼が希う存在である白鯨が神のごときもの(白いというスティグマを明確に背負っている)であるとすれば、エイハブは求めつつ報われることがない人間の象徴であるのだろうか。

  • lily さん

    『トリストラム・シャンディ』や『ユリシーズ』と並ぶ形式に囚われない文学の自由の高さ。それに加えて燃える熱量と狂気。読者をも漂流させる引力。悲しみより喜びが多いような人間は真実の人間ではありえない、人間もどきであるか、まだ人間になりきっていないか。書物についても同じだ。

  • レアル さん

    エイハブ船長が、モービー・ディックという白い鯨を追い求めていく話なのだが、この物語を内容だけの記述と言えば、上巻の前半と下巻の後半部分だけ。そしてその圧倒される物語の後半の描写は、進行にほとんど関わり合いのない「真ん中部分」が退屈であればある程、まるで食い入るような気持ちで読み進めてしまう。そしてまたこの「真ん中」部分をいかに楽しめるのかがこの物語の醍醐味なのかもしれない。。そして私は楽しめたのか?楽しめたと言うより読了の達成感の方が強い!私もまだまだだな。。

  • takaC さん

    132章の最後にエイハブが慄っとした時には自分も慄っとした。スターバックスコーヒーの店名は、Pequod(ピークォド号)にするかStarbuck(スターバック航海士)にするかで迷ったといわれているくらいなのだから、アメリカ人は相当モビーディックが好きなんだろうな。

  • アナーキー靴下 さん

    イシュメールは元々鯨知識豊富な人間だと思って読んでいたけれど、この凄絶な体験を経て鯨に偏執的な興味を持ったと考えたほうが自然かも、と気付いた。一人生き残った者が、その体験を表現するために、他人に伝えるために、理由を知るために、意味を見出だすために、世界中の鯨に纏わる文献を読み漁り、このイシュメールがあるのだと。彼の知識と感覚は一般人から乖離し、伝わらないことに気付かない。上巻の訳者ノートに、発売当時読者に受け入れられなかったとあるが、それ自体がまさにいい例だ。誰も彼ほど彼の体験を想像できない。やるせない。

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