ハーマン:クラリネット五重奏曲『旅のおみやげ』、デル・トレディチ:マジャールの狂気　ミシェル・ルティエク、ファイン・アーツ四重奏団

バーナード・ハーマン:クラリネット五重奏曲

「めまい」「北北西に進路を取れ」「市民ケーン」など数多くの映画音楽で知られるバーナード・ハーマン。実はもともと優れたヴァイオリニストとしてジュリアード音楽院を卒業し、指揮者としても活躍していただけあって、その作品は映画音楽だけでなく、交響曲やオペラなどの純粋な演奏会のための曲までと多岐に渡っています。
　このクラリネット五重奏曲は晩年に書かれた彼の最後の演奏会用の作品です。3楽章で構成された曲は、各楽章が異なるルーツを持っているという興味深い作品です。
　もう一人の作曲家、デイヴィッド・デル・トレディチ[1937-]はルイス・キャロルに魅せられ、インスパイアされた曲を何曲も書いていますが、この『マジャールの狂気』は特定の文学作品によるものではありません。「ハンガリー風大ロンド」という副題を持つ終楽章は情熱的でありながらもどこかユーモラスな雰囲気を持つ曲。
　プラード・カザルス音楽祭の芸術監督で、パリ国立音楽院、ニース音楽院の教授、室内楽奏者、ソリストとして活躍するフランスのクラリネット奏者ミシェル・ルティエによる渾身の演奏で。(輸入元情報)

【収録情報】
● ハーマン:旅のおみやげ (1967)
　第1楽章: Lento: Molto tranquillo
　第2楽章: 子守歌 Andante
　第3楽章: Andantino: Canto amoroso

● デル・トレディチ:マジャールの狂気 (2006)
　第1曲: 情熱的な騎士たち
　第2曲: 間奏曲:コンテントメント
　第3曲: マジャールの狂気「ハンガリー風大ロンド」

　ミシェル・ルティエク(クラリネット)
　ファイン・アーツ四重奏団
　　ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)
　　エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)
　　ホアン=ミゲル・ヘルナンデス(ヴィオラ)
　　ロバート・コーエン(チェロ)

　録音時期:2013年8月3日(ハーマン)、2015年7月27日(デル・トレディチ)
　録音場所:フランス、プラード・カザルス音楽祭
　録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)