『アフターＪＳＢ−ＲＳ〜ハーマン作品集』　フー・メイイ、アンサンブル・トカ・ロカ、マギル・パーカッション・アンサンブル、他

ハーマン：After JSB-RS

クリス・ポール・ハーマンはカナダ、トロント生まれの作曲家です。クラシック・ギターとチェロ、電子音楽をそれぞれバートン・ウィグ、アラン・ステリングス、ウェス・ウランゲットに学び、1986年にＣＢＣが主宰した若手作曲家のためのコンクールのファイナリストとなりました。作曲家として成功してからは、カナダだけでなく世界各国のオーケストラで自作を演奏しています。
　このアルバムには2006年から2013年までの７年間に書かれた５つの作品が収録されています。タイトルの「JSB-RS」というのは、バッハとシューマンのことであり、この２人を尊敬しているという彼らしい音楽を聴くことができます。無論、これらは原型をとどめることはほとんどなく、エッセンスのようなものが封じ込められているだけです。例えば『３７１』はバッハのコラール BWV.371の最後の４つの音から派生しているとのことですが、これは本当に静かに耳を傾けないと捉えることはできません。それよりもたくさんの楽器が奏でる不思議な響きに身を任せながら、自由に漂っているほうが楽しいのではないでしょうか。（NAXOS）

【収録情報】
クリス・ポール・ハーマン：
1.　アフター・シューマン I (2008)
2.　371 (2006)
3.　コンチェルティーノ (2008)
4.　光とともに一日を (2010-2011)
5.　アフター・シューマン II (2012-2013)

　フー・メイイ（ピアノ：1,5）
　トカ・ロカ（アンサンブル：2）
　ヨーリ・チョイ＆ヒュン・リム（キーボード：3）
　マギル・パーカッション・アンサンブル（3）
　ジェフリー・ストーンハウス（フルート＆ピッコロ：4）
　マーク・ブレッドリー（クラリネット＆リコーダー：4）
　マーク・フェラー（ヴァイオリン：4）
　アンドレア・スチュワート（チェロ：4）
　クリスティアン・スミス（パーカッション：4）
　ジェレミー・チャルク（ピアノ：4）
　ホワン・アイウン（指揮：4）

　録音時期：2013年1月31日（1,5）、4月30日（2）、2012年11月18日（3）、12月7日（4）
　録音場所：カナダ、マギル大学、レッドパス・ホール（1,5）、ポラック・ホール（2-4）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）