中国第二の大陸アフリカ 一〇〇万の移民が築く新たな帝国

ハワード・W・フレンチ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560084915
ISBN 10 : 4560084912
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

露天商から起業家まで、中国移民が追い求める「アフリカン・ドリーム」!双方に渦巻く野望、欲得ずくの協力・依存関係、蔓延する腐敗と偏見―。『ニューヨーク・タイムズ』の支局長を歴任した調査報道の巧者が、アフリカで急速に存在感を増す中国の「人としての顔」を浮かび上がらせた傑作ノンフィクション。

目次 : 第1部 アフリカへ!(モザンビーク/ 未来を見据えて/ 友好のジェスチャー)/ 第2部 行き詰まり(リベリア―前途多難/ コナクリ―進まぬ改革/ フリータウン―手品の道具/ マリの場合/ ガーナ―民主主義の習慣)/ 第3部 幸せな家族(一家の守護聖人/ 地の恵み)

【著者紹介】
ハワード・W.フレンチ : ジャーナリスト。コロンビア大学ジャーナリズム大学院准教授(2008‐)。マサチューセッツ大学卒業。コートジボワールの最大都市アビジャンで英仏語通訳、大学講師を務めたのち、フリーランスの記者として『ワシントン・ポスト』などに寄稿。1986年、『ニューヨーク・タイムズ』に移り、90‐2008年、支局長として中央アメリカ・カリブ海、西・中央アフリカ、日本、韓国、中国(上海)など世界各地で旺盛な取材を行なう。この間、ピュリツァー賞に2度ノミネートされたほか、海外記者クラブ賞を2度受賞

栗原泉 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 飯田健雄 さん

    どうしようもないアフリカと中国の関係、食えない、差別されている、ほとんど学歴なき、底辺層の中国農民工。政府から棄民扱いされ、体裁よく友好のもと、追い出された中国人が、アフリカで現地の人々を不当に扱う経済風土。汚職感染は青天井の、アフリカ諸国の家産官僚、大統領職を個人的ビジネスとみる大統領と取り巻き政治家。しかし、地面をはいつくばってでも、利己心にまみれながら、必死に「カネ儲け」に生きようとする中国人に、なにか勇気をもらった。こういう風に、金のみに生きるのも人生かと、底辺から経済を描き切った好著と思う。

  • kan さん

    中国によるアフリカの経済的植民地化のやり口を記録したトラベルログといった趣で、著者のアフリカ10か国ほどでの体験と聞き取りが主な内容。各国の政治状況や経済を分析調査したものではなく旅行エッセイ風で少し浅いのが残念だが、中国からの移民や投資家の個人的な話は興味深いものがあった。中国のアフリカ開発の実態は報道や本などで見聞きしていた通りだが、汚職や資源の争奪や環境破壊こそビジネスチャンスと捉えるたくましさは現地でいつまで持続可能だろうか。本書の内容は十年ほど前のものなので、現状も気になる。

  • ののまる さん

    アフリカで恨みによる中国人の誘拐や殺害が相次いでいることは数年前から日本でもニュースになっていたけど、このような中国からの移民(農民や商人や売春婦にいたるまで、中国人のいない商売はないぐらい)やアフリカ人を差別的に扱う(その国で法律で決まっている最低賃金を払わず、現地の伝統と社会を破壊する)やり方を続ける限り衝突は増え続けるだろう。巨額の資金を背景にアフリカ政治を牛耳る中国政府とインフラ整備をしてやったと豪語する大使館(しかし、すぐ水漏れし道路は崩れている)。もう地球環境はダメだなという暗澹たる気持ち。

  • kawa さん

    例えば、人口200万人のアフリカ南部の国ナミビアには、推定40万人の中国人が渡っており、少なくない人々が移住を希望しているという。今、中国本国での「上りのエスカレーター」に乗り遅れた人々が、凄まじい勢いでアフリカに向かっているのだそうだ。中国人の逞しさには感心なのですが、国策で、お金も資材も人も全て中国からの持ち込み。結果として、現地の人材が育たない等さまざまな弊害が生じている現状を丁寧にドキュメントする。知らなかった事実にびっくりな内容。

  • こなやぎ さん

    フランス語や中国語に堪能な著者が、アフリカ大陸の中国人移民が多い各地を取材したルポ。内容もさることながら、著者の中国語の精通ぶり(何しろ相手の言葉を聞いて出身地方の見当をつけたりするレベル)に驚嘆する。とにかく登場する移住者達のキャラが濃くてそれだけでも面白い。彼らの思惑や展望は様々だが、母国へ閉塞感や行き詰まりを感じ、一発逆転を夢見て移住を決めた人が多いこと。心理的物理的距離の遠さがそれだけアフリカという場所を神秘的にさせているのかもしれないが、この逞しさは本当にすごい。

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