ハビエル・マリアス

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女が眠る時

ハビエル・マリアス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865061628
ISBN 10 : 4865061622
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
231p;19

内容詳細

美しい海辺に佇むリゾートホテルに滞在していた小説家の健二は、処女作のヒット以来、良き題材に恵まれず自らの才能に苦悩していた。また、文芸担当の編集者として働く妻も仕事を兼ねてリゾートホテルを訪れていた。ある日、夫婦はプールサイドで初老の男性・佐原と若く美しい女性・美樹という親子ほど年の離れた奇妙なカップルを見かけ、その謎めいた関係に釘付けになる。ほんの好奇心から始まった健二の「覗き」はやがて常軌を逸した行動へと変化していく。映画ノベライズ&原作翻訳を収録。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケンイチミズバ さん

    金持ちの男が娘ほど年の離れた若く美しい女を連れている。束縛しているのだが、心は翻弄され苦しんでいた。女を崇め、あまりの年の差から失うことを恐れ、失うくらいなら殺してしまうしかないと。美しさをとどめるために毎日カメラを回す。ただし、今日の映像は明日には明日の映像に上書きされる。男の人生をかけた我儘と努力に束縛を望んだ女はしかし、若い男の出現で揺らぐ。そして偶然出会ってしまったその男女に惹きこまれた小説家の男。どの人物に感情移入するか、避暑地での午睡の錯覚に陥りたければの季節外れな一冊です。

  • みきだい さん

    後日公開される映画のノベライズ本、映画屋さんと本屋さんの商業的戦略に見事に乗っかってしまいました。本書には原作翻訳も収録されておりますので、読み比べができて楽しいです。余白が多く、文字も大きく、手頃なページ数ではあるのですが、映画版の方は物語としては『難しい』と感じさせる作品ではないでしょうか。現実なのか妄想なのか、白日夢のように倒錯します。そこに面白さがあると思うのですが、好き嫌いは別れそう。映画ではどう料理されるのでしょうか。その点、原作は面白みがコンパクトに凝縮されています。妄想が暴走する本でした。

  • 野のこ さん

    原作は主人公の近視により麦わら帽子の隙間から覗く人間観察がこっけいで面白く、中年男が彼女を毎日撮影するという変な愛情もシンプルに書かれて読み終わりスッキリ。映画は主人公が妄想と現実行ききし過ぎて最後は混乱で終わりました。で、結局美樹はどうなったの?あれも妄想?

  • ja^2 さん

    一冊に原作の翻訳版と映画のノベライズ版。原作の方は短編だが、余白を読者に考えさせるような深みがあって面白かった。ノベライズ版の方は、原作の一読者(映画の監督?)による余白の解釈──錯乱の極みを押し付けられているようで、気分が悪かった。▼映画の各シーンを忠実に小説っぽくしたのだろうか。ベテランの作家らしいが、ケータイ小説のように会話だけが際立ち、叙述も描写も稚拙に思えた。▼おかげで、原作にあった深みはノベライズ版によって、ズタズタにされてしまったのである。いずれにしても男は棄てられる運命にあるのだ。

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ハビエル・マリアス

1951年、スペイン、マドリッド生まれの作家、翻訳家、コラムニスト。父親は高名な哲学者。父親がアメリカの大学で教鞭を執っていたため、幼少時をアメリカで過ごした。ローレンス・スターンの『トリストラム・シャンディ』では、スペイン国民翻訳賞を受賞。著作は17歳の時の作品をはじめ、数多い。世界的に評価が高く

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