十二世紀のルネサンス ヨーロッパの目覚め 講談社学術文庫

ハスキンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062924443
ISBN 10 : 4062924447
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
424p;15

内容詳細

イタリア・ルネサンス以前、十二世紀の西欧ではすでに知的復興が行われ、活き活きと文化が華開いていた。ローマ古典の再発見、新しい法学、アラビアの先進知識との遭遇、大学の誕生。「封建的で陰惨な断絶された時代」という中世の理解は正しいのか―精緻な写本研究と文献学の成果で西洋史に新たな枠組みを提示し、今も指標とされる不朽の名著。

目次 : 歴史的背景/ 知的中心地/ 書物と書庫/ ラテン語古典の復活/ ラテン語/ ラテン語の詩/ 法学の復活/ 歴史の著述/ ギリシア語・アラビア語からの翻訳/ 科学の復興/ 哲学の復興/ 大学の起源

【著者紹介】
チャールズ・ホーマー・ハスキンズ : 1870‐1937。アメリカの歴史家。ハーヴァード大学教授

別宮貞徳 : 1927‐。英文学、比較文学。元上智大学教授

朝倉文市 : 1935‐。西洋中世史。ノートルダム清心女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 吟遊 さん

    ハスキンズ、原著は1927年。いまだに読み継がれるのは、テーマごとにコンパクトにまとめられていること、テーマ(法学、大学、科学…)の取り上げ方が幅広く、きちんと目配り利いていること、が理由かな。ラテン人名がたくさん出てきて、知らない人も多いので、それぞれにちょっとした解説がほしいが、そういうものはない。該博な語り。

  • Copper Kettle さん

    暗黒時代と思われている中世の12世紀に起こった古典の復活を取り上げる。中世は一神教のキリスト教に塗りつぶされて、聖書の中に書かれていることが真実とされていたので、古代ギリシアの哲学者たちが観察や経験をもとに考察した研究成果は忘れ去られていたので、12世紀にそれらの書物がイスラム他経由で復活して批判的精神を育んだとされる。興味深かったのは、ラテン語は聖職者の間で使われ続けていたけれど、そもそもは古代ローマ、つまり多神教時代の人たちの言葉であるところに複雑な葛藤が聖職者たちにあったという指摘は新しい視点だった

  • てれまこし さん

    ヨーロッパ近代の曙をイタリア・ルネサンスに求めるのはもう古いらしい。国家、教会、大学なんて今日も重要な組織が形成されたのは十二世紀。細々と続いていたラテン語文化の遺産が取りもどされるのも十二世紀。それもギリシア語やアラビア語からの翻訳によってである。そうかと思えば、アリエスや阿部勤也などによれば、キリスト教的な世界観、死生観が民衆に浸透するのも同じ時期である。偶然か否か、同じ時期に日本でも柳田国男などが中世に注目してる。やはり近代を古代に直接結びつける「昨日がダメだから一昨日主義」に反発したのであった。

  • さとうしん さん

    中世の各分野の学術や文芸のありようをまとめ、イタリア・ルネサンス以前に「知的復興」が進められていたことを示す。ラテン語が国際語としてだけではなく「自国語」の役割も担い、各地域でなまりや新しい慣用を生み出した「生きた言語」であったという指摘が印象に残った。

  • たか さん

    分量多いしわりと難しめだから適当に飛ばしながら読みました…

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