ハイドン、ミヒャエル(1737-1806)

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CD 輸入盤

交響曲第14、17、19、24、29、33、40、41番 ベールマン、J.ゴリツキ、ドイツ・カンマーアカデミー(2CD)

ハイドン、ミヒャエル(1737-1806)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
777137
組み枚数
:
2
レーベル
:
Cpo
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ミヒャエル・ハイドンミヒャエル・ハイドン:交響曲シリーズ完結編!(2CD)
新たに発見された交響曲も!


マニアックなリリースで話題のドイツのレーベル、cpoの注目シリーズのひとつ、ミヒャエル・ハイドン交響曲シリーズの完結編です。

【ハイドンの弟】
有名なフランツ・ヨーゼフ・ハイドン[1732-1809]の実弟であるミヒャエル・ハイドン[1737-1806]の名は、モーツァルトの交響曲第37番での転用や、レクィエムでの類似といった話題で主に知られていましたが、最近では作品紹介も増えてきて、その非凡な才能が次第に明らかになりつつあります。

【ザルツブルクの作曲家】
ミヒャエル・ハイドンは26歳のとき、レオポルト・モーツァルトがザルツブルクの宮廷楽団の副楽長に昇進したため、その後任としてコンサートマスターに迎えられ、44歳の時には、今度はモーツァルトの後任として、宮廷と大聖堂のオルガニストの任に就きます。
 その後、フランス軍によるザルツブルク占領の際には財産を奪われるなどの災難にも遭いますが、彼はザルツブルクに深い愛着を持っており、兄からのアイゼンシュタットの副楽長の提案も断り、結局、69歳で亡くなるまで同地を拠点としていました。まさに「ザルツブルクの作曲家」と呼ぶべき存在です。

【宮廷作曲家としての旺盛な創作】
宮廷作曲家だったミヒャエル・ハイドンは、その生涯に約800曲もの作品を書いたと言われています(→主要作品リスト)。内訳は、宗教音楽が約360曲、交響曲が40曲以上、協奏曲が10曲、弦楽四重奏曲が14曲、弦楽五重奏曲が5曲、ディヴェルティメントが10曲、デュオが4曲、夜想曲が3曲、オペラが4曲のほか、管弦楽曲や室内楽曲、器楽曲、男声四重唱曲、合唱曲などで、その楽曲スタイルは実にさまざま。中でも、大司教のもと、大量に書かれた宗教音楽は、彼の名声をヨーロッパ中に広く行き渡らせることとなりました。

【モーツァルトとの交流】
父レオポルトとミヒャエル・ハイドンが職場仲間だったこともあってか、モーツァルトは子供のころからミヒャエルと関わりがあり、10歳のときのオラトリオ『第一戒律の責務』では、共作も経験しています。
 また、15歳のときに聴いたミヒャエルのレクィエムには深く心を動かされ、20年後に書いた自身のレクィエムにもそのイメージを投影しているほど。ミヒャエルのレクィエムは、当時彼が仕えていたザルツブルクの大司教シギスムント・クリストフ・グラーフ・フォン・シュラッテンバッハの死に際して作曲されたものですが、同じ時期に自分のひとり娘が僅か1歳で亡くなっており、その悲しみが作品に込められているとも伝えられています。
 モーツァルトのK.291「管弦楽のためのフーガ」として知られていた作品も実はミヒャエルの交響曲ニ長調 P.43でした。後年の『ジュピター』終楽章の構成を思わせるこの曲からは、ミヒャエルがモーツァルトに与えた対位法的な影響の重要さが窺われます。
 20世紀初頭まではモーツァルトの交響曲第37番とされていた作品も実際にはミヒャエルの交響曲ト長調 P.16に序奏を付けたというものです。
 また、傑作として名高いモーツァルトの弦楽五重奏曲も、ミヒャエルの弦楽五重奏曲をモデルにしたとされており、実際、ミヒャエルの作品も厚いテクスチャーと美しい仕上がりが印象深い傑作です。
 一方、ミヒャエルが病気になったときには、すでにザルツブルクから離れていたモーツァルトが、わざわざ代わりに二重奏曲を作曲をするという献身をみせたりもしています。

【新たに発見された交響曲】
今回登場する交響曲集で目立つのは、失われたと思われていた「交響曲ヘ長調」が新たに見つかり収録された点でしょう。その交響曲のほか、第14番、第17番、第19番、第24番、第29番、第33番が、フランク・ベールマンの指揮による2003〜2004年の録音。第40番と第41番、および3つの行進曲が、これまでシリーズで3枚を受け持っていたヨハネス・ゴリツキの指揮で1994年の録音です。

【マニア御用達指揮者(?)フランク・ベールマン】
フランク・ベールマンは1965年にドイツのヴェストファーレンに生まれた人物で、交響曲マニアには、レズニチェク(2枚)や、ヘルツォーゲンベルクフェスカ(3枚)といった数々の知られざる交響曲アルバムですでにおなじみの存在。ここでは、小編成の新ドイツ・カンマーアカデミーから、古典派表情豊かなサウンドを引き出しています。

【収録情報】
ミヒャエル・ハイドン:
CD1
・交響曲第33番 P.24
・交響曲第29番 P.20
・交響曲第19番 P.11
・交響曲第24番 P.15
 新ドイツ・カンマーアカデミー
 フランク・ベールマン(指揮)
 録音:2004年

CD2
・交響曲ヘ長調 MH.25
・交響曲第14番 P.52
・交響曲第17番 P.44
 新ドイツ・カンマーアカデミー
 フランク・ベールマン(指揮)
 録音:2003&2004年

・交響曲第41番 P.33
・交響曲第40番 P.32
・行進曲 P.59
・行進曲 P.64
・行進曲 P.62
 新ドイツ・カンマーアカデミー
 ヨハネス・ゴリツキ(指揮)
 録音:1994年

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Vivace
  • 02. II. Adagietto: Cantabile
  • 03. III. Menuetto: Allegro
  • 04. IV. Finale: Presto ma non troppo
  • 05. I. Allegro brillante
  • 06. II. Andantino
  • 07. III. Rondeau: Presto scherzante
  • 08. I. Allegro
  • 09. II. Andante
  • 10. III. Menuetto
  • 11. IV. Finale: Presto assai
  • 12. I. Allegro con brio
  • 13. II. Andante cantabile
  • 14. III. Menuetto
  • 15. IV. Presto

ディスク   2

  • 01. I. Allegro
  • 02. II. Andante
  • 03. III. Menuetto
  • 04. IV. Presto
  • 05. I. Allegro molto
  • 06. II. Concertino per il Fagotto
  • 07. III. Menuet
  • 08. I. Allegro
  • 09. II. Andante
  • 10. III. Menuetto
  • 11. IV. Allegro con spirito
  • 12. I. Spirituoso
  • 13. II. Andante
  • 14. III. Fugato: Vivace molto
  • 15. I. Allegro molto
  • 16. II. Adagio ma non troppo
  • 17. III. Rondeau: Vivace
  • 18. March in F major, P. 59
  • 19. March in D major, P. 64
  • 20. March in D major, P. 62

ユーザーレビュー

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ミヒャエル・ハイドンの交響曲は様式区分、...

投稿日:2010/01/05 (火)

ミヒャエル・ハイドンの交響曲は様式区分、楽譜の有無等の問題が絡み作品数の確定はしていない。海外の文献を見ても47曲説(P番号)、51曲説(MH番号)、番外込み54曲説が有るようです。このレーベルが収録したのは全43曲。P12=MH252、P36=MH50、P136=MH175の少なくとも3曲が何故か欠落しているし、明らかにディベルティメントが収録されているので、この点は再考の余地が有りそうですが、作品数の上ではヨーゼフ・ハイドン、モーツァルト、ヴァンハル(進行中)に次ぐ規模の交響曲全集の完成です。演奏の出来不出来は競合盤が殆ど無い状態では無意味と考えますので書きません。ミヒャエル・ハイドンの諸作品が無ければモーツァルトの作品は随分と貧弱な物になった事でしょう、と言えそうな逸品揃いです。是非一度一聴をお勧めします。何故ならモーツァルトは作曲家として、先輩の影響下から生涯抜け出せなかったからです。

まさやん さん | 大阪府 | 不明

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