ナイマンが織り上げる、
東洋と西洋の結合のタペストリー音楽!
「サンガム」とは、サンスクリット語で集団・集合体の意。ガンジス川中流域に位置する聖地の名前でもあります。2000年の終わり、ナイマンは、一ヶ月間、インドで放浪の旅をし、様々な音楽を肌で感じました。この時の体験の結晶的な1枚です。イギリスの現代音楽シーンを代表する音楽家ナイマンと、インドの古典音楽シーンで活躍する音楽家達による、ジャンルと国境、時代を超えた壮大なコラボレーションです。
ミスラ家の人々は、何世紀にもわたる伝統をもつ音楽一家。2000年にナイマンがインドを旅していた時に知り合ったといいます。『雨を描写する3つの方法』は、ナイマンの自宅のリビングで、ミスラ兄弟が即興で歌い、それにナイマンがピアノで伴奏をつけ、この伴奏パートをナイマン・バンドのために編曲したものがベースになっています。声楽パートはインドの古典即興、器楽パートはナイマン独特のドライな感じですが、これらが合わさって、なんとも不思議で魅力の世界が展開されています。『Samhitha(色を集める)』は、電子マンドリン奏者シュリニヴァスが、ナイマンが提示した5音音階にあわせて即座に創りあげたモティーフを基に展開される楽曲で、ジャズのような雰囲気も漂わせつつ、インドならではの複雑なリズムや、入り乱れる旋律など、こちらもまた違った世界がたのしめます。ナイマンの創造性の幅広さに驚くとともに、まさに西洋と東洋の伝統が新しいかたちで融合した魅惑の1枚です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
『マイケル・ナイマン:サンガム』
・『雨を描写する3つの方法』〜Sawant(ファースト・レイン)、Rang(自然の色)、Dhyant(瞑想)
・『Samhitha(色を集める)』
声:ラヤン・ミスラ、サヤン・ミスラ、他
電子マンドリン:U.シュリニヴァス
マイケル・ナイマン・バンド
マイケル・ナイマン(指揮)
録音時期:2002年