ドヴォルザーク(1841-1904)

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DVD 輸入盤

『ルサルカ』全曲 クシェイ演出、ハヌス&バイエルン国立歌劇場、オポライス、フォークト、他(2010 ステレオ)(2DVD)

ドヴォルザーク(1841-1904)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
706408
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

現代人のための苦い御伽噺!
クシェイによる賛否両論のドヴォルザーク『ルサルカ』
早くも映像で登場!


2010年10月にバイエルン国立歌劇場で上演されたドヴォルザーク『ルサルカ』は、鬼才マルティン・クシェイの斬新な舞台を巡って賛否両論あったものの、大きな話題を提供しました。もともと『ルサルカ』は、人間界に夢を抱いた水の精ルサルカが、犠牲を払って王子と恋に落ちるも、王子が心変わりし、しかし最後には呪いに苦しむ王子とルサルカが愛の死を迎えるという物語で、民話ならでは悲惨さをワーグナー張りのロマンティシズムに昇華したもの。クシェイはそれをさらに現代的に描き、金持ちの青年に恋をした娘の悲しみを前面に出した上で、第3幕はあっと驚く展開に仕立ててます。御伽噺の世界を期待していると驚かされるものの、民話が持っていた残酷性を伴った悲恋を現代的に表現した舞台としては成功しています。
 ルサルカのクリスティーネ・オポライスは、1979年、ラトヴィア生まれのソプラノ。近年ドイツ語圏を中心に大活躍しており、大ソプラノとしてのブレイクも間近と期待されている人。王子には、ローエングリンで大人気になったクラウス・フローリアン・フォークト。1970年生まれのこのドイツのテノールは、今こうした王子役を歌わせたら抜群です。出番は少ないながら存在感の求められる水の精には、1976年生まれのオーストリアのバリトン、ギュンター・グロイスベック。彼は今年バイロイト音楽祭への初出演が決まっています。外国の王女のナディア・クラステヴァは、1976年ブルガリア生まれのメッゾ・ソプラノ。ウィーン国立歌劇場を中心に活躍しており、メッゾの新星として大きな期待がかかっています。そして魔法使いには、1968年、ハンブルク生まれのメッゾ、ヤニナ・ベヒレと、勢いのある充実したキャストが組まれています。
 指揮は、2007年から2009年までブルノ国立歌劇場の音楽監督を務めたトマーシュ・ハヌス。新鮮で瑞々しい音楽で『ルサルカ』の魅力を存分に引き出しています。
 ボーナスにメイキング映像を収録。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』全曲

 クリスティーネ・オポライス(S ルサルカ)
 クラウス・フローリアン・フォークト(T 王子)
 ギュンター・グロイスベック(Bs 水の精)
 ナディア・クラステヴァ(S 外国の王女)
 ヤニナ・ベヒレ(Ms 魔法使い)、他
 バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 トマーシュ・ハヌス(指揮)

 演出:マルティン・クシェイ
 装置:マルティン・ゼートグルーバー
 衣装:ハイディ・ハックル
 照明:ラインハルト・タウプ

 収録時期:2010年10月
 収録場所:ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場(ライヴ)

 収録時間:193分(本編156分+メイキング映像36分)
 画面:カラー、16:9
 音声:DTS 5.1, PCM Stereo
 字幕:英独仏西韓中(メイキングは英のみ)
 NTSC
 Region All

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『本当は怖いグリム童話』じゃないけど、メ...

投稿日:2011/11/15 (火)

『本当は怖いグリム童話』じゃないけど、メルヒェンの深層に潜む残酷さを余すところなく明るみに出してしまうクシェイの凄い演出。パリでのカーセン演出がほのめかしにとどめていたところを、すべて露骨に見せてしまうので、やりすぎという声もあろうが、方向としては全く徹底的で、迷いがない。もちろん舞台は現代で、水の精と魔女は監禁した少女たちに売春で稼がせているヒモ夫婦という設定。元の物語では、なぜルサルカが「湖の底」から人間世界に出ようとするのか、いまいち説得力がないが、この読み替えなら了解できるし、自らも夫の暴力の犠牲者である魔女が彼女を助けようとするのも当然。赤いハイヒールをはかされたルサルカのおぼつかない足どりは、まるで纏足された女性のようにエロティックだ。しかし、彼女を待っていたのは、女を狩りの獲物か人形ぐらいにしか思っていない恐ろしい人間の世界。花嫁衣装の女+男(!)達が皮をはがれた鹿を相手に踊る第2幕のポロネーズは強烈だ。フレミングのような意味では「美女」ではないかもしれないが、ドラマティックな力のある歌唱と迫真の演技でオポライスは存在感抜群。ここまで見せるかというセックス・シーンまでやらされている(だから全裸が出ないにも関わらず12禁だ)フォークト、クラステヴァも適役だし、とんでもない悪役でありながら優しい二面性も見せるクロイスベックもうまい。唯一のチェコ人であるハヌスの指揮は、もう少し劇的な起伏をつけても良いと思うが、細やかで綿密だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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