フルート協奏曲集 第4集　パトリック・ガロワ、スウェーデン室内管弦楽団

パトリック・ガロワ／ドヴィエンヌ：フルート協奏曲集 第4集

18世紀後半、フルート作品の重要な作曲家として名を遺すドヴィエンヌ。もともとは軍楽隊の隊員であり、当時の「無料音楽学校」で同僚の子供たちに音楽を教えていました。フランス革命の時代、音楽学校が国立になり、1795年にはパリ音楽院に改組された際、そのままドヴィエンヌはフルートの教授に任命され、一層の活躍を果たすことになりました。また彼が著した「フルート演奏の理論と実践」も素晴らしい教則本として当時フランスの管楽器奏法を確立させたことでも知られています。
　ドヴィエンヌのフルート協奏曲全集の最後を飾るこのアルバムには、協奏曲第13番と2曲の協奏交響曲が収録されています。洗練された作風による第13番は1790年以前に書かれたようで、充実したオーケストラ・パートを持つ美しい作品です。2曲の協奏交響曲のうち、第3番はクラリネットのために書かれた作品。競い合うような音色が魅力的です。アルバムには同時期に作曲されたヴィオッティのヴァイオリン協奏曲のフルート版も収録、ガロワの卓越した技巧で味わうことができます。（輸入元情報）

【収録情報】
1. ドヴィエンヌ：フルート協奏曲第13番ニ長調 Op.Posth（c.1786-1788）
2. ドヴィエンヌ：協奏交響曲第6番ト長調 Op.76〜2本のフルートのための（1790年代後半）
3. ドヴィエンヌ：協奏交響曲第3番ニ長調（c.1778-1782）（2本のフルート編）
4. ヴィオッティ：ヴァイオリン協奏曲第23番ト長調（c.1792-1794）（フルート編）
　カデンツァ…パトリック・ガロワ作（1,4）

　パトリック・ガロワ（フルート）
　ペール・フレムストレム（フルート：2,3）
　スウェーデン室内管弦楽団

　録音時期：2016年8月30日〜9月3日
　録音場所：Orebro University Concert Hall, Orebro, Sweden
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）