ドビュッシー(1862-1918)

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CD

前奏曲集第1巻、第2巻、ベルガマスク組曲、2つのアラベスク、版画、喜びの島 メジューエワ(2CD)

ドビュッシー(1862-1918)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WAKA4167
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

メジューエワ/ドビュッシー:ピアノ作品集(2CD)

内なるヴィジョンの見事な音化。ドビュッシーの新しい物語が始まる

充実した録音活動を続けるイリーナ・メジューエワの2012年最新録音は、生誕150年を迎えたドビュッシーの作品集です。傑作の誉れ高い『前奏曲集』(全2巻24曲)を中心として、初期の佳品『2つのアラベスク』と『ベルガマスク組曲』、ドビュッシーが独自の音楽語法を確立したとされる『版画』、そして創作中期を代表する華やかな傑作『喜びの島』をカップリングした二枚組。一部の曲目はかつて録音がありましたが、大部分はメジューエワにとって初録音。新たなレパートリーに挑戦した意欲作です。
 透明感に満ちた音色、明瞭なフレージング、巧みなペダリングによる色彩の変化。細部のモチーフに新しい意味を見いだしながら重層的に楽曲を構築してゆく手法は、まさにメジューエワならではの卓抜さ。斬新であると同時にどこか懐かしさを感じさせる不思議なドビュッシーに仕上がっています。(若林工房)

【ライナーノートより】
“ドビュッシーの新しい物語が始まる”
「…風景画に点景として描かれた人物たちがいつの間にか動き出し、様々な会話を始めたかのように、これまで気づかなかった物語が現れてきます。ドビュッシーが付した絵画的な標題が、新しい意味を帯びて音楽を浸し、心理のドラマを動かしているかのようです。」(井上建夫)

“ドビュッシーの革新性と美意識を表出する斬新なピアニズム”
「…外事的な視覚の描写ではなく、心情に迫る内的印象をこれほど主観的に表現した演奏はそうあるものではない上、予期しなかった和音やペダリングに対する巧みな扱いなどは、その斬新さに戦慄さえ覚えるほど。そして何よりメジューエワの演奏には、ドビュッシーという芸術家の持つ類稀な革新性と美意識が、余すところなく表出しているのだ。」(真嶋雄大)

【収録情報】
ドビュッシー:ピアノ作品集

Disc1
・前奏曲集第1巻
・2つのアラベスク
・ベルガマスク組曲
Disc2
・版画
・前奏曲集第2巻
・喜びの島

 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

 録音時期:2012年5月、9月
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

内容詳細

たおやかに線の細いドビュッシー、なれども“フェミニン”なひ弱さにはあらず。十分に考え抜かれ、弾きこまれた演奏であり、メジューエワらしさがほとばしる音色のコントロールは、音の愉悦としても聴き手の感性を刺激してくる。“ピアニズム”なる訳知りの言葉は捨てて音を楽しもう。(田)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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今年はドビュッシーの生誕150年であるが...

投稿日:2013/01/26 (土)

今年はドビュッシーの生誕150年であるが、それを記念した素晴らしい名盤が登場した。我が国を拠点として活動し、現在、もっとも輝いているピアニストの一人でもあるイリーナ・メジューエワは、一昨年のショパン・イヤー、そして昨年のリスト・イヤーにおいても、極めて優れた名盤の数々を世に送り出したところであるが、今般のドビュッシーのピアノ作品集も、我々クラシック音楽ファンの期待をいささかも裏切ることがない高水準の名演であると言えるだろう。本盤には、ドビュッシーのピアノ曲中の最高傑作との誉れ高い前奏曲集を軸として、ベルガマスク組曲、2つのアラベスク、版画、喜びの島など、著名な作品の全てがおさめられており、ドビュッシーのピアノ作品集として必要十分な内容となっている点も評価し得るところだ。それにしても、メジューエワの演奏は素晴らしい。ショパンのピアノ曲の一連の演奏やリストのピアノ作品集も名演であったが、本盤のドビュッシーのピアノ作品集の演奏は、更にグレードアップした見事な名演奏を聴かせてくれていると言える。一音一音をいささかも揺るがせにしない骨太のピアノタッチは健在であるが、ゴツゴツした印象を聴き手に与えることは全くなく、音楽はあくまでも自然体で優雅に流れていくというのがメジューエワのピアノ演奏の真骨頂であり最大の美質。もちろん、優雅に流れていくからと言って内容空虚であるということはなく、HMVの説明にもあるように、透明感に満ちた音色、明瞭なフレージング、巧みなペダリングによる色彩の変化などを駆使した細部に至るまでの入念な表情づけも過不足なく行われており、スコア・リーディングの確かさ、そして厳正さを大いに感じさせるのもいい。技量においても卓越したものがあるが、技巧臭などは薬にしたくもなく、ドビュッシーの音楽の魅力を聴き手に伝えることのみに腐心している真摯な姿勢が素晴らしい。フランス系のピアニストのように、フランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいで勝負する演奏ではないが、演奏全体に漂う風格と格調の高さは、女流ピアニストの範疇を超えた威容さえ感じさせると言っても過言ではあるまい。いずれにしても、本盤のメジューエワによる演奏は、本年に発売された、ドビュッシーの生誕150年を記念して発売されたピアノ作品集の中でも最右翼に掲げられるべき名演であると同時に、これまでの古今東西のピアニストによるドビュッシーのピアノ作品集の中でもトップの座を争う至高の名演と高く評価したいと考える。そして、本盤も音質が素晴らしい。富山県魚津市の新川文化ホールの豊かな残響を活かした高音質録音は、本盤の価値を高めるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。もっとも、DSDで収録されていることに鑑みれば、これだけの名演であるだけに、SACD盤で発売して欲しかったと思うクラシック音楽ファンは私だけではあるまい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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メジューエワのドビュッシーを聴いて、例え...

投稿日:2012/12/04 (火)

メジューエワのドビュッシーを聴いて、例えば私達日本人が山田耕筰の歌曲を聴いて美しい夕焼けを思い浮かべるように、そんなとても懐かしい気持ちになりました。フランス人もドビュッシーを聴いて郷愁を感じているのかな・・・あくまで個人的な感想です。

takeshi kagan さん | 茨城県 | 不明

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古典派ロマン派の視座に映ったドビュッシー...

投稿日:2012/11/27 (火)

古典派ロマン派の視座に映ったドビュッシー。構造、リズム、ハーモニー。奇跡も魔法もあるんだよ、ね、さやか。

QBE さん | 神奈川県 | 不明

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