ドビュッシー(1862-1918)

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DVD 輸入盤

『ペレアスとメリザンド』全曲 ペリー演出、ド・ビリー&ウィーン放送響、デセイ、ドゥグー、他(2009 ステレオ)(2DVD)

ドビュッシー(1862-1918)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6961379
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

デセイ/ドビュッシー:ペレアスとメリザンド
アン・デア・ウィーン劇場での新プロダクション

繊細で複雑なキャラクター描写を極めたデセイのメリザンド、新しい音楽性で絶賛されたウィーンの新プロダクション。
 フランス、イタリアのロマン派作品でのヒロイン役で、その華麗な声の圧倒的なテクニックで現代最高のソプラノとして高い評価を欲しいままにしたデセイ。この新プロダクションでは一転して、ドビュッシー/メーテルリンクの複雑な象徴性を反映した繊細で多義的な性格描写と、テキストに添ったヴォーカルが要求されるメリザンド役を見事に演じ、英(Opera News)、仏(Le Monde)、オーストリア(Wiener Zeitung)のメディア評で絶賛のステージを実現させました。
 勿論この公演の成功にはフランス語系の参加者、ペレアス役のドゥグー、その兄弟でメリザンドの夫、ゴロー役のナウリ(デセイの実夫)他の歌手陣、指揮のド・ビリー、舞台監督のペリー(デセイの「連隊の娘」でも舞台監督)などで固められているのも成功の要因の一つといえるでしょう。アマレイ・ボックス、4ページ・ブックレット(EMI)

【収録情報】
・ドビュッシー:歌劇『ペレアスとメリザンド』全曲
 メリザンド:ナタリー・デセイ(ソプラノ)
 ペレアス:ステファーヌ・ドゥグー(バリトン)
 ゴロー:ローレン・ナウリ(バリトン)
 アルケル:フィリップ・アン(バス)
 ジュヌヴィエーヴ:マリー=ニコル・ルミゥー(コントラルト)
 医者/羊飼い:ティム・マーフィン(バス)
 イニョルド:ベアテ・リッター(ソプラノ)
 アルノルト・シェーンベルク合唱団
 ウィーン放送交響楽団
 ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
 演出:ローラン・ペリー

 収録時期:2009年1月13日
 収録場所:アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
 収録:ORF
 画面:カラー、16:9
 NTSC
 Region All

総合評価

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このDVD音楽的には何の問題も無いのだが...

投稿日:2010/06/27 (日)

このDVD音楽的には何の問題も無いのだが、視覚的には弱点が多すぎるのが困ったところ。細かい突っ込みどころも多々あるが、大きな問題点は2つ。クライマックスの第4幕4場で城門が閉まると歌われたのに舞台には城内(と言うには余りにも貧相だが)のセットがでんと居座っている違和感。そして、デッセイはもっと若いうちにメリザンド役の映像を残すべきだった。あらゆる気まずさをヒロインの輝きが打ち消してくれることが映像作品にはよくあるのだが、ここにはそれすらないのである。彼女の名誉のためにはこのDVDはさっさと廃盤にして、映像なしのセッションを録り直すべきである。

Timbre さん | 不明 | 不明

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デセイ、ナウリと評判の高いペリーの演出に...

投稿日:2010/04/29 (木)

デセイ、ナウリと評判の高いペリーの演出に惹かれて購入。しかし、結果は。。。ドビュッシーが作曲していた際に浸っていた象徴主義的な側面はほぼ皆無で、どこか現実的な裏さびれた家庭劇という設定にまずがっかり。舞台装置もそれに合わせて薄っぺらい。期待していたデセイもメリザンドに期待される神秘的な雰囲気が意外にない。ゴローを演ずるナウリの熱演が救いではあるが、もともとゴローのキャラクターは単純で一定の水準は他の演奏でも確保されているし。酷いのはアルケル王。ドビュッシーも(記憶違いかもしれないが)このオペラの中心的な人物と位置づけていたはずであるが、寒風の中をジャンパーを着てよたよた歩きまわる老人という感じで、この不可思議な劇すべてを見通すような叡知や透視を司る役割を期待する筆者のイメージとは遠い。これが評判高いペリーという人の舞台なのか。。。ビリー率いるオケも今一。初めてこのオペラに接するのであれば、DGから出ているブーレーズのものが群を抜く。このDVDでペレアスの本質を見損なわないように。

まるくる さん | 東京都 | 不明

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ウィーンでは今、最も刺激的なオペラ上演が...

投稿日:2009/12/12 (土)

ウィーンでは今、最も刺激的なオペラ上演が見られるアン・デア・ウィーン劇場でのライヴ。デセイ、ドゥグー、ナウリの主役三人が文句なく素晴らしい。デセイのメリザンドは意外な感もあるが、ルチア、オフェーリアなど彼女の得意とする、傷つきやすいヒロインたちの延長線上のキャラと考えれば、さほど不思議でもない。ほぼ伝統的なイメージ通りのメリザンドだが、演技はかなりアクティヴで、妖精のような軽さと透明さが感じられるのがいい。夫君のナウリが演ずるゴローも、あまり荒々しさを表立てない役作りで、彼もまた運命にもてあそばれた被害者であることが実感できる。主役三人が全員フランス人というのは、昨今の『ペレアス』上演では珍しいが、フランス語に何の不安もないのは、ありがたい。逆にちょっと気になるのは演出。「髪の場」などはト書き通りではないとはいえ、全体としては堅実な出来で、下手な読み替えをされるよりはいいが、この作品らしい世紀末的な頽廃の気配がほとんど感じられないのは、意図的なものなのか。最終場からゴローが一人残され、冒頭のシーンにつながってゆくような輪廻転生風の暗示もあるが、これはポネル演出という先例もあり、新味はない。指揮も演出に歩調を合わせて、透明で繊細ではあるが、オペラティックな量感は乏しい。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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