魔の山 下巻 新潮文庫 改版

トーマス・マン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102022030
ISBN 10 : 4102022031
フォーマット
出版社
発行年月
2005年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,806p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ さん

    読み終えるのに苦労した。面白くないわけではない。主人公たちが、突き詰めて話をする内容が息苦しく、彼らがどこへ行くのかが不安に思えた。殺人犯には極刑をもってすべきか。フリーメーソンとは結局何か? 男女の関係とは? そんなことをひたすら突き詰めて、時に喧嘩しながら、さらには決闘にまで発展するほど議論し、話を続ける。しかし、それが行われる場所は結局サナトリウムなのだ。彼らは時間を持て余し、甘やかされた生活をおくり、病気をかかえてはいても現実社会というものを結局は知らない。さて、彼らの議論の行く先は…。

  • 扉のこちら側 さん

    初読。2015年1123冊め。【71ー2/G1000】まず「終わり」の文字がなければここで完結したとは思えない終わり方。訳者も解説で書かれているが、第六章の「雪」で終わった方が、物語としての締まりはよいだろう。作中で突入した第一次世界大戦が、物語に幕を引いたように思う。下界=人間世界を、魔の山から俯瞰する物語。【第6回G1000チャレンジ】【第20回月曜から読書会】

  • のっち♬ さん

    本書は時間の相対性、哲学、愛、病の認識と医学、生と死、宗教、音楽と文学、言語といった様々なテーマを深く掘り下げており、死の病を患い、常に死を意識する人たちを著者は見事に描き上げている。中でも、セテムブリーニと新たに現れた論敵の虚無主義者ナフタのどこか不毛な思想のぶつかり合いや実業家ペーペルコンの登場は下巻のハイライトだろう。今となっては流石に時代を感じないでもないが、これも大戦前のヨーロッパの縮図か。着想から出版まで12年にも渡って膨れ上がった力作。読後の疲労感と達成感が独特の余韻を残す。覚悟のいる登山。

  • びす男 さん

    シナリオには結局山らしい山もなく、長い小説だった。主人公のハンス・カストルプは結局七年間も「魔の山」に居続けた。彼はその間にさまざまなことを見聞きし体験するのであるが、実社会に足を置かない彼の「根無し草」な経験にどれほど価値があるかは疑わしい。つまり、非常に意義を見出すのが難しい小説だと思った。形而上の話についての箇所は、確かに出来はいいのかもしれないが。「旅行者は山の頂上で一息つくのを楽しむが、いつまでも休んでいろといわれたら、幸福でいられようか?」というスタンダール『赤と黒』の一節を思い出した。

  • yumiha さん

    セテムブリーニだけでも頭が痛いのに、もう一人ナフタが加わって論争また論争!○○主義とか△△主義の区別もフリーメイソンもイェズス会も表面的なことしか理解できないまま読み進むと、ペーペルコルン登場。断片的な会話の場面が多いけれど、どっしりとした存在感が好ましかった。その合間に主人公ハンス・カストルプは、雪山のスキーや蓄音機からの音楽によって啓示を受ける。つまり、カストルプの成長物語だったのか?魔の山にはずっと「死」がつきまとい、さまざまな死が描かれた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

トーマス・マン

1875年ドイツのリューベックに生まれる。1894年“Gefallen”でデビユー。1929年ノーベル文学賞を受賞。ナチスの台頭によりアメリカに亡命し戦後はスイスに移住。ヒューマニズムの立場で民主主義を支持。作品に「ヴェニスに死す」「魔の山」などがある。1955年没

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品