雲 百年文庫

トーマス・マン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784591121863
ISBN 10 : 4591121860
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
追加情報
:
19cm,151p

内容詳細

日本と世界の文豪による名短篇を、漢字1文字の趣に合わせて1冊に編むアンソロジー。本書は、トーマス・マン「幸福への意志」など、移りゆく人生の空に、それぞれが見つめた幸福のすがたを描いた3篇を収録。

【著者紹介】
トーマス・マン : 1875‐1955。ドイツの小説家・評論家。1901年の『ブッデンブローク家の人々』で文名を確立、29年にノーベル文学賞を受賞した。ナチスが政権を握ると亡命生活を送りつつ活動。文学、哲学、整治に関する評論も多数ある

ローデンバック : 1855‐1898。ベルギーの詩人・小説家。ブリュッセルで弁護士として活動する傍ら、ベルギー文学復興を目指す「若きベルギー」に参加。その後はパリに居を定め、故郷フランドルを背景にした作品で好評を博した

ヤコブセン : 1847‐1885。デンマークの小説家。大学で植物学を専攻し、藻類の採集・研究に没頭。その後文学に転じ、清新な作風で注目を集めたが、植物採集の影響で胸を病み、早世した。ダーウィン『種の起源』の翻訳も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    18の「森」と並ぶ素晴らしい短編が収められた巻。空を流れゆく雲と同じように人間の人生も移り変わっていく。トーマス・マンの「幸福への意志」はきれいにまとまった短編。主人公のパオロは、トニオ・クレーゲルと同じ種類の人間だ。ローデンバックの「肖像の一生」は哀切で美しい短編。名作「死都ブリューゲル」と同じ雰囲気を感じた。ヤコブセンの短編は長編と同じ密度を持つ作品。失恋した娘を気遣う母親の人生が思わぬ展開を見せる。その母親が選び取った人生は幸せなものであったことを、信じたい。

  • モモ さん

    トーマス・マン『幸福への意志』級友パオロは男爵令嬢に結婚を申し込むも男爵に反対され旅に出る。ローマでパオロと再会し、令嬢が彼以外の人とは結婚しない話を伝える。そして訪れる祝福の時が…。ローデンバック『肖像の一生』肖像画の修道女に起こった出来事。夫が亡くなり、大事に育てた娘のクリティは思わぬ男と結婚し、不幸になってしまう。遺された孫二人を必死に守る夫人。話の行く末に引き込まれる。ヤコブセン『フェーンス夫人』愛する人と再会し、子どもたちと離れて暮らすことを選んだ夫人。最期の子どもたちへの手紙が何とも言えない。

  • 臨床心理士 いるかくん さん

    3人の作家の3篇の作品から成るアンソロジー。かつて存在したもの。今はもう手が届かないもの。 百年文庫の100冊。これで全て読了。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    みなさま。曇り空ですね。マン「幸福への意志」。顳顬(こめかみ)ってこんな漢字な漢字書くんですね。マンは空想と読書に耽る少年時代(144頁)。ローデンバック「肖像の一生」。贅沢を知っていただけに、貧窮と零落ほど物悲しいものはなかった。幸福を知り、家庭をもっていた身に、孤独ほど最悪なものが何かあるだろうか?(64頁)ないだろうな。天国と地獄ってやつだ(後でこのタイトルの番組も上げる予定)。ヤコブセン「フェーンス婦人」。読書室に降りて行って画(え)入り新聞を眺めてもいい(113頁)。

  • TSUBASA さん

    病弱な友人を生きながらえさせた恋の執念とその成就による幕引き、トーマス・マン『幸福への意志』。肖像に描かれた老夫人の娘婿との戦い、ローデンバック『肖像の一生』。再婚する事となった母親と子供との確執、ヤコブセン『フェーンス夫人』収録。天高く雲間に見ゆる幸福かな。好みなのはローデンバック。浪費家であり子供に会いもしない父親から孫を護るために執念で生きながらえた老婦人の強さよ。しかし、幸福を得るために険しい人生を生きたとて、一握りの幸福を勝ち得て幕を閉じられればそれで良しなのだろうか、考えてしまう所がある。

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人物・団体紹介

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トーマス・マン

1875年ドイツのリューベックに生まれる。1894年“Gefallen”でデビユー。1929年ノーベル文学賞を受賞。ナチスの台頭によりアメリカに亡命し戦後はスイスに移住。ヒューマニズムの立場で民主主義を支持。作品に「ヴェニスに死す」「魔の山」などがある。1955年没

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