トルーマン・カポーティ

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ローカル・カラー/観察記録 犬は吠える 1 ハヤカワepi文庫

トルーマン・カポーティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151200366
ISBN 10 : 4151200363
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,299p

内容詳細

鮮烈のデビューを果たし、アメリカ文学界の寵児ともてはやされていた若きカポーティが、自らが暮らし旅した風景と、そこで出会った友人たちとの思い出を透明感あふれる文章で綴ったエッセイ集『ローカル・カラー』。メイ・ウェスト、ジャン・コクトー、ルイ・アームストロングら、著者が一流と認めるアーティストを冷徹にスケッチした人物評論『観察記録』ほかを収録。カポーティの瑞々しい声が聞こえてくる傑作散文集。

目次 : 雲からの声/ 白バラ/ ローカル・カラー/ フォンターナ・ヴェッキア/ ローラ/ 高台の家/ ギリシア断章/ 観察記録/ ジェイン・ボウルズ/ セシル・ビートン〔ほか〕

【著者紹介】
トルーマン・カポーティ : 1924‐84。ニューオーリンズに生まれ、19歳のときO・ヘンリー賞を受賞した短篇「ミリアム」でデビューした。処女長篇『遠の声 遠い部屋』で文壇の注目を集め、南部の輝かしい星、早熟の天才と呼ばれた。その後、様々な小説技法を試みる一方、ジャーナリズムに関心を示し、中篇『ティファニーで朝食を』、短篇集『夜の樹』、戯曲『草の竪琴』を発表、映画脚本も手がけた。1966年にはノンフィクション・ノヴェルの大作『冷血』を出版。晩年は、アルコール依存症と薬物中毒に苦しみ、84年に心臓発作のため急逝した

小田島雄志 : 1930年生、東京大学名誉教授、東京芸術劇場館長、英文学者、演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    自撰エッセイ・インタビュー集。図書館で借りて購入。繊細な文の数々。彼が出会った有名無名人や滞在した場所の話。特に「白バラ(1970)」が印象深い。デビューしたてのカポーティがコクトーの紹介で、晩年のコレットの自宅に訪れたときの話。彼女が収集していたクリスタルガラスの文鎮の一つ「白バラ」をもらうことに。大変高価なもので固辞していると、『ねえ、あなた、自分でも大事にしているものでなければ、贈り物としてさしあげたってしょうがないでしょう』

  • 神太郎 さん

    カポーティの旅先での思い出などを書いたエッセイ集と人物観察に注力した観察記録の2つがある。よくもまぁ、景色や風景の描写にここまで色々な言葉や比喩を多用できることって思わず思うほどにボキャブラリーが豊富であり、印象的なエピソードでしっかりと一つ一つの話を面白くする工夫をこらしている。人物評と言ってもいい後半の「観察記録」も作家の観察眼ってこういう感じなのかなというのを感じさせる面白い内容だった。

  • mi さん

    観察記録の項を読む。冷徹な目と寂しい心、その両方の桁外れな個性がなければなしえない文章にゆっくり溺れる。答えは自分の中に。そして「彼女自身の答えは、人生にたいして、『イエス』と言うことであった」と言うアイザック・ディネーセンの頁はいつでも前進する力をくれる。

  • がんちゃん さん

    読書体験とは著者を通して旅をしたり人と出会ったりすることだと思う。まさに本書はカポーティの目を通して世界各国の都市とそこに生きる人々のことや芸術家、創作者の姿を垣間見ることができた。しかもそれは時空の旅でもある。あの頃のあの街、そしてあの頃に生きた人たち。今を生きる私たちが失ったものやまだ引き継いでいるものがそこにはある。アラブの諺である〈犬は吠える、がキャラバンは進む〉とは私たちの人生のことでもあり、私たちが住む街のことでもあったんだなぁ。

  • ひろみ さん

    ショーケースに陳列されたチョコレートのようなエッセイたち。悲しみや皮肉にコーティングされて一粒ひとつぶが際立つ。視線は乾いているが語り口は饒舌である。あらゆる執着から遠く離れて、自ら助くるものだけを助く、そう、ローラのような。カポーティは孤独に愛された作家だと思う。どんなに華やかな場所に立っていても瞬きひとつの間に場面が転換してしまうような、そんな魔法のような背景を彼は持っている。

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