オイヴィン・トルヴン作品集
オイヴィン・トルヴンは、オスロ・シンフォニエッタのコンポーザー・イン・レジデンス。フォーク、パンク、あるいはバロックのスタイルによるメロディのテーマとアクースティックの室内音楽を、フィールド・レコーディングや手製の楽器による「ローファイ」音と組み合わせた、独自性のある作品を手がけてきました。ドナウエッシンゲン、サンフランシスコの「Other Minds」、オスロのウルティマ(Ultima)をはじめとするコンテンポラリー・ミュージックのフェスティヴァルで作品が取り上げられ、2012年にはアルネ・ヌールハイム作曲家賞を受賞しました。
ノルウェー作曲家協会のレーベル「Aurora」が制作した『Neon Forest Space』は、「前衛音楽とその歴史への情熱と興味を共有する」音楽家が集まり2002年に結成したアンサンブル「asamisimasa」とのコラボレートによるトルヴンのポートレート・アルバムです。オスロの街を行き交う車、レーシングカー、ピンボール・マシンの音を収めた録音を交え、クラリネット/バス・クラリネット、エレクトリック・ギター、キーボード、打楽器、チェロとテープのための『Willibald Motor Landscape』。クラリネット、エレクトリック・ギター、打楽器、チェロがフィールド・レコーディングに合わせ、森から聞こえる太古のメロディを模す『Neon Forest Space』。クラリネット/バス・クラリネット、トロンボーン、アクースティック・ギター、2組の打楽器、ヴァイオリン、チェロが、スウェーデンの森で録音された狼の遠吠えとベルリンのアーカイヴの録音と共演する『Wolf Studies(狼の研究)』。ピアノ・ソロ、クラリネット/バス・クラリネット、エレクトリック・ギター、打楽器、チェロのアンサンブルがノイズ・ジェネレーター(雑音発生器)とともに、岸に打ちつける「波」を表現する『Plastic Waves(プラスティックの波)』。電気ドリルやおもちゃのレーザーガンといった「楽器」は打楽器のホーコン・ステーネが担当しています。(キングインターナショナル)
【収録情報】
トルヴン:
● ヴィリバルト・モーター・ランドスケープ (2012)
● ネオン・フォレスト・スペース (2009)
● 狼の研究 (2006/2014)
● プラスティックの波 (2013)
アサミシマサ
クリスティーネ・チョーゲシェン(クラリネット、ハーモニカ、口笛)
アンデシュ・フォリスダール(エレクトリックギター、アクースティックギター)
ホーコン・ステーネ(打楽器)
エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ、キーボード)
ターニャ・オルニング(チェロ)
トリル・G・ベルグ(トロンボーン)
カーリン・ヘルクヴィスト(ヴァイオリン)
オイヴィン・トルヴン(ノイズ・ジェネレーター、フィードバック・カセットプレーヤー)
録音:オスロ、レインボースタジオ(セッション)
制作:ヤン・マッティン・スモルダール
録音:ヤン・エーリク・コングスハウグ、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルド
ミクシング:インガル・フンスコール