復活 上巻 新潮文庫 改版

トルストイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102060186
ISBN 10 : 4102060189
フォーマット
出版社
発行年月
2004年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,488p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • k5 さん

    欧米の人と話していて「善」の観念が違うことがあるなあ、と思ったりしますが、ネフリュードフの物語は、善のチューニングに関わるものかも知れません。かつて意識高い系として、土地の私有に反対していた彼は、世間と折り合いをつけるために放蕩を知り、昔は純粋に愛した少女カチューシャを誘惑して捨てます。しかし、ある日陪審員として出廷した場で、殺人の疑いをかけられた娼婦としてのカチューシャに再会した彼は、贖罪のために結婚を誓いますが、そんなチャリティ活動に利用されるのは厭だと断られてしまいます。(続く)

  • syaori さん

    全体に作者の高く美しい理想が満ちていてため息が出るよう。物語は、かつて愛し合った身分違いの男女が陪審員と被告として再会する所から始まります。二人は恋の失敗を機にそれぞれ放埓で「無価値な生活」に落込んだのですが、偶然の再会が主人公に昔の、他人も幸福となる幸福しか求めない「精神的な人間」を蘇らせ、彼女に対する罪の償いを決意させます。しかしそれを通して彼の目に開けるのは弱い者、貧しい者が搾取され苦しむという不条理な世界の構造。皆がこの構造に疑問を持たずに暮らす中、彼は蘇った理想を信じて進んでゆけるのか?下巻へ。

  • レアル さん

    高校生以来の再読かな。本当にトルストイは読みやすい。恋物語としても、そして階級制度批判、そして宗教の話としても読めるこの本。物語の内容もシンプルだし、ゆったりとした速度で進む物語なのだが、読みだすと止まらない。情景描写や人物描写だけでなく、人の内面の描写も絶妙な著者。上巻はカチューシャを救う為、財産を手放そうとするところまで進んだ。記憶が正しければ、下巻はそのタイトルの意味するところが書かれてあったはず!下巻へ〜♪

  • NAO さん

    上巻の前半、ネフリュードフが被告であるカチューシャに気付くまでは、裁判官や判事たちの立ち居振る舞い、心理などが描かれているのだが、彼らの俗物根性がいささか誇張ぎみに描かれていて、トルストイがいかに彼らを苦々しく思っていたかがわかる。そして、ネフリュードフもまた、常にカチューシャを上から目線で見ている。彼には、本当に彼女の苦しみを理解しようという真摯さがない。それがトルストイの貴族階級に対する本気の批判なのかどうか、いささかの疑問を感じながら、下巻へ。

  • aika さん

    ネフリュードフがかつて愛したカチューシャに与えた一夜の屈辱以上に、一目彼に会おうと、子供を身ごもった体で停車場に駆けつけた彼女を、列車の窓をピシャリと閉めて捨て去った彼の非道さに心を抉られるようでした。自身の仕打ちが原因で身を堕とし、殺人容疑まで着せられた彼女と裁判で偶然再会し、贖罪のために奔走する主人公には、初めて読んだときと同じ強い嫌悪を感じます。その一方で、裕福ながらも愛に恵まれなかった過去の悲しさと、苦渋に喘ぐ農民に何とか寄り添おうと努力する彼の純心な性質にも、ようやく目を向けることができました。

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人物・団体紹介

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トルストイ

1828〜1910。ロシアの小説家・思想家。19世紀を代表する文学者のひとり。クリミア戦争に従軍した経験から平和主義を貫き、人間の良心や愛を原点に道徳的人道主義を説く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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