21世紀の資本

トマ・ピケティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622078760
ISBN 10 : 4622078767
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
728p;22

内容詳細

格差は長期的にはどのように変化してきたのか?
資本の蓄積と分配は何によって決定づけられているのか? 所得格差と経済成長は、今後どうなるのか?
決定的に重要なこれらの問題を、18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、明晰な理論によって解き明かす。
格差をめぐる議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。

「本書は……この十年で、最も重要な経済学書になるといっても過言ではない」ポール・クルーグマン。

[目次]
はじめに
第 I 部:所得と資本
第1章 所得と産出
第2章 経済成長――幻想と現実

第 II 部:資本/所得比率の力学
第3章 資本の変化
第4章 古いヨーロッパから新世界へ
第5章 長期的にみた資本/所得比率
第6章 21世紀における資本と労働の取り分

第 III 部:格差の構造
第7章 格差と集中――予備的な見通し
第8章 二つの世界
第9章 労働所得の格差
第10章 資本所有の格差
第11章 長期的に見た能力と相続
第12章 21世紀における世界的な富の格差

第 IV 部:21世紀の資本規制
第13章 21世紀の社会国家
第14章 累進所得税再考
第15章 世界的な資本課税
第16章 公的債務の問題

おわりに


−著者紹介−
Thomas Piketty
1971年5月7日、フランスのクリシー生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院経済学教授。経済成長と、所得および富の分配についての、重要な歴史的・理論的研究を行ってきた。特に、国民所得に占める所得上位層の割合の長期的推移に関する研究を先導している。


−本書について−
・硬派な経済学書らしからぬベストセラー。
 フランス語版(2013年8月30日発売 970頁)売上15万部。
 英語版(2014年3月10日発売 696頁)売上50万部。
 相次いでドイツ語、韓国語、中国語版ほか世界33ヶ国で刊行の予定。
・フランス語版の推薦者はエマニュエル・トッド。
・売れ行きだけでなく、書評多数。本書が火付け役となり、格差をめぐる議論が沸騰。


−海外での評判より−
■「フランスの経済学者トマ・ピケティによる傑作『21世紀の資本』は、本年で、いや、この十年で、最も重要な経済学書になると言っても過言ではない」 ポール・クルーグマン

■「タイムリーで重要な本だ」 ジョセフ・スティグリッツ

■「マルクスの代表作にならった同書には、マルクスを超えるものがある。2世紀にわたる数値データだ」Economist

■「フランスの新聞はこう評した。〔この本は〕「政治的、理論的ブルドーザーだ」。同書は左右両翼の正統派を挑発してこう言う。市場資本主義では必然的に不平等が悪化する、と。さらに進んで、資本主義固有の力学は民主社会を脅かす、とまで。」New York Times

■「オキュパイ運動は下火だが、不平等問題はますます重要になっている。〔今年のダボス会議で〕人々の口に上っていたのが、同書だ」Haaretzs

【著者紹介】
トマ・ピケティ : 1971年、クリシー(フランス)生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を執る。2000年からEHESS教授、2007年からパリ経済学校教授

山形浩生 : 1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める

守岡桜 : 翻訳家

森本正史 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kawai Hideki さん

    駆け足でさらっと読んだだけなので、どこまで神髄を理解したのかは怪しい。でも面白かったのは確か。産業革命以前の人類の人口動態はほとんどゼロ成長だったりとか、フランス革命後でも実は富は公平に分配されなかったとか、戦争の持つ強烈な富の分配作用とか、21世紀に入り再び富が一部に集中しようとしているとか。経済理論だけでなく、文学作品や映画などの引用を通じた各種時代の人々の金銭生活も興味深く、経済史の本としても楽しめる。ただ、理論の実証のためとはいえ、同じようなことが繰り返し説明されるのはややうんざり。

  • KAZOO さん

    かなり文章的な記述が多かったので読むのに時間がかかって途中で簡約版・解説書などを読んできましたがやっと読み終わりました。資本論と比較されていますが、こちらはかなり実証的な感じで非常に説得力があります。いわれている資本収益率が経済成長率を上回っていくというのは、アメリカや日本が法人税を引き下げようとしているのでさらに顕著になる気がします。資本論もなんどか読んで難しさはあるものの理解できましたが、この本は資料をもとに分析しているので説得力があります。

  • たかしくん。 さん

    「r>g(資本収益率>経済成長率)が格差を拡げる」で話題の経済書ですが、その分厚さを感じない読み易さです。寧ろ私は、バルザックやオースティンの小説を導入の引合いにし、スミスの「国富論」当時の18世紀から今日までの資本主義経済の流れを、上記の切り口で語る優れた歴史書でもあると思います。格差社会が引き起こした2つの世界大戦やリーマンショック等を教訓に、著者はグローバルな「累進資本税」の導入を提唱しますが、果たして実現の可否は? 本書の最後に記される、「経済的透明性と資本の民主的コントロール」次第でしょうかね!

  • Koning さん

    ということで何分本文で600ページ、註が100ページもある大作なんだけど山形訳のおかげかさくさく読めちゃう怖さ(笑)。r>gという不等式が成立してしまう限り貧富の差は拡大するということを丹念に集められたデータをもとに書き出すということで、読んでるとはーほーへーといいつつ納得させられまくる感じで(笑)。訳書も原著同様にオンライン資料集が和訳されてたりするのでその辺もよろしいかと。ページ数と内容の割にお値段は控えめ(此の手の本では)なので便乗本を読んで便乗した自称経済学者のトンチキを真に受けるよりは(続

  • skunk_c さん

    『資本とイデオロギー』を読む前に(実際は並行して読んでいた)なんとか読了。根本的な部分は20世紀の2回の戦争の期間とその影響下にあった時期を除き、資本収益率が経済成長率を常に上回ってきたことを、制約の大きな経済指標から実証的に明らかにしたことだ。そこから得られる結論は、今後金持ちがますます金持ちになり、社会の経済格差が拡大するということで、コレを防ぐために累進的な資本課税をすべきとのこと。もちろん国際経済が魑魅魍魎なことは十分承知で、その難しさもあちこちから滲み出ているが、方向性を示す意義は十分だろう。

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トマ・ピケティ

1971年、クリシー(フランス)生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授、世界不平等研究所および世界不平等データベースの共同ディレクター。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を執る。2000年からEHE

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