幻の惑星ヴァルカン アインシュタインはいかにして惑星を破壊したのか

トマス・レヴェンソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750515281
ISBN 10 : 4750515280
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
280p;19

内容詳細

人々の欲望が生み出し、そして消し去られた惑星があった。ニュートン理論に基づいて考えれば、ここには未発見の惑星があるに違いない―まだ見ぬ惑星を探し求める人々、そしてアインシュタイン。未知の惑星探査を通じて、科学の進歩とパラダイムシフトを描く、ロマンあふれるサイエンス・ノンフィクション!

目次 : 1 ニュートンから海王星まで(一六八二年〜一八四六年)(「世界の動かざる秩序」/ 「幸せな考え」/ 「そんな星は星図にない」 ほか)/ 2 海王星からヴァルカンまで(一八四六年〜一八七八年)(三十八秒/ 引っ掛かる質量/ 「探索は満足のゆく結果に終わるはずだ」 ほか)/ 3 ヴァルカンからアインシュタインまで(一九〇五年〜一九一五年)(「私の人生で最も幸せな考え」/ 「頼む、助けてくれ。このままでは頭がおかしくなってしまう」/ 「喜びに我を忘れて」 ほか)

【著者紹介】
トマス・レヴェンソン : マサチューセッツ工科大学(MIT)教授(サイエンス・ライティング)。著書多数。テレビプロデューサーとしてPBS、BBCなどの長編科学ドキュメンタリー番組を数多く手がけ、米国科学アカデミー(NAS)コミュニケーション賞、ピーボディ賞(放送界のピュリッツァー賞とも呼ばれる)、AAASウエスティングハウス科学ジャーナリズム賞などを受賞。ハーバード大学で東アジア研究を専攻した

小林由香利 : 翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぜんこう さん

    幻の惑星ヴァルカンというのは初めて知りました。天王星の軌道のズレから計算して海王星を見つけてしまったという成功があったために水星の軌道のズレから計算して、水星の更に太陽側に未知の惑星ヴァルカンを創造し(?)それを探し出そうとする。 結局、相対性理論によって、太陽の重力による時空の歪みが水星に影響をおよぼしていたということでヴァルカンはアインシュタインによって破壊されてしまう。 アインシュタイン前に相対性理論には行きつかなかったとしても、自分の見たいものを見ようとして他の道を閉ざしていた半世紀だったとか。

  • 臓物ちゃん さん

    海王星を発見しフランス科学界最大の名声を手に入れた男、天文学者ユルバン・ルヴェリエ。彼が1859年に放った一言は全世界の人々を天へ駆り立てた。「新惑星発見の名誉?欲しけりゃくれてやるぜ……水星の近くを探してみろ、新惑星ヴァルカンがそこにある」世は大観測時代を迎えた!エジソンでさえ必死こいて探したその未知の惑星が、やがて相対性理論によって全く存在しないと判明するまでの一部始終を記録した、しくじり科学ノンフィクション。改めてアインシュタインのヤバさを思い知らされる、宇宙のロマンとノスタルジーに溢れた一冊。

  • bapaksejahtera さん

    天体観測精度の向上による天王星の発見はニュートン物理学の正当を確信させる。更にこれに則った海王星発見は一層の信頼を齎す。理論と観測の一致。その後水星の軌道で計算値と異なる観測がなされる。その理論的合理化が惑星ヴァルカンの創出である。太陽表面観測で何人かこれを「発見」するが、裏付ける再観測はなされぬ。世界各地で始まった日食時天体観測でその実在は次第に疑われて行く。愈々アインシュタインは重力が空間に歪みを与える一般相対論を生み出し、これに劇的打撃を与える。本書はこの推移を劇的に描く。テンポの良い小説のようだ。

  • 籠り虚院蝉 さん

    「ヴァルカン」という水星軌道のズレから存在すると考えられた架空の惑星をテーマにした科学発展の過程を描いたノンフィクション。反証可能性があることが科学において最も重要だ、と大学時代に教授に言われたことがあるけど、計算結果や観測結果を疑うだけでなく、時にはその手法や自分自身の考え方や見方すら疑う必要がある。いずれにせよ科学が真理を追求できるのは、そうした部分から目を逸らさない人間がいるからなんだろうな。

  • 月式 さん

    かつて人々が熱狂した幻の太陽系第一惑星ヴァルカンという仮説を通じて描かれる、ニュートン力学から一般相対性理論へと至る人類の科学的探求の過程。個人的にはナポレオンに「私は神という仮説を必要としませんので」と言ってのけるラプラスのクールさにしびれました。

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トマス・レヴェンソン

マサチューセッツ工科大学(MIT)教授(サイエンス・ライティング)。著書多数。テレビプロデューサーとしてPBS、BBCなどの長編科学ドキュメンタリー番組を数多く手がけ、米国科学アカデミー(NAS)コミュニケーション賞、ピーボディ賞(放送界のピュリッツァー賞とも呼ばれる)、AAASウエスティングハウス

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