椿姫 光文社古典新訳文庫

デュマ・フィス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334753702
ISBN 10 : 4334753701
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
463p;16

内容詳細

パリの社交界で金持ちの貴族を相手に奔放な日々を送る美貌の高級娼婦マルグリット。彼女はある日、青年アルマンと出会う。初めて真実の愛に目覚めた彼女は、これまでの享楽的な生活を捨て、パリ近郊の別荘で二人は暮らし始めるのだが、そこへ訪ねてきたのはアルマンの父だった…。

【著者紹介】
アレクサンドル・デュマ・フィス : 1824‐1895。フランスの小説家・劇作家。同名の父、アレクサンドル・デュマの非嫡出子。父の庇護のもと、若いころより社交界に出入りし、20歳のときに高級娼婦マリ・デュプレシスと恋に落ちる。その思い出をもとに書きあげた『椿姫』(1848年)が脚光を浴び、1852年にはみずからの脚本で同作を上演、大成功を収める。その後も小説や戯曲で多くの作品を発表し、1874年にはアカデミー・フランセーズの会員に選ばれた

永田千奈 : 東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ビイーン さん

    とても面白い。傑作小説である。きちんとしている家庭で育った若者アルマンと貴族の愛人となって派手に生きる高級娼婦マルグリットでは生きる世界が違い過ぎる。普通は愛し合う関係にならないけれども、マルグリットは豪華な生活を捨てアルマンとの愛を選ぶ。ところがハッピーエンドで終わらないところが現実的でありこの小説の面白さ。私が学生の頃、アパートの隣に住んでいた知合いは彼女と駆け落ちして騒ぎになった事があったけれど結局別れたし(実話)、私の浅い人生経験からもこの結末はやっぱりそうなるだろう、と思わせるのだ。

  • かもめ通信 さん

    津村記久子さんの『やりなおし世界文学』をきっかけにはじめて読んだ『椿姫』。冒頭からなんとなく知っていると思っていた筋と違っていてびっくりも。いろいろな意味で読んで良かった1冊。

  • 吟遊 さん

    この翻訳では、訳者の「肩入れ」するマルグリットに読み手が感情移入するよう促される。物語全体の語り手はアルマンであるにもかかわらず。すると、とくにアルマンとマルグリットが行き違いを起こす後半〜終盤、アルマンの視点を超えるほどに、マルグリットの視点が、読者にとって重さをもってくる。 ここに「マルグリットの視点から見た『椿姫』」という、いわば新しい物語が生まれる。 くわしくはこちら:blog http://idea-writer.blogspot.jp/2018/03/blog-post_22.html

  • ぺったらぺたら子  さん

    アイザック・シンガー『メシュガー』からの連想で読んだのだが、それよりもプルースト『スワンの恋』とセットで読んでおかねばならぬ本ですね。こういう土台・雛形があってこそあの物語が自由に動いていたのだな。そしてこれは男の愛に娼婦が改心するメロドラマなんかではなく、そもそも持っていたものを解放させる場として、男が現れたと言って良い。そして最後まで、ぼんくらで利己主義者の男に女が愛を教え「改心」させようとする話なのだ。ヒロインが多弁である事が素晴らしく、それは源氏の女性達が言えなかった事を熱く語っている様だ。

  • 量甘 さん

    マルグリットと運命的な出会いをした青年アルマンとの哀しくて切ない純愛の物語。真実の愛を知ったマルグリットがアルマンへの想いを綴った日記が涙をさそう。オペラ「椿姫」を観たくなった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品