キレイならいいのか ビューティ・バイアス

デボラL・ロード

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750512037
ISBN 10 : 4750512036
フォーマット
出版社
発行年月
2012年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
栗原泉 ,  
追加情報
:
288p;20

内容詳細

容姿による差別を問題にすると、「ほかにもっと大きな問題があるのになぜそんなことを」と言われてしまう。しかし、その小さなことに、年400億ドル(ダイエット)、180億ドル(化粧品)が費やされ、就職差別があり、生涯賃金まで違ってくる。一方で米国民の5分の1が基本的な医療サービスも受けられない。しかし、名だたるフェミニストさえ豊胸手術をし、すね毛を剃り、ハイヒールを履く。この難問に著者はどういう解を導き出すのか?「小さいけれど、大事なこと」についての一考察。

目次 : 第1章 些末なことが大事なこと―女たちが支払っている代償/ 第2章 容姿の重要性と、ひとをマネる代償/ 第3章 美の追求は割に合う?/ 第4章 際限のない批判合戦/ 第5章 外見で人を判断するな―不当な差別/ 第6章 新しく作るか、あるものを使うか―法の枠組み/ 第7章 改革に向けての戦略

【著者紹介】
デボラL・ロード : スタンフォード大学法科大学院アーネスト W.マクファーランド冠教授。法曹倫理と専門職責任の分野における第一人者の一人。法曹界の規制や改革に関する著作が多く、法曹倫理で最も多く引用される研究者である。また、女性の法的地位およびフェミニズム法律学の研究者としても知られ、「アメリカ法曹協会(ABA)女性法律家委員会」委員長および「スタンフォード大学女性とジェンダー研究所」所長を務めている。「アメリカ・ロースクール協会」の前代表でもある

栗原泉 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ) さん

    容姿美による差別を「法律」を用いて是正する施策を論じた本。 著者はアメリカの権威ある法律家なのでだいぶ法律面に寄せている。訴訟大国かつ肥満大国アメリカにあっては関心を示す読者も多かったのかもしれないが、少なくとも日本国内でこれを読んだことのある直接の知り合いはいなさそうだ。 法律には明るくないが、事例が多く読みやすいと感じた。 とはいえ、基本的にはアメリカ国内で完結させている本なので、法律と容姿差別の両方に興味がなければ別に読まなくてもいいと思う。(笑)

  • きいち さん

    アメリカでの容姿(含肥満)による差別の大きさと社会規範の強さ、法によるその緩和の可能性を訴える。整形や過剰なダイエット、そして健康的な食へのアクセスしにくさから貧困層に肥満が集中する社会構造と、日本とは段違いの問題の大きさ。◇容姿も個人の持つ資本の一つ、と捉えた『エロティックキャピタル』と真逆に見えるが、あちらは個人の戦略でこの本はリスク回避、という視点の違いなだけ、複雑に交錯する社会状況を無理のない形で少しでも「よりよく」という意思は共通と感じた。もっとも避けるべきは、こうした二者の不必要な対立だよな。

  • Arowana さん

    美貌という名の権力。それを煩わしいと思う者と、便乗し謳歌しようとする者。改善不能な既得権益から金で改善可能な自己投資へと変貌させたテクノロジー。巨大市場をめぐる美容・医療業界と強固なメディア支配。子供もターゲットにされ、自然から逸脱してますます非現実的になって暴走していきグローバル化されていく「美の基準」。ミイラ取りもミイラになりかねないほどに複雑に内面化し、制度化されてもいる見破りにくい権力構造。どこの国も同じ問題を抱えているんだということが分かる本。

  • かめすけ さん

    「美しさ」が礼賛される文化では、「醜い」容姿が批判される文化でもある。印象的だったのは第一章の靴の問題。現在は就業中のパンプス強制を無くそうという#KuToo運動が盛んということもあり強く共感した。その他アメリカでの法規制の取り組みやその実態、ハラス・カジノの訴訟などの知識を得られたのは勉強になった。化粧やダイエットは一見個人的な問題に見えるが、そうではない。特に女性は「美しくあるべき」と社会から要求されており、そこに男尊女卑的な内容を含んだダブルスタンダードがある。

  • たっこ。 さん

    おそらく,邦訳では,法学者が書いた唯一の容姿差別に関する本だと思う。経済学者からは『美貌格差』がありますが。一定の見地を持って読むと,非常に勉強になります。見た目で差別するのは絶対にダメで,じゃないといわゆるユニークフェイス問題に法が無頓着に振る舞うことを許すからなんですが,それだけではなく,トランスジェンダーが突き当たるパス問題についても大きな示唆を与えてくれると思います。ただ,この本には注がない!参照したい判例が見れないのです。しかたたなく原著をAmazonで取ったら中古で500円だった。ラッキー。

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デボラL・ロード

スタンフォード大学法科大学院アーネスト W.マクファーランド冠教授。法曹倫理と専門職責任の分野における第一人者の一人。法曹界の規制や改革に関する著作が多く、法曹倫理で最も多く引用される研究者である。また、女性の法的地位およびフェミニズム法律学の研究者としても知られ、「アメリカ法曹協会(ABA)女性法

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