デイビッド・ウォルトナー=テーブズ

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排泄物と文明 フンコロガシから有機農業、香水の発明、パンデミックまで

デイビッド・ウォルトナー=テーブズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784806714767
ISBN 10 : 4806714763
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
222p;20

内容詳細

「うんち」と「科学」―語源は同じ。昆虫の糞から、ヒト、ゾウのウンコまで、あらゆる排泄物を知り尽くした獣医・疫学者である著者が、古代ローマの糞尿用下水道から、糞尿起源の伝染病、下肥と現代農業、大規模畜産とパンデミック、現代のトイレ事情まで、芳しい文明史と自然誌を描く。

目次 : 序章 フンコロガシと機上の美女/ 第1章 舌から落ちるもの/ 第2章 糞の成分表/ 第3章 糞の起源/ 第4章 動物にとって排泄物とは何か/ 第5章 病へ至る道―糞口経路/ 第6章 ヘラクレスとトイレあれこれ/ 第7章 もう一つの暗黒物質/ 第8章 排泄物のやっかいな複雑性とは何か/ 第9章 糞を知る―その先にあるもの

【著者紹介】
デイビッド・ウォルトナー=テーブズ : カナダ・グエルフ大学名誉教授。「国境なき獣医師団」創設者であり会長を務める。また国際的に活躍する疫学者でもある。公衆衛生や疫学に関する著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    2013年初出。馬糞と牛糞の、ウンコと肥料の区別がつかない人は、原子力の話をしないほうがいい(17頁)。排泄物の語源はラテン語excernereでふるい分けることに由来(23頁)。2013年、地球人口70億人越えているため、年間4億トンの糞を輩出している(42頁)。本当に糞は排除すべきものなのか? 北米や欧州では、ウシの糞を乾かし、燃料として使う。レンガにする(93頁)。糞は役に立っているではないか。寄生虫と宿主と捕食者は、分解された排泄物が形を取り、ウンコからできている(133頁)。

  • 姉勤 さん

    生きる限り付き合わざるを得ない”便”の話。当然人間だけでなく、地球上の全生物が出す。想像を絶する量のそれによって地球があふれ返らないのも、昆虫や微生物が分解し、有機物となり食物連鎖の供給源にているからに他ならない。しかし、家畜や農業、貿易などの人間活動によって、そのバランスが崩れれば、伝染病や土壌汚染、エネルギーの偏重となり、環境破壊の要因となる。いわば地球を生命に見立てるガイア理論での代謝異常だが、悪性腫たる人間の、叡智に期待して結びとしている。多少読みにくいが、知識の「肥やし」になるのは、太鼓判。

  • トムトム さん

    なんだか読みづらい本でした。同じことを何度も言ったり話が進まなかったり。結局何が言いたかったのかしら。堆肥を作れということしか残らず。若いころは欧米人の書いた自然科学の本を読めたけれど、最近はレベルが低すぎて欧米の自然科学を受け入れられません。いや、このレベルから話をしないと欧米では受け入れられないのか。物質の循環の話をしたかった本なのだと思います。

  • 磁石 さん

    自然環境におけるウンコは、他の動物・昆虫・植物その他もろもろにとって贈り物になる。だけど人間社会では、つながりのほとんどが絶たれてしまっているので、そのまま溜まりに溜まる。排泄物あるいは疫病の元凶となってしまっている。なので下水/ヘラクレスの発想、激流を注いで洗い流せばいい。ただ、自然界には上水も下水も存在しない、どこかでやっぱり溜まってる。……やはりNGSすべきなのだろうけど、けど……まだ踏み出せそうにない。

  • トムトム さん

    日本の町中を牛や馬が歩いていた時代は、それらをエサにする糞虫がいたの。おそらく現代の都市部では絶滅しているけれど。その昔、オーストラリアに羊を持っていったら、その糞を分解する生物がいないから地表が糞に覆われ、雑草が生えなくなってしまった。今ならアウトだけれど、ヨーロッパの糞虫を導入して事なきを得たらしいが。キノコやカビの分解者。糞虫など。彼らも重要な存在だと再確認しました。

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デイビッド・ウォルトナー=テーブズ

カナダ・グエルフ大学名誉教授。獣医師、疫学者、作家、詩人と多彩な顔を持ち、「国境なき獣医師団」創設者として、動物と人間の健康、コミュニティの持続可能な開発、貧困の解消に取り組んでいる。その著書はノンフィクション、小説、詩など多岐にわたる

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