二都物語 上 光文社古典新訳文庫

ディケンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334753269
ISBN 10 : 4334753264
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
346p;16

内容詳細

スパイ容疑で逮捕されたフランス亡命貴族のロンドンでの裁判。とある医師の娘が証人となり、弁護士の奇策もあって被告は罪を免れる。一方パリの居酒屋では血腥い計画が着々と練られ…。二つの首都の間で絡み合った因縁の糸が解けていくなか、革命の足音が近づいてくる。(全2巻)

【著者紹介】
チャールズ・ディケンズ : 1812‐1870。イギリスの作家

池央耿 : 1940年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    革命前夜のフランスと英国を股にかけた物語。医者の娘に想いを寄せる瓜二つの顔を持つ二人の男というメロドラマな作風。18年もの監禁生活を送ったマネットの造形はアメリカやイタリアでの監獄視察の産物だろう。投獄の謎は長きに渡って話を先導する。親族が犯した罪の意識に苛まれるダーネイ、劣等感から身を引くカートンには『リトル・ドリット』のアーサーと重なるものがある。彼らの悲痛な沈黙が支配し、著者にしては珍しくユーモアが少ないのも本作の特徴。言葉に出来ない極限心理を表現する仕草や視線にレトリックを凝らす技巧はまさに文豪。

  • ykmmr (^_^) さん

    『フランス革命』を主題に、革命のメッカであるパリと、海を渡ったロンドンの2カ所を舞台にした、「風刺的」作者の代表作。革命の象徴である『バスティーユ牢獄』からの脱出、一銀行員のマネーロンダ、パリの場末での奇妙な編み物、果てにはロンドンでは樽の崩壊により、人々は理性をなくし、スパイ話。その中に、貴族・家族同士・恋愛など様々な感情が結びつく、風刺的スパイス以上に、「重き」小説。国王夫妻をはじめとし、その後の『恐怖政治』も含め、沢山の人が断頭台送りとなったが、

  • アン さん

    18世紀末フランス革命に揺れるパリとロンドン。18年間バスティーユ監獄に幽閉されていたマネット医師を、生き別れたルーシーがイギリスに連れて帰る。銀行員でマネットの管財人ロリー、パリの場末の酒場亭主ドファルジュと秘密の編み物をする妻。ワインの大樽が路上で破裂し群衆が朱に染まる場面は飢えにより理性を失う怖さにぞっと。ロンドンでは侯爵の甥チャールズ・ダーネイがスパイ容疑で裁判にかけられるも弁護士シドニー・カートンの奇策もあり無罪放免に。貴族の圧制と暴虐、父娘の情愛、ルーシへの求婚、過去の経験と心の傷…下巻へ。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    以前、読友さんの感想で「ノーラン監督の『ダーク・ナイト』の参考になった」というのを拝見してから気になっていた本でした。訳者が『ウィンブルドン』でお馴染みの池央耿氏なので大変、読みやすいです。序文も『幻の女』や『復活』のようにインパクトがあるのも良い。アメリカ独立戦争の余波でスパイにヒステリックになるイギリスと特権を貪る貴族への憤懣が爆発寸前の革命前夜のフランス。やがて両者は一人の善良なる貴族によって絡み合う。マネット医師は何故、監禁され、証拠品を破壊するドファルジュ夫妻は何を隠しているのか?

  • セウテス さん

    〔再読〕池央耿氏の翻訳は格調高く、表現豊かで読みやすい。物語は1775年マリー・アントワネットの時代、民衆の不満は爆発寸前までに高まっている。パリの描写から、緊張感が伝わってくる程だ。物語はフランス貴族であったダーネイが、イギリスに亡命し自分と双子の様に瓜二つのカートンと出会う。しかしカートンは才能が有るにも関わらず、自分の人生に虚無感を抱いている。ダーネイはイギリスへ渡る船で一緒だった医師のマネットと娘ルーシーとも再会。登場人物紹介と共に隠された事情が、あえて見える様に描いており、後半への伏線に思える。

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