ルカ受難曲（１７４８）　マックス＆ダス・クライネ・コンツェルト、ライニッシェ・カントライ（２ＣＤ）

テレマン：ルカ受難曲（1748）
ヘルマン・マックス指揮
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト

テレマンの故郷マグデブルクで開催される「テレマン音楽祭」は、1962年にスタートしているので、すでにその歴史は約半世紀に及びます。この音楽祭は1962年から1987年までは不定期開催、1990年以降は隔年開催となって現在に至っており、来年はいよいよ50周年の節目を迎えます。
　この伝統ある音楽祭の2010年度の演目中、最も注目を集めた公演のひとつが、ヘルマン・マックス指揮による『ルカ受難曲』でした。テレマンは生涯に46曲もの「受難曲」を書き、そのうちルカ伝を題材に用いたものだけでも11曲あると伝えられています。今回とりあげられた「TVWV5:33」は、『ルカ受難曲』中の７番目のもので、1748年に書かれた作品です。
　テレマンの受難曲というと『マタイ』が最も有名で、ほかに『ブロッケス』『ヨハネ』『マルコ』が知られていますが、『ルカ』のＣＤは無かったので、今回のアルバムの登場は歓迎されるところです。
　指揮はドイツのヘルマン・マックス。長いキャリアと豊富な実績をもつマックスはテレマンのエキスパートとしても知られており、これまでにも数々のテレマン作品を上演・録音し、ドイツ内外で高い評価を得てきましたので、今回の『ルカ受難曲』についても期待されるところです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・テレマン：ルカ受難曲 TVWV5:33 (1748)

　ヴェロニカ・ヴィンター（ソプラノ）
　アンネ・ビーアヴィルト（アルト）
　ジュリアン・ポッジャー（テノール）
　クレメンス・ハイドリヒ（バス）
　マティアス・フィーヴェク（バス）
　ライニッシェ・カントライ
　ダス・クライネ・コンツェルト
　ヘルマン・マックス（指揮）

　録音時期：2010年
　録音方式：デジタル