交響曲第２番、ピアノ・ソナタ第２番　ファレッタ＆バッファロー・フィル、ビディーニ

テュベルク：交響曲第２番、ピアノ・ソナタ第２番
ファレッタ＆バッファロー・フィル、ビディーニ

以前リリースされた交響曲第３番（8572236）はマーラーの第７番を思わせる音楽で幕を開けましたが、この交響曲第２番も、マーラーの第６番とブルックナーの付点リズムを足して２で割り、そこに独自の味付けを施したような雰囲気で始まります。
　テュベルクはウィーンの音楽一家に生まれるも、ユダヤ人であったためアウシュビッツに送られ、ここでその生涯を閉じた悲劇の作曲家ですが、ジョアン・ファレッタの尽力によりその作品がもう一度聴けるのは嬉しい限りです。もちろんバッファロー・フィルのサウンドは、これまでこんな良い音でテュベルクが聴かれたことはないであろうと評されるほどの最高のものとなっています。
　ピアノ・ソナタはまるでベートーヴェンの生き写しと思えるほどの伝統的な書法に基いて書かれています。こちらも魅力的です。（NAXOS）

【収録情報】
・テュベルク：交響曲第2番ヘ短調 (1927)
　第1楽章：Allegro appassionato
　第2楽章：Adagio: Langsam - Andante con moto
　第3楽章：Scherzo: Allegro vivace con spirito
　第4楽章：Preludium und Fuge: Adagio molt-Allegro assai

　バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
　ジョアン・ファレッタ（指揮）
　録音時期：2011年4月30日〜5月1日
　録音場所：バッファロー、クラインハンス・ミュージック・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

・テュベルク：ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調 (1934)
　第1楽章：Allegro con fuoco
　第2楽章：Adagio, non troppo ma sempre maestoso
　第3楽章：Scherzo: Allegro vivace,sempre assai energico
　第4楽章：Finale: Sostenuto e maestoso-Allegro non troppo ma sempre con passione

　ファビオ・ビディーニ（ピアノ）
　録音時期：2012年4月6日
　録音場所：シュトゥットガルト、SWRラジオ放送大ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）