テネシー・ウィリアムズ

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テネシー・ウィリアムズ しらみとり夫人、財産没収ほか ハヤカワ演劇文庫

テネシー・ウィリアムズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151400063
ISBN 10 : 4151400060
フォーマット
出版社
発行年月
2007年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,256p

内容詳細

家賃支払いを迫られ、南米に所有する農園から送金があるとうそぶく女。上流気取りとは裏腹に部屋に転がる物は…「しらみとり夫人」。年に似合わぬ濃い化粧の少女。人気者だった亡姉の服も知り合いも継いで幸せだというが…「財産没収」。入院を勧められた中年娼婦が、行き先を恐れて助けを求める相手は…「バーサよりよろしく」など七篇収録。過酷な現実と理想の狭間で悩む人間の孤独と哀しみを描く名匠の一幕劇集。

【著者紹介】
テネシー・ウィリアムズ : 1911年ミシシッピ州生まれ。二十世紀最高の劇作家の一人。本名トマス・ラニア・ウィリアムズ三世。ミズーリ大学、ワシントン大学、アイオワ大学などで学ぶ。様々な職を経て、44年、作家業に専念する。『欲望という名の電車』(1948)、『熱いトタン屋根の猫』(1955)でピュリッツァー賞を二度受賞、この二作と『ガラスの動物園』(1945)、『イグアナの夜』(1961)で四度のニューヨーク劇評家協会賞を受賞、『バラの刺青』(1952)でトニー賞を受賞するなど受賞歴多数。作品の舞台にもよく取り上げたニューオーリンズのフレンチ・クォーターで長年暮らした。三度来日し、三島由紀夫らと親交を持った。1983年没

鳴海四郎 : 1917年生、東京商科大学卒、英米文学翻訳家。2004年10月没

倉橋健 : 1919年生、早稲田大学文学部英文科卒、早稲田大学教授、演劇博物館館長を歴任。2000年5月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nightowl さん

    貧しくも、清き思いを持つ者たちの戯曲集。ゴム農園から送金が来ないと家賃滞納の言い訳をする女性と作家志願の男性のやり取り「しらみとり夫人」、孤独な男と猫とのふれあい「風変わりなロマンス」、幻想小説と読書が堪らなく好きな人なら頷けるある女性の空想「話しておくれ、雨のように……」、他と若干毛色の異なる落ちぶれた前衛芸術家を捨てたい妻の苦悩「東京のホテルのバーにて」が気に入った。堕ちてゆく人々に美しさを感じてしまうならどれも短いのでお薦め。孤独に対する優しい眼差しがあたたかい。

  • とし さん

    テネシー・ウィリアムズの短篇集。『ガラスの動物園』や『欲望という名の電車』の原型が見られる作品群で興味深い。

  • 出口求 さん

    全てがリアルであり、物悲しいストーリーのこの戯曲群。全く色あせない。人間のやるせなさ、栄光の裏側、弱者のキリキリ舞いの心。戯曲なのか本当なのか?すぐに読めるのに心にはぐさぐさ刺さる話がたくさん。特にラスト

  • 荒野の狼 さん

    本書収録の「財産没収」は、ナタリー・ウッドとロバート・レッドフォードの主演映画「雨のニューオリンズ」の原作ということだったので購入。映画の冒頭とラストは、ウッドの妹ウィリーと少年の会話だが、この部分は、かなり映画と原作は近い。映画でウッドとレッドフォードが見に行った映画が、グレタ・ガルボの「椿姫」であったことなどが、本作ではわかる。ところが、映画の本編にあたる部分の話は、原作にはまったくなく、この部分は、脚本を担当したコッポラらの創作であることがわかる。レッドフォードの役にあたる人物は原作には登場しない。

  • ガリポリ さん

    収録作品な大半はガラスの動物園か欲望という名の電車で扱ってきたテーマ、辛い現実からの否認として幻想、生きていくなかで繰り返しあらわれる決別できない過去を書いた作品。 それらの作品も安定して面白いが、そこからはちょっと離れた風変わりなロマンスが一番心に残った。孤独で猫としか関係性を結べず、繊細というよりは単に弱い精神の持ち主の工場労働者に共感する。

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