チャールズ・ディケンズ

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大いなる遺産 下 岩波文庫

チャールズ・ディケンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003725085
ISBN 10 : 4003725085
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
496p;15

内容詳細

贈られた遺産をミス・ハヴィシャムからと信じたピップは、ハヴィシャムの娘エステラと結婚できるものと期待に胸をふくらます。しかし、成り上がりの紳士になったピップの前に、思ってもみなかった人物が恩人として現われる。はたして、その人物とは?

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    なぜ人は告解するのか、なぜ神父様を父と呼ぶのか、今回は本当に腑に落ちた気がする。告解―赦しが、いつもピップとジョーの間であるからこそ、ピップも愛し赦すことが出来る青年となった。愛するという気持ち、誰かのためにという気持ちは、囚人の生き方をも変えられるのだ。貧富に関係なく、卑しい人間に安らぎはない。ディケンズ円熟期に書かれた今作品の底を流れる溢れるほどの愛の尊さを存分に味わった。Great Expectationsのタイトルも素晴らしい。greatとは何か、何をexpectするかで、生き様は変わる。

  • Willie the Wildcat さん

    人生の糧。求め、求められる愛情。遺産であり”Expectation”。故のミス・ハヴィシャムとマグウィッチ、2人の心の痛みの癒し方の対比が印象的。運命の悪戯の齎す繋がり。知る痛みと知らない痛みが両者の最期にも反映。一方、ジャガーズとウェミックに垣間見る意外さが、誰しもが心底に持つ温かみ。窮地にたった時の信頼や愛情。学びや気づきが生き方の深みとなる。エステラとの再会場面も、同様。淡い思い出への区切りではなく、人生の本質への2人の再出発の区切り。”サチス(荘)”は満足というより、感謝であり希望と解釈したい。

  • syaori さん

    下巻は怒涛の展開! 様々な事件や出来事の真相が明らかになっていくうえ、ピップの行った善い事や悪い事の報いも表われて、ページを捲る手が止まりません。作者は登場人物たちの良い部分だけでなく醜い部分も冷酷に、愛情深く描き出しますが、そのなかでピップの親友、ジョーとハーバートはどこまでも友に誠実で「本分を尽くす男」。この二人の存在が莫大な財産と放蕩と驕りの中のピップを支え、物語は苦いけれども味わい深い結末にたどり着けたのだと思うと、彼らをピップに与えたことが作者から読者への“大いなる遺産”だったように思いました。

  • やいっち さん

    久々に読んだディケンズの小説。晩年の作らしいけど、構成のち密さもいいが、表現力や想像力の逞しさに感服。物語の面白さを堪能した。今更だけど、ドストエフスキーらへの影響を実感。

  • syota さん

    やはりあった大波乱!プロット構成の緻密さ、最後まで感じさせる世間のほろ苦さと優しさ、さすが晩年の大作だ。特に、登場する脇役たちのキャラが立っていて、主役を食ってしまうほど魅力的なのがすごい。いつも変わらず誠実なジョーやハーバートには心温まるが、それ以上に、影の主役ともいうべき脱獄囚マグウィッチ、復讐の狂気に生きるミス・ハヴィシャム、シャーロック・ホームズ以上の変人ジャガーズ弁護士、良い意味での二重人格者ウェミックといった超個性的な面々にはもう脱帽。彼らが織りなす群像劇と言ってもいいほど。[G1000]

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チャールズ・ディケンズ

19世紀を代表するイギリスの国民的小説家。新聞記者を務めながら作品を発表した。貧困だった幼少期の経験や、当時の社会事情を反映した作品が多く、生き生きとした人物描写や豊かな物語性で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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