チャールズ・ディケンズ

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二都物語 新潮文庫

チャールズ・ディケンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102030141
ISBN 10 : 410203014X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
666p;16

内容詳細

全世界で2億部突破の大ロングセラー。フランス革命下に始まる悲劇の恋。ディケンズの挿絵画家による初版本のイラスト完全収録! StarClassics名作新訳コレクション。

フランスの暴政を嫌って渡英した亡命貴族のチャールズ・ダーネイ、人生に絶望した放蕩無頼の弁護士シドニー・カートン。二人の青年はともに、無実の罪で長年バスティーユに投獄されていたマネット医師の娘ルーシーに思いを寄せる。折りしも、パリでは革命の炎が燃え上がろうとしていた。時代の荒波に翻弄される三人の運命やいかに? 壮大な歴史ロマン、永遠の名作を新訳で贈る。

【著者紹介】
チャールズ・ディケンズ : 1812‐1870。英国ポーツマス郊外の下級官吏の家に生れる。家が貧しかったため十歳から働きに出されるが、独学で勉強を続け新聞記者となる。二十四歳のときに短編集『ボズのスケッチ集』で作家としてスタートし、『オリバー・ツイスト』(1837‐39)でその文名を高める

加賀山卓朗 : 1962年愛媛県生まれ。東京大学法学部卒。翻訳家。ミステリーを中心とするフィクションのほか、別名義でノンフィクションも翻訳している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェルナーの日記 さん

    【再読】以前読んだものは、同新潮社の上・下2巻に分冊されたもので、今回は1冊になったものを読みました。かなり前に読んだので、やはり細部は忘れておりました。しかし、ディケンズの作品は細部の描写を真骨頂にしているので、彼の作品は定期的に再読したほうが良いと考えます。ところで作品の舞台背景となるはフランス革命。1789年7月14日〜1795年8月22日において『自由・平等・博愛』の名の下において行われたが、実情は残酷極まりなかった状況だった。特にロベスピエールが台頭した時期は”恐怖政治期”とも言われている。

  • ケイ さん

    フランス革命前後のパリでは、貴族の横暴がまかり通り、民衆は飢え、その不満と怒りは飽和点に達しようとしていた。ロンドンでは、アメリカの独立など反王国に荷担するものには容赦がないが、パリほどの混乱はない。そんな中、フランス人ではあるが、その暴政を逃れてイギリスで暮らす親子や貴族の若者を通し、人としての在り方、集団がもちうる狂気、思いやりや愛が描かれている。中盤からの話の流れは、「カラマーゾフ」の後半の息もつかせぬ展開と「レ・ミゼラブル」のパリの地下を思い出した。最後の二頁には、心を激しく打たれる。

  • はたっぴ さん

    読みたかったディケンズをようやく読了。臨場感のある挿絵が物語に彩りを与えてくれて有意義で密度の濃い読書だった。片や善良な主人公と家族や知人達、片やフランス革命で豹変したドファルジュ夫妻や労働者達。天使と悪魔のような好対照の人物像が丹念に描かれ、後半は手に汗握る場面が続く。貴族達の横暴に追い詰められた群衆の逆上ぶりが凄まじく歴史の重みを痛感。個人の精神や意思とは掛け離れた次元の違う集団心理が、街を破壊し人々を痛めつけていく中で、カートンの侠気のある行為に人間の崇高さを感じた。偉大な名作である。【G1000】

  • やきいも さん

    フランス革命下の英仏が舞台。1859年発表の当時のベストセラー小説。男性2人と女性1人による恋物語。時間を超えて読み次がれるだけの事はある、重厚な大作だと思う!独特の格調のある文章が何より素晴らしい(古くさい古典調の文章が苦手な方にはおすすめしにくいですが。)ストーリーは...最初は古典特有の古くささや文章の読みにくさを感じて退屈だった。しかし、途中からひきこまれるストーリー展開になり最後がすごく気になり一気に読み終えた。時間をかけて読み直したい。

  • ペグ さん

    フランス革命時、イギリスとフランスを股にかけた人々の物語。陰謀、復讐、愛など、あらゆる要素を盛り込んで、スリリングなシチュエーションの中で描いたエンターテイメント。魅力的な人物描写に今更何も言うこともない名作だと思う。やはりディケンズは素晴らしい!

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チャールズ・ディケンズ

19世紀を代表するイギリスの国民的小説家。新聞記者を務めながら作品を発表した。貧困だった幼少期の経験や、当時の社会事情を反映した作品が多く、生き生きとした人物描写や豊かな物語性で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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