チャールズ・ダーウィン

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ミミズによる腐植土の形成 光文社古典新訳文庫

チャールズ・ダーウィン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334754280
ISBN 10 : 4334754287
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
326p;16

内容詳細

自宅の裏庭につづく牧草地の一角に石灰をまき、家族の協力を得ながら土を掘り返しての観察と実験を重ねること40年。ミミズの働きと習性について生涯をかけて研究したダーウィン最後の著作。『種の起源』で提唱したみずからの理論を下支えする存在、それがミミズだった。

目次 : 1章 ミミズの習性/ 2章 ミミズの習性(承前)/ 3章 ミミズが地表に運ぶ細かい土の量/ 4章 古代建造物の埋没に果たしているミミズの役割/ 5章 土地の削剥におけるミミズの役割/ 6章 土地の削剥(承前)/ 7章 結論

【著者紹介】
チャールズ・ダーウィン : 1809‐1882。イギリスの自然史学者、著述家。イングランド西部のシュルーズベリで、6人兄弟姉妹の5番目、次男として生まれる。地元のパブリックスクール卒業後、エジンバラ大学医学部に入学したが1年半で退学し、ケンブリッジ大学に転学。卒業後、英国海軍測量艦ビーグル号に乗り込み、5年をかけて世界を周航した。帰国後は在野の著名な自然史学者として研究と著作に従事する。1859年、『種の起源』を出版し、世界を震撼させた。’82年に自宅で死去

渡辺政隆 : 1955年生まれ。サイエンスライター、東北大学特任教授。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    大地の腸(はらわた)。意外な事に、当時は『種の起源』以上の売れ行きだそう。既に有名人になっていたから? 底本は古いので『ミミズの話』を読めば最新知見を含めた包括した内容が書かれているかと思ったの。でも、本書読了が前提とした件が幾つもあり。順序は逆になりますが、こちらも手にしました。腐植土の形成は、現代においては理解の範囲で。古代建造物の埋没に果たす役割について、一章使って書かれていました。ちょっと意外と言うか。考古ファンの奥さんに、読んでみたらと薦めてみましたが「何のこっちゃ」と言い残し去って行きました。

  • やいっち さん

    ダーウィン最後の著作。息子や娘、姪そして友人らの研究や協力がしばしば言及されている。息子の誰々 娘の誰々と名指しして。もしかして彼等を引き立てる意図もあって、好きなミミズの研究書を書いた? 本書を読むと言っても、ミミズが好きなわけじゃない。ダーウィンも子供の頃の嫌な思い出があって、ミミズ研究に携わるとは思いもよらなかったようだ。吾輩も小学生の頃、近所のお兄さんに岩瀬浜へ魚釣りへ連れてもらった。何が嫌と言って、釣り針にミミズを突き刺す段取りが嫌だった。家の畑ではミミズには免疫はあったが。

  • Koichiro Minematsu さん

    本書の翻訳本として「ミミズと土」は読んだのですが、結論と解説を読みたくて読了。気になるところの走り読みで、知りたかったミミズの知能については、「知能があるということは、その動物が自身の経験によって利益があると分かる場合」がエビデンスになっているようで、ダーウィンは見事にその観察眼によって導いている。ミミズは知能があり、地球貢献している!

  • molysk さん

    地表を覆う腐植土はどのように形成されるのか。枯れ葉などの植物は、ミミズの体内で裁断、消化されたあとに排出され、土に混ざる。腐植土は、何年かに一度はミミズの体内を移動するだけでなく、ミミズの掘るトンネルの崩壊などで、絶えず耕されて植生に適した土壌となる。特筆するべきは、自説の証拠として、自身が実際に30年近くをかけて腐植土の堆積を観測した姿勢であろう。進化論で神に造形された存在としての人間を否定して、本書で下等な生物とされたミミズの偉大さを称える。ダーウィンのナチュラリストとしての真摯な態度がうかがわれる。

  • けぴ さん

    1881年に発行されたダーウィンの最後の著書。当時『種の起源』以上の発行部数であったとか! ミミズは葉っぱを食べるほか、土を食べて排泄、土を耕す働きをしている。極度乾燥しているところ以外は想像以上に沢山生息、かなり深いところにまでいる。これにより建物や塀の下を耕し地盤が僅かずつ下がっていく。これにより遺跡が土の下に埋もれることになるとか。なかなか興味深い一冊でした。

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