幻の感動作、ボリス・チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
ピカイゼンとコンドラシン盤ついに登場
近年再評価著しいボリス・チャイコフスキーの貴重音源の出現です。どちらも旧ソ連の名手ヴィクトル・ピカイゼンのために書かれた作品で、協奏曲はピカイゼンの独奏、セロフ指揮オーデンセ響の比較的新しい録音があるものの、こちらはコンドラシンとモスクワ・フィルとの共演というのが凄すぎ。かつてメロディア盤LPで出ていましたが、幻の音源と申せましょう。ボリス・チャイコフスキーの代表作のひとつで、40分近い大曲ながら単一楽章、早くに亡くした父の思い出を描いたといわれます。ピカイゼンの独奏も恐ろしい気迫に満ち、またコンドラシンの伴奏が神業的なドラマ作りで非常に感動的。これほど凄い演奏は再現できないと思えます。
カップリングのヴァイオリン・ソナタでは作曲者自身が伴奏を務めていますが、非常な名人芸ぶりで、ピカイゼンの独奏ともども絶妙な巧さに酔わされます。(キングインターナショナル)
【収録情報】
ボリス・チャイコフスキー:
・ヴァイオリン協奏曲 (1969)
ヴィクトル・ピカイゼン(ヴァイオリン)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮)
録音時期:1972年
録音方式:ステレオ
・ヴァイオリン・ソナタ (1959)
ヴィクトル・ピカイゼン(ヴァイオリン)
ボリス・チャイコフスキー(ピアノ)
録音時期:1962年
録音方式:モノラル