ヴェーロチカ チェーホフ傑作選 光文社古典新訳文庫

チェーホフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334754792
ISBN 10 : 4334754791
フォーマット
出版社
発行年月
2023年05月
日本
追加情報
:
424p;16

内容詳細

世話になった屋敷の娘との別れ際、どうも心が動かない青年を描く「ヴェーロチカ」、精神科病棟の患者とのおしゃべりに愉しみを見出すも、周囲との折り合いが悪くなっていく医師を描く「六号室」など、人間の内面を深く覗き込んだチェーホフによる転換期の短篇6作を収録した傑作選。

【著者紹介】
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ : 1860‐1904。ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆活動を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作として知られる。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去

浦雅春 : 1948年生まれ。ロシア文学者。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    『六号室』が印象に残りました。病院の乱脈で劣悪な状態を変えようとせず、「暖かで静かな書斎」に籠っていた医師が、自身が病棟に入ることになって初めて20年以上も知ろうともしなかった「生活」、暴力や空腹に打たれて破滅する物語で、作者は本書所収の『流刑地にて』でも社会や生活と戦わず、何も期待しないことで日々をやり過ごそうとする人物に「お前は生きていない」という言葉を浴びせていますが、ここにあるのは『ワーニャおじさん』で示された、人間はどんなに苦しくても生きねばならないというメッセージとも通底するように思いました。

  • 星落秋風五丈原 さん

    『カシタンカ』 ダックスフントとお屋敷の番犬の雑種カシタンカは、指物師ルカー・アレクサンデルの家族と暮らしていたが、町ではぐれてしまう。 もし、カシタンカが人間だったら、こう考えていたに違いない。 「だめだ、これでは生きていけない!猟銃自殺でもするほかない!」(p45) などとチェーホフは書いているが、いえいえカシタンカもうちょっと現実的だったようですぐ新しい飼い主が見つかる。おばさんと呼ばれてもカシタンカはご飯さえあればご機嫌。とはいってもこの飼い主、何だかヘンである。さあカシタンカの運命は?

  • tharaud さん

    収載されているのは暗い作品が多いが、解説に書かれているように、思えばたしかにチェーホフの多くの作品で「内面の空虚」が描かれているように思う。もう一冊、どうやら古典新訳文庫から出るようだ。楽しみにしている。

  • あと さん

    短編集。退屈な話し、という短編が一番良かった。百数十年以上前の物語で国も環境も全く違うが、人間は同じようなことを考えるのだなと思った。古くささを全く感じなかった。1ミリも、などと今時の表現もあったり、読み易い翻訳に感謝。同じ翻訳者の作品が読みたくなった。

  • ふら〜 さん

    チェーホフ短編集。やはりこうロシア文学的な陰鬱とした感じが心に響くな。全集買うか、と思うくらいには個人的には好きな作家かもしれん。訳文が読みやすいのもある。

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チェーホフ

1860年ロシア・タガンローグに生まれる。破産した家を支えるため、モスクワ大学医学部入学と同時に、新聞や雑誌で執筆活動を始める。のち、本格的な文学に向かっていき、鋭い人間観察から描かれた多くの短編をのこす。また劇作家としても名高い。1904年没

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