ダニエル・ペナック

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学校の悲しみ

ダニエル・ペナック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622074489
ISBN 10 : 4622074486
フォーマット
発行年月
2009年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
水林章 ,  
追加情報
:
20cm,361p

内容詳細

ぼくはどうやって劣等生状態から脱出したのか…。自身の苦痛の記憶を基調に、教師時代の経験を織り交ぜ、現代の教育制度や消費社会の歪みにまで斬り込んだ自伝的=物語的エッセイ。2007年度ルノドー賞受賞作。

【著者紹介】
ダニエル・ペナック : 1944年、モロッコのカサブランカ生まれ。本名ダニエル・ペナッキオーニ。ニース大学でフランス文学の修士課程修了後、中学・高校でフランス語の教師を勤め、そのかたわら、1985年に児童文学の作家としてデビュー。1995年より作家活動に専念し、子どものための作品、大人のための作品の両方を書いている。『学校の悲しみ』で2008年度のルノドー賞を受賞

水林章 : 1951年山形県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。パリ高等師範学校ENS‐Ulm入学。パリ第7大学テクストと資料の科学科博士課程修了。第三期課程博士。博士(学術)。現在、上智大学教授。専攻は17‐19世紀前半のフランス文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    2007年初出。表紙見返しによると、07年度ルノドー賞受賞。フランスの大学はバカロレアという資格試験を実施(11頁注7)。偏差値教育などない。批判的に検討・分析、思考を論拠立てる言説能力(傍点)が問われ、○×式は縁遠い。体罰よりも親切で礼儀正しい態度のほうが人を深く考えさせるのに役立つ、社会生活には責任がともなう、提出日厳守、など、落ちこぼれへの処し方(194頁)。運命と闘い、打ち破ること。目覚めること。魔術と縁を切るのが教えること(196頁)。

  • ロピケ さん

    教師を志す人ならば、誰でも最初は劣等生を救いたいと思うのではないだろうか。著者は自分が劣等生だった体験から書いているけれど、決して自慢ではなく、正直に向き合っている姿勢が伝わってきた。問題の解決策は示せないけれども、教師が自分の教科というか分野を担っている歓びのようなものを体現できていれば、生徒にも伝わって行くのではないだろうか、という期待を持った。美しいと思った文章を丸ごと暗記させるという手法は、初め無謀とも思えたけれども、生徒たちが丸ごと文学を取り込めた喜びを味わう姿は感動的。私も暗唱したいなあと思い

  • ぱせり さん

    生徒の若さをちやほやしたり消費社会への誘導を『教育』の目的にすり替えることがいちばん卑しいことに感じた。親としては、即物的によい暮らしを手に入れる手段を学校教育の目的と混同すまい。豊かな人生を築く底力を目的に、子(親自身も)のお尻を蹴り上げても、当分はしっかり学ばねばと思っています。学問に王道なし。

  • YM さん

    個人差が大きいのに、学校は標準化する。なんらかの理由で標準から外れると「悲しみ」になるのかな。それは生徒の悲しみであり、学校という制度の持つ悲しみでもあると思う。できないの者のことを教師には理解できない。劣等生から大成した筆者には劣等生の懊悩する苦しみがわかるのであろう。文法や綴り方を徹底したり、暗唱したり。意識はしないが、こうしたことが大人になると差になって表れると思う。

  • soran さん

    劣等生の気持ちも、そんな劣等生たちを相手に苦労する教師の気持も、どっちも骨身にしみてわかっているこの人の文章は、本当に胸にしみる。良い先生とめぐり合うこと、学ぶ楽しさを知ることが、どれほど人生を豊かにしてくれることか。誰もが関わりをもたずにはすませられない学校というものについていろいろ考えさせられる。

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ダニエル・ペナック

1944年、モロッコのカサブランカ生まれ。本名ダニエル・ペナッキオーニ。ニース大学でフランス文学の修士課程修了後、中学・高校でフランス語の教師を勤め、そのかたわら、1985年に児童文学の作家としてデビュー。1995年より作家活動に専念し、子どものための作品、大人のための作品の両方を書いている。『学校

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