ソースティン・ヴェブレン

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有閑階級の理論 ちくま学芸文庫

ソースティン・ヴェブレン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480097507
ISBN 10 : 4480097503
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
追加情報
:
416p;15

内容詳細

流行の衣装や娯楽から高等教育まで、消費とはいわば「他人への見せびらかし」にすぎない―。大量消費社会が到来し、大企業体制が確立しつつあった19世紀末のアメリカ。階級の上下を財力の誇示や見栄の張り合いで示そうとする生活様式を、おもに担ったのが「有閑階級」だ。かれらは、一体いつどのように歴史の舞台に登場し、いかなる進化の過程をへて現代にいたったのだろうか?富が人々の行動に与える影響をあざやかに考察し、文明社会の成り立ちをあからさまに描き出した古典的名著を、ガルブレイスによる詳細な序文を付し、決定版として明快な新訳で送る。

目次 : 序論/ 財力の張り合い/ 衒示的閑暇/ 衒示的消費/ 生活の金銭的基準/ 美的感覚の金銭的基準/ 金銭文化の表現としての衣装/ 労働の免除と保守主義/ 古代の性質の保存/ 武勇の保存/ 運頼み/ 宗教儀式/ 差別化に無関心な気質の保存/ 金銭文化の表現としての高等教育

【著者紹介】
ソースタイン・ヴェブレン : 1857‐1929年。アメリカの経済学者、社会学者。ノルウェー移民の子に生まれ、ジョンズ・ホプキンズ、イェール大学などで学んだ。シカゴ、スタンフォード、コロンビア大学などで教鞭をとる

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 魚京童! さん

    去年の5月に読んでた。時間ができて、暇だから、細かい作法を持ちだす。それで時間を潰す。時間が、お金が、ありあまっている。だからルールを作る。人から出てしまわないように。今はそのルールがいい加減になっているのだろう。みんな好きにやろうぜ!って言い始めてしまった。好きにやって失敗したから、ルールを作ったのを忘れてしまった。伝承できないよね。過去は乗り越えるべきだし、前進することが大事。どこまでも行こう、行けるところまでいこう。朝一でコーヒーを飲むのはいいけど、おなか一杯になると何にもする気にならないよね。優雅

  • 魚京童! さん

    暇人のお遊び。大事だと思う。どうせ人はここに行きつく。それまでのお金であれ、立場であれ、なんであれ。どうせみんな暇になる。暇になったら私は酒を飲んで死ぬのだろう。どうせ今と変わらないのだ。なんでもできるようになったときに何をするのか聞いてまわりたい。どうせみんなすることがないのだ。だから仕事に固執してしまう。老後を過ごすことができない。機械がすべてを担ってくれる世界で人は何をするのだろうか。偶然性を根拠に人らしさと言い続けるのだろうか。それが問題だ。

  • こぽぞう☆ さん

    戦争といえば南北戦争、共産革命も女性参政権も、二度の世界大戦も、公民権運動も未来の話。そんな時代に書かれた本。衒示的閑暇と衒示的消費。要するに見栄である。現代人女性としては納得しかねる内容であった。

  • 猫丸 さん

    もともと閑散期である上に流行り病などの要因もあって、三月は1日と6日に会議に出席したほかは23日までずっと休みになっている。三十年来で最も長い休暇であり、言葉の真の意味での有閑階級となったワタシである。加うるに年頭の父親の死去に伴う臨時休があるから2020年は未だ労働した気がしない。時給労働者であるゆえ休んだ分は全て無給であることを除けば望外の骨休めとなった。この機に一大著述でもものして世に問うてもよかったのだが、昼間から酒を飲めば必然眠くなる。夜になって漸く目を覚ませばそれはそれで酒場に行かねばならぬ。

  • 7ember さん

    偶像破壊的な筆致からは、ホッブズやフロイトの著作を連想する。フロイトが人間のあらゆる行動の背後に欲動を見たように、ヴェブレンは有閑階級に由来する様々な文化的活動や消費行動は「衒示(≒みせびらかし)」であり、野蛮時代の掠奪的行為が変形されたものなのだと論じる。あらゆる文化的活動を他者に対する優越という観点だけで論じるのはさすがに一面的で、文学などを語るならフロイトの方が面白い。一方で、当時の上流階級・上層中流階級の女性は男性のために「代行消費」をさせられているとの指摘は、フロイトの「心理学」よりも納得する。

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ソースティン・ヴェブレン

1857‐1929。アメリカの経済学者・社会学者。制度派経済学の創始者

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