オイディプス王 光文社古典新訳文庫

ソポクレース

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334753603
ISBN 10 : 4334753604
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;16

内容詳細

危機に瀕する都市国家テーバイを救うためオイディプス王は神託を請う。結果は、「先王ライオス殺害の犯人を罰せよ」だった。真相が明らかになるにつれ、みずからの出生の秘密を知ることになる彼を待ち受けていた運命とは?後世の文学、思想に大きな影響を与えたギリシャ悲劇の最高傑作。

【著者紹介】
ソポクレス : 497/496‐406/405B.C.。古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人。アテネの演劇祭である大ディオニューシア祭に30回参加して優勝18回、2位12回の成績を残す。生涯で120を超える悲劇を書いたといわれるが、現存するのは7篇のみ

河合祥一郎 : 1960年生まれ。東京大学教授。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。著書に『ハムレットは太っていた!』(第23回サントリー学芸賞受賞)『シェイクスピアの正体』ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • アナーキー靴下 さん

    ギリシャ神話の中でも参照されることが多い本作。お気に入りの方につられ私も初めて読んでみた。心理学系の本に頻出なのはもちろん、直近では「父が娘に語る(中略)経済の話。」で、予言の自己成就の例として読んだばかり。あらすじも都度語られるので知っていたにも関わらず、やはり面白い。すべては予言通り、という皮肉を楽しむ物語だから、むしろ面白さが増す気がする。神託による予言、そして既に悲劇は起きているのにオイディプスは認知していないという構造は、戯曲がメタな示唆を様式美として備える先駆けになったに違いないと思う程見事。

  • HANA さん

    「エディプス・コンプレックス」の語源になった本。一度は教養として読んでおかねば。と手に取ったのだが、これが面白いのである。スフェィンクスによって苦しめられていたテーバイを救い王になったオイディプス、だが先王殺しの犯人を追放せよとの神託が下り…ともう粗筋は大体知っていたのだが、その結末に至るまでの行程が兎に角緊迫していて面白い。先王殺しの犯人が判明するまでに一つ一つ事実が明らかになっていく様などは、ミステリで謎が解かれるような爽快感すら覚えるし。ギリシア人による運命の皮肉、なるほど名作なわけがわかりました。

  • zoe さん

    同じ様な設定の話が、この世界中でいくつあるのか。そういったネタすべての物語の中で、語り継がれた人類史上最古のお話ということですかね?

  • 金吾 さん

    知らずにすめば問題ないことが知ってしまったために誰一人幸せにならない悲劇の中の悲劇です。防ぎようもない話なので神話らしいと思いました。

  • かふ さん

    BSプレミアムステージで石丸さち子の演出、三浦涼介主演でやっていたので、この翻訳本を見ながら観ていた。それはこの翻訳が使われていたと気がついたから。役者の長尺のセリフを一句も間違えずにセリフをいうのは凄いと思いながら見ていた。多少語尾は違うところがあったが、特に主演の三浦涼介は感情的になるオイディプスを上手く演じていたと思う。この劇ではコロスは音楽劇なのだが、そこまではやってなかった。歌によって呪術的なセリフになるのかと。神に対する人間という構図で、運命に対して無力ではあるが贖う人間の悲劇なのだと思った。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品