センディル・ムッライナタン

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いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 ハヤカワ・ノンフィクション文庫

センディル・ムッライナタン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150504830
ISBN 10 : 4150504830
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;16

内容詳細

いつも時間に追われていて、思うように物事が片付けられない。それなりの収入はあるのに、借金を重ねてしまう。ダイエットをしようとたびたび取り組むが、長続きしない。これらの原因は必ずしもその人の資質ではなく、ある共通の要因があった。金銭や時間などの“欠乏”が人の処理能力や判断力に大きく影響していたのだ…多くの実験・研究成果を応用し、期待の行動経済学者コンビが初めて世に送る1冊。

目次 : 第1部 欠乏のマインドセット(集中とトンネリング/ 処理能力への負荷)/ 第2部 欠乏が欠乏を生む(荷づくりとスラック/ 専門知識/ 借金と近視眼/ 欠乏の罠/ 貧困)/ 第3部 欠乏に合わせた設計(貧困者の生活改善/ 組織における欠乏への対処/ 日常生活の欠乏)/ 結論

【著者紹介】
センディル・ムッライナタン : ハーバード大学経済学教授。俗に「天才賞」と呼ばれるマッカーサー賞の受賞者で、専門は行動経済学・開発経済学。行動経済学の成果の社会問題への応用をアドバイススる非営利組織“アイデアズ42”の共同創立者

エルダー・シャフィール : プリンストン大学心理学教授。ウッドロー・ウィルソンスクール行動科学、公共政策教授。専門は認知科学・行動経済学。行動経済学の成果の社会問題への応用をアドバイスする非営利組織“アイデアズ42”の共同創立者

大田直子 : 翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本で語られているもっとも大切なことは...

投稿日:2021/06/16 (水)

この本で語られているもっとも大切なことは、人間の脳にはキャパシティがあり、結局ひとつずつ物事を片付けて行くしかないということだと思う。身も蓋もないけど、そういう大切なことを学び直せたので良かった。もちろん科学的な知見に基づいた本なので、いわゆる自己啓発本ではない。

kam さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    最近このような経済行動学の分析論が非常に目に付きます。題名だけ見ると時間管理学の本かと思いますがそうではなく欠乏に関する分析論です。訳者の後書きと安田洋祐先生の解説が非常にコンパクトにまとめられています。トンネリングという言葉が非常にわかりやすい気がしました。最近の経済現象などこのミクロ理論を分析してマクロ政策に反映していけばという気がします。

  • Carlyuke さん

    行動経済学の本。なんだか行動経済学という分野の本で初めてくらいになるほどと思ったような気が。欠乏が処理能力にどのような影響を与えるか。また締め切りのもたらす集中ボーナスとトンネリング効果についても。「7つの習慣」の緊急で重要なものや緊急でないが重要なものについての紹介もある。やはり時間がたっぷりあるときに少しづつ取り組むのが一番いいのだろうが, 実際にはそうはうまく行かない。人は計画の見積もりは楽観的すぎる傾向にあるそう。最後の方は飛ばしながら読了。心と処理能力について実用性のある原則が学べた!

  • かず さん

    ★★★★★Audible。欠乏の行動経済学について。タイトルからタイムマネジメント的な本をイメージしていたが、良い意味で期待を裏切る内容だった。貧困が選択に与える影響など、面白かった。

  • サアベドラ さん

    タスクを詰め込みすぎたり、借金を抱えていたりして時間やお金の「欠乏状態」に陥っている人の頭の中で起こっていることを説明したポピュラーサイエンス。経済学者と心理学者の共著。「欠乏」を抱えている人はそうでない人よりもより集中してその問題に対処できるが、反面それ以外の全てが頭から吹っ飛んでしまい、処理能力に大きな負荷がかかるため、長期的に見てのデメリットのほうが限りなく大きい。この状態を解消するには時間的・金銭的なゆとりを持つことだが、近視眼的になっている人が長期的計画を立てるのは実際には困難。ゾッとする本。

  • shikada さん

    欠乏(=お金や時間がない状態)が人間に与える影響を研究する一冊。欠乏状態の人間は、ひとつの物事に集中できるけれど、他のことはほったらかしにされてしまう。たとえば締切が近く、時間がない仕事は集中して片付けることができるけど、同時に仕事以外のこと(健康や家族など)は視野に入らず、後回しにされてしまう。また、欠乏によって人間の処理能力は落ちる。これは、人間の思考の容量が欠乏によって「占拠」されてしまうからだ。たとえば、お金がない人は常にお金が心配だ。PCで言えば、重たいプログラムが常時稼働しているようなもの。

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ハーバード大学経済学教授。俗に「天才賞」と呼ばれるマッカーサー賞の受賞者で、専門は行動経済学・開発経済学。行動経済学の成果の社会問題への応用をアドバイススる非営利組織“アイデアズ42”の共同創立者

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