ペトルーシュカ（ブーレーズ＆モスクワ音楽院響）、春の祭典（フェドセーエフ＆モスクワ放送響）、火の鳥（キタエンコ＆モスクワ・フィル）（２ＣＤ）

ストラヴィンスキー：ロシア・バレエ団の為の音楽（２ＣＤ）

フェドセーエフ／春の祭典
キタエンコ／火の鳥
ブーレーズ／ペトルーシュカ

ストラヴィンスキーの３大バレエを有名指揮者による演奏でカップリングした」注目のセット。
　フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団による『春の祭典』は、かつてリリースされた際には、野趣に富むパワフルな演奏で人気を集めたものでした。今回は久々の復活となります。
　キタエンコ指揮モスクワ・フィルの『火の鳥』は、長丁場大編成の全曲版を飽かせず聴かせるメリハリの効いたサウンドづくりが面白く、オケのロシア的な色彩が作品のロマン的な旋律やリズムを際立たせる効果も十分です。
　珍しいのはブーレーズによる『ペトルーシュカ』。モスクワの音楽家たちによる臨時編成と思われる「モスクワ音楽院交響楽団」というオケを指揮しての演奏です。クリーヴランド管弦楽団を指揮したＤＧへのセッション録音の10ヶ月ほど前のレコーディングですが、モスクワでの実演という環境が、いつもの1911年版を用いながらも演奏にどういった違いをもたらしているか注目されるところです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ストラヴィンスキー：
・バレエ音楽『火の鳥』（1910年版）
　モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
　ドミトリー・キタエンコ（指揮）
　録音時期：1984年6月5日

・バレエ音楽『ペトルーシュカ』（1911年版）
　モスクワ音楽院交響楽団
　ピエール・ブーレーズ（指揮）
　録音時期：1990年5月5日

・バレエ音楽『春の祭典』
　モスクワ放送交響楽団
　ヴラディーミル・フェドセーエフ（指揮）
　録音時期：1981年8月4日

　録音場所：モスクワ音楽院大ホール
　録音方式：ステレオ