CD 輸入盤

『ペトルーシュカ』『プルチネッラ』 クレンペラー

ストラヴィンスキー(1882-1971)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBT1156
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

クレンペラー未発表音源登場!
ストラヴィンスキー《ペトルーシュカ》
なんとクレンペラーの《ペトルーシュカ》の登場です。クレンペラーのストラヴィンスキーは、併録の《プルチネッラ》のほか、録音では《3楽章の交響曲》が知られていますが、どちらも前衛の旗手として、ストラヴィンスキーの信任篤かった若き日の活動を思わせるようなドライなアプローチと、晩年のスローなテンポ設定が結びついて、ユニークきわまりない演奏に仕上がっていたのを思い出します。
 今回、初登場となるこの有名なバレエ音楽で、クレンペラーが果たしてどのようなアプローチをおこなっているのか大いに楽しみなところですが、使われているヴァージョンが“1947年版”であることがまず注目されます。
 よく知られているように、この作品には四管編成の“1911年版”と、36年後に改訂された三管編成の“1947年版”があり、昔の指揮者は多くの場合、前者で演奏していたからであり、色々な意味でテクニカルに進歩した“1947年版”は、若手や中堅どころが用いるのが通例になっていたからです。自ら作曲もしていたクレンペラーの場合、その“1947年版”で示された語法の発達ぶりに注目しないわけにはゆかなかったはずで、実際、ここでもユニークきわまりない演奏を聴かせてくれているのです。
 では、この作品にキーワード的に用いられている民謡の旋律や、猥雑なまでの賑々しい雰囲気や不気味さを、厳格居士クレンペラーがいかなる手法で料理しているのか、以下、簡単にご紹介しておきます。
 快速かつ大音量な部分での生理的・本能的な快感への関心の欠落ぶりはいつもながらで、その意味で第1場謝肉祭の場の前半では、そうした点に不満を抱かせたりするものの、音楽が冷静になるにつれ、次第にクレンペラー解釈の面白味が顔をもたげてきます。
 《ペトルーシュカ》が、実際にはきわめて室内楽的書法による作品であり、特にこの1947年版が、多彩で研ぎ澄まされた手法によって、グロテスクな寓意に富む三角関係を描き出していることを、あらためて聴き手に想起させてくれるのです。
 例えば第3場<ムーア人の部屋>におけるワルツ(TRACK 5/00:49−)では、並存する異種(異拍子)の音楽が、完全に均等に扱われた結果、不気味な分裂的性格さえ匂わせて先の悲劇を巧みに暗示します。実はこの場面、1911年版と1947年版で大きく異なるところでもあり、こうした点からもクレンペラーがなぜ1947年版を選んだのかがよく判ります。
 また、47年版で工夫されたブリッジ部分でのドラム・ロールにも徹底した気配りがなされており、少ない人数ゆえに際立つソロ、例えばほとんど古楽器のような音色で聴き手を驚かせるオーボエなどの扱いもきわめて雄弁。鋭利なリズム、強靭な拍節感によって、3体の人形が織り成す寓意に満ちたドラマが縦横無尽に表現し尽くされます。
 どんな場面でもその立体的・複合的な音楽の表情の多彩さ、つまり膨大さには圧倒されるばかりで、そうした方法論が、この《ペトルーシュカ》のような、実は非常に複雑な性格を持った作品においていかに有効に機能するか、このディスクを聴けば即座にご納得していただけるはずです。
 併録された《プルチネッラ》(以前、EMIでCD発売済み)での異様なまでに細部拡大されたグロテスクで刺激的な演奏とあわせ、マニアな方には、たいへんな聴きものとなるアルバムだといえるでしょう。

収録曲   

クラシック曲目

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  • Igor Stravinsky (1882 - 1971)
    Petrouchka
    演奏者 :

    指揮者 :
    Klemperer, Otto
    楽団  :
    New Philharmonia Orchestra
    • 時代 : 20th Century
    • 形式 : Ballet
    • 作曲/編集場所 : , Switzerland
    • 言語 :
    • 時間 : 38:7
    • 録音場所 : 03/1967, EMI Abbey Road Studio No. 1, London [Studio]
  • Igor Stravinsky (1882 - 1971)
    Pulcinella Suite
    演奏者 :

    指揮者 :

    楽団  :

    • 時代 : 20th Century
    • 形式 : Ballet / Suite
    • 作曲/編集場所 : 1922/1947, France
    • 言語 :
    • 時間 : 25:49
    • 録音場所 : 1963, Kingsway Hall, London, England [Studio]

総合評価

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ペトルーシュカには4管編成で書かれた 191...

投稿日:2012/04/16 (月)

ペトルーシュカには4管編成で書かれた 1911 年版と,3管編成に縮小された 1947 年版があり,多くの指揮者が 1911 年版で録音している中で,Klemperer は 1947 年版での演奏しか残していないのが惜しまれるが,ディジタル処理された録音はとても 50 年前のものとは思えないほどクリアなもので,作曲者の Stravinsky とも交流を持ち,信頼が厚かったと伝えられる Klemperer の実力を非常に良く伝えており,納得させられる演奏である。ただ,惜しむらくは縮小版の編成での演奏であるため,冒頭の謝肉祭の雑踏の喧噪などが音響的に物足りなさを感じさせる。また,他の指揮者ならば軽快なテンポで演奏されるはずの部分で驚くほどのスローテンポを設定していたりして,かなりユニークな演奏である。しかし,Stravinsky がこの曲に込めた痛烈な寓意を読取って,それを音として聴かせることにおいて,他の指揮者より上を行っているように思わせられる。オケの上手さもあって,室内楽的なアンサンブルの緻密さはこの曲の名演の一つとして挙げるべきであると思う。一方ウのプルチネッラはバロック音楽から現代曲に至る広範囲なレパートリーを持っていた Klemperer は,この曲でその素養を遺憾なく発揮し,Pergolesi のテイストと Stravinsky のテイストの両方を醸し出すことに成功している。これはこの曲の代表的な名演ということができるが,この録音が演奏から 36 年もの間世に出なかったというのが不思議でならない。

演奏家歴40年 さん | 山形県 | 不明

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 マーラー世代以降の作曲家をクレンペラー...

投稿日:2010/07/21 (水)

 マーラー世代以降の作曲家をクレンペラーで聴くのは本盤が初めてです。ペトルーシュカを聴いて感じたのは、やっぱりどんな素材であれ、クレンペラー節健在というか、他の指揮者では決して真似することのできない、強烈かつ圧倒的な説得力です。旋律の歌わせ方(いつも思っていたんですが当時のPOのフルート奏者って抜群ですね)、ハーモニーの豊かさ、特異なリズム感、どれをとっても素晴らしい、、、のですが、、、非常に残念なのは、なぜか第3幕(第4幕?)の市場の喧騒風景を鮮やかに描かず、客観的・平面的に扱っているように感じられる点です。訴求力の乏しさを感じさせるのは、何もこの曲に限った訳ではありませんが、この曲の他の部分については表現豊かに描ききっているだけになおさら目立つ上、市場の情景は、この曲の管弦楽技法の見せ所とも言える箇所なので、この部分は熱を込めて欲しかったと思いました。

浪江権太左右衛門 さん | 宮城県 | 不明

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何がなんだかわからないが魅力的なアルバム...

投稿日:2009/09/09 (水)

何がなんだかわからないが魅力的なアルバム。 クレンペラーのベストとは言わないがかなり上位に食い込むアルバム。 ストラヴィンスキーのマニアでなくても十分楽しめるのではないか。 たくさんのCDを手放してしまったが、再び買いなおししたい1枚。

黒い帳面 さん | 神奈川県 | 不明

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