ぼくの名前はズッキーニ

ジル・パリス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866470429
ISBN 10 : 4866470429
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
356p;19

内容詳細

ある日、不幸な事故で、母を亡くした幼い少年・ズッキーニ。ひとりぼっちの彼を待ち受けていたのは、養護施設「レ・フォンテーヌ」の仲間たちと、ひとりのやさしい警察官だった。

【著者紹介】
ジル・パリス : 1959年パリ郊外生まれ。作家・編集者・ジャーナリスト。1991年に親子の関係をテーマにした小説、『Papa et maman sont morts(パパとママは死んだ)』でデビュー

安田昌弘 : 京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教授。翻訳家・社会学者。英レスター大学で日仏音楽産業の研究を行いPh.D.(博士号)取得。現在は日仏のローカル音楽シーンについて研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しいたけ さん

    主人公がこだわる呼び名「ズッキーニ」には、フランス語で「石頭」「のろま」という含みがあるという。ピストルで打ってしまった母親が彼をそう呼んでいたのだ。彼が入ることになった養護施設で暮らす、愛すべき子ども達。彼らの背中に取り憑く荒涼とした生い立ち。「おれたちはだれも摘みたがらない雑草の花みたいなもんなんだ」。お互いを思う心。小さなケンカ。混じり気のない結晶のような恋。すべてが、本当にすべてが愛おしくてたまらなかった。現実は現実のまま物語は終わる。あどけないズッキーニが、母を殺した事実と向き合う未来を思う。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    ストップモーション・アニメ映画の原作。子供たちが抱える事情はヘヴィーだ。閉じた環境での親からの虐待、親自身も堕ちれば堕ちるだけの社会の歪みや偏見、どうしても逃れられない人間関係の柵なども絡み合っている。それでも養護施設に来る事で仲間や信頼できる大人(勿論、注意すべき大人も!)ができ、「普通」の子供の幸せを体験し、恋を知るズッキーニ達の姿はとても伸びやかだ。特に養護施設から引き取られる時、シモンから殴られたのに許す場面に胸を打たれました。皆、聡くていい子だけど、現実は覚悟が必要で厳しい。映画、絶対、観ます!

  • myc0 さん

    あまり良くない家庭環境で育った主人公ズッキーニ(=イカール)が、不慮の事故で母親を失い、孤児院で過ごす物語。文体と、あまり起伏のないストーリーで読みにくかった。でも、この単調で穏やかな日々で育まれていくもの、たまにはっと心を掴まれる表現がよい。9歳にしては少し“足りない”ズッキーニにいらいらしながらも、“ズッキーニ”の意味を知って納得。親子は難しい。愛情って何だろ。それでもいいの?分からないな。特に、シモンには幸せになって欲しい。

  • ブラックジャケット さん

    育児放棄されている9歳の少年ズッキーニが誤って拳銃を誤射、運悪く母親に当たってしまいアウト、刑事レイモンの手で孤児院に入れられる。かなり悲惨な出来事だが、そこは児童書九歳のあっけらかんとした視点で語られる。舞台は孤児院レ・フォンテーヌ。ここに集まった児童たちが役者ぞろいで引き込まれる。シモンは情報通でかなりのワル。後から入ってきた女の子カミーユの身の上も慄然とする。浮気が原因で父が母を殺して自殺、預けられた叔母からは虐待。そんな孤児が明るく生き始める。愛情をそそいだのがロージーと刑事レイモン、幸せに。

  • よぽ さん

    「ママが縫い針や繕わなきゃいけない心で自分をなぐさめていたのは、どうやって『愛してる』って言えばいいのかよくわからなかったからなの。」不幸な境遇の子供たちが彼らなりに考え、納得している様子で胸がつまる。

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