ジョージ・ゴードン・バイロン

人物・団体ページへ

バイロン詩集 新潮文庫 改版

ジョージ・ゴードン・バイロン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102172018
ISBN 10 : 4102172017
フォーマット
出版社
発行年月
1996年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,239p

内容詳細

18世紀末から19世紀にかけての狂瀾怒涛のヨーロッパに生を享け、天才と美貌に恵まれた不世出の詩聖と仰がれながら、ギリシャ革命に自ら銃をとり、熱病に斃れた情熱の詩人バイロン。ヨーロッパに横溢したロマン精神の典型と言えるその短い生涯は、人間らしさをはげしい矛盾のまま露呈している。本選集は彼の抒情詩を主体とし、生涯と各作品の関連を明らかにする周到な注釈を加えた。

目次 : 若い情熱(一八〇四‐九)(歌/ M・S・Gに ほか)/ ハロルドの旅(一八〇九‐一八)(ある人に/ チャイルド・ハロルドの告別 ほか)/ 恋と悩み(一八一一‐一六)(かのひとは美わしくゆく/ 私は君が泣くのを見た ほか)/ 追放者・英雄(一八一七‐三二)(いまは、さまようのをやめよう/ ポオ河に寄せる歌 ほか)

【著者紹介】
バイロン : 1788‐1824。イギリスの詩人。ケンブリッジ大学卒。男爵。1809年から2年間地中海諸国を旅行し、帰国後発表した長編物語詩『チャイルド・ハロルドの遍歴』が大成功を収める。’16年私生活上の悪評がもとでイギリスを去り、ヨーロッパ各地を転々とする

阿部知二 : 1903‐1973。岡山県生れ。東京帝国大学英文科卒。作家・英文学者。小説『冬の宿』などの他に多数の訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • しゅてふぁん さん

    『ゲーテとの対話』の中でゲーテが称賛していたバイロン。彼はイギリス貴族で私生活上での悪評がもとで祖国を去り、欧州各地を転々とした。恋多き男で、この詩集には恋愛詩、特に女性を詠んだ詩が多く収録されている。作品によっては詩というよりは手記みたいだった。彼の作品には鬱々としたものが多い。そういえばゲーテが「彼は永遠の自虐家だった」と言っていた。「貴族として生まれなければ」とも。「現代(1827年)そのものの人物」らしい。詩だけではなく他の作品も読んでみたら少しはゲーテが言っていることが理解できるといいな。

  • マンセイ堂 さん

    今まで読んだ詩集の中で1番わかりやすかったです。「岸と海が何度引き離されようと寄り添うことを辞めないように。たとえ届かないとしても月が太陽を追いかけることをやめないように。僕は君へ、僕は君へ、愛を伝える事をやめない」そんなもの悲しい気持ちの詩が多いのかなと思います。

  • ころこ さん

    家族でない、ある人の遺品の本。1ページも開かずに、ただ、その方の匂いが付いている。その方の年代だと、バイロンは教養だったのだろう。二人称が多く、「君」から照準された視線はバイロンその人の人格と身体が浮かび上がらせる。思いのほか平易なのは、バイロンの自伝的作風であり、何が書かれているかが明確だからだ。相手を好きな自分が好きという自意識過剰な作風は、若い人を中心に読者を選ぶ。

  • めがねまる さん

    名前しか知らなかったけれど、苦悩の多い生涯を送った人だとは思わなかった。20代のずいぶん若い時の作品にさえ、若き日の情熱がどうのと書かれている。この人の若き日ってやつは一体いつだったんだ。詩人の詩は生涯のどの時期に書かれたか知ることによって面白さも増すと思うので、もっと彼のことを知りたくなった。

  • イプシロン さん

    生命(心)に永遠性を実感した詩人というのは、皆がみな波瀾に満ちた人生を歩んでいる。彼はその典型。――執念と諦観、熱愛と失恋、歓喜と絶望といった対極にある事象をバイロンは静かにも激しく歌う。それは相矛盾するのではなく、ただ移り変わってゆくのだと気づいていたのだろう。そんな瞬間瞬間の連続にあって「人間が残していけるものは言葉(音)だけ」と歌いきった美に痺れた。「澄明、静謐のレマン湖」「この悩ましい生身を、冷たいものが包むとき」あるいは「『恋』がいつまでも」はそうした真理をたがうことなく歌っているのだろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ジョージ・ゴードン・バイロン

1788‐1824。イギリスの詩人。貴族、第6代バイロン卿。1812年に、物語詩『貴公子ハロルドの巡礼』(第1・2編)を発表すると、当時のベストセラーとなり、彼曰く、「ある朝目覚めると、ぼくは有名になっていた」。いきおい、『海賊』(1814)や『ヘブライのうた』(1815)など、いくつもの作品を立て

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品